サンマグノリア共和国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:36 UTC 版)
「86-エイティシックス-」の記事における「サンマグノリア共和国」の解説
アンリエッタ・ペンローズ 声 - 杉山里穂 白系種の元共和国民。レーナの親友で、パラレイドの研究主任を務める技術大尉。愛称はアネット。レギオン側識別名「ミネルヴァ」。シンとは家が隣同士の幼なじみであった。幼いころのシンからは「リッタ」と呼ばれていた。シンを救えなかったことに対して負い目を感じており、第86独立機動打撃群に志願したことにもそれが関係している。第86独立機動打撃群では知覚同調班の主任を努め、階級は少佐になっている。 お菓子作りが好きだが、幼いころは味見した父親が気絶する代物をシンに食べさせようとしたこともある(チョコを溶かして固めただけのもののはずが、なぜか紫色になっていた)。 ヨーゼフ・フォン・ペンローズ アネットの父であり、パラレイドの共同研究を行ない、その基礎を築いた人物である。まともな良識を持つ人物だったが、研究に目を付けた共和国によるパラレイド理論とレイドデバイスの非道な人体実験に無理やり従事させられ、完成直後に実験材料とされ死亡した86達への贖罪としてレイドデバイス同調率を最大に設定して自殺している。 ジェローム・カールシュタール 声 - 三上哲 レーナの父の友人。階級は准将。50代の白銀種。白豚と揶揄される一般的な共和国民とは異なったまともな良識を持つ人物ではあるが、人種差別政策を行う故国に絶望と諦観を抱いていて現状を変えようとはしていない。内心では同胞を軽蔑しきっているようで、共和国の醜い真実と現実をレーナに語った。 レギオンの大攻勢において理想を抱き最後まで抗おうとするレーナに厳しい言葉を告げるが、自身は軍人としての義務と抗うための準備を進めるレーナのための時間稼ぎを果たすため歩兵部隊を率いて迎撃へ向かい戦死した。その戦場にて、変わり果てたヴァーツラフとの再会を果たしていた。 ヴァーツラフ・ミリーゼ 声 - てらそままさき レーナの父。階級は陸軍大佐。共和国正規軍の数少ない生き残りで、有色種の強制収容に強く反対していた一人である。強制収用の際も徴収兵の蛮行を制止し、幼いクレナとその姉を助けていた。当時10歳だったレーナに戦場を見せるために偵察機(アニメ版ではヘリコプター)を85区外へ飛ばした際、対空自走砲型によって撃墜され死亡した。その後遺体はレギオンに回収されており、レギオンを束ねる<羊飼い>”ノゥ・フェイス”と化していた。 マルガレータ・ミリーゼ レーナの母。白銀種。共和国市民の例に違わず86を忌避しており、また同じように最後まで己の怠慢を受け入れずに大攻勢の際に死亡した。 ショーレイ・ノウゼン 声 - 古川慎 シンの兄。愛称はレイ。容姿はシンとは正反対で赤毛と黒目、眼鏡を掛けた温厚な青年。年の離れた弟のシンを溺愛していたが、母の戦死に激情を抑えきれず、やり場のない怒りをシンにぶつけてしまう。撃墜された偵察機から生き残ったレーナを助けたことがある。1巻の5年前(2143年)の冬に東部戦線で戦死しているが、その脳はレギオンの中央処理装置の構造図リミットを突破するために回収され、《羊飼い》として重戦車型に組み込まれていた。パーソナルネームはデュラハン。使用していたパーソナルマークは首の無い骸骨の騎士。幼少期のシンのお気に入りだった絵本に登場する主人公がモデルになっており、剣をシャベルに変えてシンが引き継いだ。 特別偵察作戦でシンに倒されたが、電子的な致命傷と引き換えに羊飼いとしての洗脳から解放された状態で予備機体に移されており、勢力圏突破後にレギオンの哨戒部隊と電磁加速砲型に捕捉され窮地に陥っていたシン達を助け連邦勢力圏へ連れて行った後、ギアーデ連邦軍の迎撃で撃破された。
※この「サンマグノリア共和国」の解説は、「86-エイティシックス-」の解説の一部です。
「サンマグノリア共和国」を含む「86-エイティシックス-」の記事については、「86-エイティシックス-」の概要を参照ください。
サンマグノリア共和国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:36 UTC 版)
「86-エイティシックス-」の記事における「サンマグノリア共和国」の解説
M1A4 ジャガーノート 共和国工廠製、無人式自律戦闘機械(ドローン)。しかし実際は実用レベルの戦闘用AIの開発に失敗し、人ではないとされた86が搭乗している「有人搭乗式無人機」である。ギアーデ連邦における「フェルドレス」相当の機体であるが、対外的には「無人機」であるため、エアバック、脱出装置などは装備されていない。背部に固定武装としてガンマウントアームを装備し、57ミリ滑腔砲を標準装備する。マガジン式のためフルオート射撃も可能だが、軽量な機体に対して重すぎるためバランスが悪い。アニメ版では遠距離戦用の250口径長砲身57ミリ滑腔砲仕様も存在。副兵装としてワイヤーアンカー2基、格闘用サブアームに高周波ブレード2基か12.7ミリ重機関銃2丁を装備。全長10.7メートル、全高2.1メートル(ガンマウントアームの兵装含まず)。機体自体はM551シェリダンをモチーフとしている。戦時急造の突貫兵器であり、作中では事あるごとに「アルミの棺桶」と揶揄される掛け値なしの欠陥機。明示された欠点は、「機関銃弾(斥候型の7.62ミリ弾)にもぶち抜かれる薄っぺらな装甲」「歩行制御プログラムの未熟による華奢で接地圧の高い四脚」「貧弱な主砲」「履帯式戦車よりはマシという程度の機動力」「プロセッサーの身体ごと千切れるクラムシェル型コックピット」など、レギオンからも装甲歩兵程度の兵種と判断されている。開発以来OSのアップデート程度しか改良は行われていないようだが、末期には夜戦用に通信機器を強化した機体が試験的に配備されていた。4機編成の1個小隊を最小単位に6個小隊24機で1個戦隊が編成される。当然ながら戦闘のたびに大損害を受けるため日常的に部隊の再編や統廃合が行われており、全滅による部隊の解体も珍しくない。辛うじて戦線が維持できているのは損害を受ける度に大量の新兵で補填しているためである。各戦線に配備されたジャガーノートの総数10万機は毎年入隊する86の人数と釣り合っており、その損耗率の高さが窺える。 スカベンジャー 戦闘中のジャガーノートに随伴し、弾薬やエネルギーパックの補給を行なうことを目的として作られた支援機。高稼働クレーンアーム2基と大型コンテナマウント1基を備え、積載量は10トンを超える。正式名称は「M101 バーレット」だが、戦闘中は不足物をジャガーノートやスカベンジャーから剥ぎ取り、非戦闘時も使用可能な破片を探して戦場跡を這い回る様からプロセッサーの誰もがスカベンジャーと呼ぶ。シンに付き従うスカベンジャーは「ファイド」と呼ばれており、部隊の皆に可愛がられている。ファイドは激戦をくぐり抜けてきた学習のたまものか、シンたちの言動をよく理解し、戦死者の遺品回収などを行うなど、単なる作業機械に留まらない能力を獲得している。 シン達の特別偵察任務にもファイドは同行したが、道中レギオンの攻撃により撃破され機能を停止したが、後にギアーデ連邦側がファイドの撃破地点まで奪還したことにより回収され、コアが無事だった為性能を強化された上で修理され再びシン達と合流を果たした。 ファイドの元となった試作008号と呼ばれる人工知能はシンの父親が作ったものであり、元は大型犬を模した柔らかな素材の筐体だった。しかし開戦によって戦場に駆り出された一家を捜し守るため、スカベンジャーに全構成データを転送して戦場へ赴いた。全長3.1メートル、全高2.5メートル。
※この「サンマグノリア共和国」の解説は、「86-エイティシックス-」の解説の一部です。
「サンマグノリア共和国」を含む「86-エイティシックス-」の記事については、「86-エイティシックス-」の概要を参照ください。
サンマグノリア共和国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 13:36 UTC 版)
「86-エイティシックス-」の記事における「サンマグノリア共和国」の解説
世界初の近代民主制国家。300年前の革命で王政が倒れ、身分制度が廃止された。国名の由来は革命の聖女マグノリア。首都はリベルテ・エト・エガリテ、副都はシャリテ。自由と平等、博愛と正義と高潔を表す五色旗を掲げるが、レギオンとの戦争が始まると有色種の人間を強制収容所(86区)に隔離した。約2万3千平方キロメートルの85行政区からなり、その外周は大要塞壁群(グラン・ミュール)が取り囲んでいる。さらにその外には対人・対戦車地雷原と自律式迎撃砲が何重にも渡って敷設され、その外部に強制収容所と前線基地(86区)が存在する。中心部の第1区にはハンドラーの管制室や発電・生産プラントなどがある。
※この「サンマグノリア共和国」の解説は、「86-エイティシックス-」の解説の一部です。
「サンマグノリア共和国」を含む「86-エイティシックス-」の記事については、「86-エイティシックス-」の概要を参照ください。
- サンマグノリア共和国のページへのリンク