ミドルワールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 15:47 UTC 版)
ナムタカ (Numtaka) 人間と鷲が合わさったような容姿をもつミドルワールドの住人。1万年生きており、普段は宿屋を営んでいる。既婚者。好物はパン。強面だが協力的。翔太の魂にミドルワールドへ来るよう呼びかけるため、病院で眠る翔太のもとに現れた。チャロに命の強さによって色が変化する玉、ライフグローブと、ミドルワールドで生活するための部屋を提供する。 ムウ (Muu) 赤いコガタペンギンの女の子。年齢は2歳(人間で18~20歳くらい)。チャロと同じくナムタカの宿で生活している。好物はイカ。特技は泳ぐこと。首にオレンジのスカーフを巻いている。気さくで面倒見がよいが、やや勝手なところがある。シャイニーというハシボソミズナギドリの若者に恋をしており、彼とともに空を飛びたいと夢見て毎日飛ぶ練習をしている。ミドルワールドへ来る前はニュージーランドのペンギンの村で、村の子供たちに水泳を教えていた。憧れのシャイニーに近づきたいあまり、飛ぶ練習中に崖から転落して大怪我を負ってしまい、それがもとでミドルワールドへやってきた。教え子のコロンが自分の不注意で行方不明となってしまったことが気がかりとなっている。しかし、コロンが池で泳ぎの練習をしていたところを見つけ、コロンとともに、現世に戻る。その後はチャーリーと共に引き続き子供達に泳ぎを教えている。コロンの発言に対してツッコむことも。(EP21,EP50) ランダ (Randa) 本作の黒幕。ミドルワールドに住む小悪魔のような姿をした謎の生き物。幾度となくチャロを罠にかけ、チャロと翔太を死の国に引きずりこもう(=殺害しよう)と企む。魔法を使って人を惑わしたり、さまざまな人物の人形を作り出して、意のままに操ることもできる。しかし人形にはタイムリミットがあり、時間が経つと溶けて消えてしまう。チャロに、カノンは実の母親であることを伝え、思わず光の道で振り返ってしまったところで巨大な龍に変身し、チャロ達を追い詰めたが、カノンに攻撃され爆発した。(EP49) ミニー (Mini) 陽気なミンミンゼミ。年齢は6歳。生前は雨天が続いてセミとして鳴く機会が訪れぬまま生涯を終えたため、その未練を晴らすためにミドルワールドの公園の木の上で思う存分鳴いている。その後は十分鳴いたことに満足して死者の国へと旅立っていった。その噂は現世のセミ達の間に残っている。 カノン (Kanon) ミドルワールドの街中で出会ったサモエド犬の雌。年齢は5歳。好物はコンビーフ入りドッグフード。チャロの身を案じ、影ながら支える。実は生き別れになったチャロの実母である。かつてはさなえという老婦人に飼われていたがさなえが倒れてしまい、事情を知らない彼女の息子に無理矢理連れて行かれたことをきっかけにチャロと離れ離れになってしまった。既に生者の世界に戻れぬ身であるため、チャロが自分を追って死者の国についてくるのではという思いから、正体を明かせずにいる。彼女の生き別れの息子がミドルワールドにいるという情報を掴んだチャロが、捜索の疲労から徐々に死に近づくのを恐れ、ナムタカに「強く生きて」というチャロへの伝言を頼んだ後、最後まで親子であることを明かすことなく、自らチャロの元を去っていった。その後、迷いの森でチャロを探していた翔太に出会い、協力を決意。最後に、光の道にてチャロ達を攻撃する巨大な龍(ランダ)を返り討ちにする。 チャーリー (Charlie) メガネをかけた青いコガタペンギンの青年。年齢は3歳。ニュージーランドのペンギン村の村長の息子でムウとともに村の子供たちに水泳を指導している。生真面目で気が小さいが、ペンギンとして生まれたことに誇りを持っており、意思はしっかりしている。ムウのよき理解者であり、密かに彼女を慕っている。 コロン (Colone) 橙色のコガタペンギンの女の子でムウとチャーリーの教え子。年齢は0歳(人間では6~8歳くらい)水泳の練習の最中に高波にさらわれ、行方不明となる。水泳教室の中では最年少。ミドルワールドで泳ぎの練習をしていたところ、彼女を探していたムウと再会する。その後はナムタカの宿でムウと一緒に暮らしている。その後、ムウとともに現世に戻る。たまに大人びた言動をして、ムウにツッコまれることも。 ルビー (Ruby) 赤いメスのハシボソミズナギドリでシャイニーの恋人。年齢は3歳。シャイニーと出会う前はクラウディという名の恋人がいた。仲間の群れの中ではシャイニーに次ぐ飛行速度の持ち主。日本近海を飛行中、台風によって風に流された群れのメンバーを助けようとして力尽き、ミドルワールドへやって来た。気高い精神の持ち主で、シャイニーに落下した自分に構わず先へ行くことをすすめ「(夢の成就のために)飛び続けると約束して」と言い残し、息絶える。ミドルワールドではムウに飛び続ける事への厳しさを語り、夢を追い求めるムウのひたむきな姿に理解を示す。エピソード49では光の道の途中、霧に巻かれたチャロ達を上空から先導した。 ジョニー (Johnny) ミドルワールドで情報屋を営む人間の男。45歳。大雑把で陽気な性格。サングラスに帽子を被り、ヒゲを生やしている。レトロな雰囲気の店内で、毎日2度更新されるミドルワールド中の情報が載っている魔法の百科辞典をもとに情報料としている「赤い実」1つの支払いにつき、1つの情報を客に提供する。世間の情報とは直接関係のない質問も商売上のやり取りとみなされるため、うっかり尋ねてしまうと再度赤い実を渡すはめになる。渡される情報は常に正確であるが、何かの理由で情報が交錯し、はっきりした答えがないこともある。情報料の赤い実には睡眠作用があるため、質問後はしばらく寝入ってしまうことが多く、連続で質問することは難しい。 ドゥーマ (Duma) オスのチーターの子供。年齢は1歳。アフリカのサバンナで暮らしていたが、過保護な環境で育ったため、独立後も狩をすることが出来ず、飢えて意識を失い、ミドルワールドにやってきた。臆病でハチやナムタカの顔を見ただけで飛び上がるほど気弱だが、足が速く、時速100kmで走ることが出来る。ミドルワールドへ来てからは、ムウの勧めでチャロ達と共にナムタカの宿で暮らしていたが、兄のペンダと再会したことで、サバンナで狩りの特訓を始めた。 エピソード49でチャロと再会し、足を負傷した翔太を背負って光の道を駆ける。彼らと共に無事現世に戻り、その後、彼女ができた。 ペンダ (Penda) ドゥーマの兄。ドゥーマとは対照的な優秀なハンター。責任感があり弟思い。ドゥーマを自立させようと1人で狩をするよう促すが、その最中にシマウマの群れの襲撃に遭い、ドゥーマの身を案じながら息絶えた。 その後、ドゥーマと再会し、狩りの特訓をする。 キャンディ(Candy) 美しい耳を持つパピヨン犬。わがままではあるが、心やさしい。チャロとはニューヨークで会っている。詳しくはラーク(Lahk)を参照。 ラーク (Lahk) 迷いの森の手前にある巨大な城の主。緑色の奇妙な外見をしており、赤いアーガイル柄のマントを羽織っている。彼の城には現世に生きる人々の魂が夢を見に一時的にやってくるが、すぐに去ってしまうため、何千年もの間、友人もなくたったひとりで生きてきた。人恋しさから、夢みる魂がずっととどまることができるスイートルームをつくり、チャロのかつての友人キャンディの魂を引き止めていた。後にチャロの行動から真の友情が何であるかを悟り、チャロに翔太の情報を教え、翔太の向かった迷いの森への道を開く。 バロン (Barong) オレンジ色の体をした小悪魔。顔にそばかすがある。同じく小悪魔のランダとは顔見知りのようで、ラークの城から迷いの森へとやってきたチャロの情報をランダに教える。彼の話から彼ら小悪魔の社会が垣間見える。 ゲンブ (Genbu) 忘れ島に住む年老いたゾウガメ。他人の不幸を見過ごせない性格で、現世の記憶を失った者の住む忘れ島の住人の世話をしている。推定5000歳。現世には何千年も前にいた。仲間と暮らしていたが、気候の変化で仲間が死んでしまったためずっと一人だった。 ベル (Bell) 忘れ島に住むオスの子犬。現世の記憶がなく、だれとも口をきかなかったが、チャロとゲンブには心を開く。マーガレットの花に特別な愛着を示し、ソーセージを見るとうなって口をきかなくなる。その正体はドレッドと飼い犬モントレーの息子だが事情で母と暮らせず父に育てられていた。1歳の誕生日にドレッドがプレゼントにソーセージを探して目を離した隙に交通事故で亡くなってしまう。最後は父ドレッドと再会し共に昇天した。 トムじい (Old Tom) 迷いの森の奥深くにある小屋に住む老人で、自称天才科学者。時間の研究家で、ひとりかふたりの時間を10秒間ほど止める能力を持つ。生前、事故死した娘アンナを生き返らせようと時間を戻す研究に没頭したため孫娘のセーラにかまってやれなかったことを後悔している。セーラが結婚し最初の曽孫を妊娠したと同時に病気になり、生まれる予定の1時間前の2時に力尽きミドルワールドへやってきた。以来「曽孫誕生までの1時間」が進まずにいたが、チャロが小屋に来て話をしているうちに、時間が進んで曽孫の顔を見ることができた。チャロにお礼を言い死の国へと旅立っていく。エピソード49では、ランダの化けた龍の動きを10秒間だけ止める。 ドレッド (Dread) 前作でチャロがマンハッタンで迷子になったときに帰国する手助けをしたボクサー犬。好物はアイスクリーム(特にペパーミント)。前作エピソード38で心臓の病にて7歳で亡くなっている。今回もチャロが大鷲に捕まりそうなところを助けた。森の小動物たちからは影の英雄と呼ばれているが、彼が影の英雄かは定かではない。チャロが翔太を探していると聞きその手伝いをすることになる(EP42)。本人は「また面倒を見なければいけないな」とぶっきらぼうに言っているが、これは彼なりの優しさである。忘れ島に住むベルは彼の息子で、交通事故に遭い亡くなっている(このことは、『DS版リトルチャロ英語で旅する物語』のボーナストラックで予告されていた)。息子に対する心残りが、ドレッドをミドルワールドに留めていたがチャロの計らいで息子と再会し、最後は共に天国へと旅立っていった。 アンドーラ (Andorra) 「Dream Traveller」(夢の旅人)と自称している女性。チャロとはニューヨークで会っている。キャンディのことが心配で、ラークの城に来た。チャロに現実世界のキャンディは眠り続け、何日も目を覚めないことを話し、スイートルームでラーク、キャンディに現世でのクリスを見せた。そのあと、キャンディと一緒に現実世界へ帰った。
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