クロハ481形
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特急列車の短編成化と少なからず要求されるグリーン車需要に対応すべく、クハ481形の客室前位にグリーン室を設置した形式である。 1 - 13 クロハ481-5 グリーン室 民営化後の1987年 - 1988年にJR九州小倉工場で計13両が改造された区分。 1 - 8は種車がクハ481形200番台。 9 - 13は種車がクハ481形300番台 グリーン席は3列×5席。 1993年に1がクハ481-226に復元。2000年に9 - 13が廃車。残りの車両も2012年までに廃車された。 201 - 208 1986 - 1987年に熊本発着「有明」3両編成化によりクモハ485形100番台と編成組成することから、小倉工場でクハ481形200番台8両に改造施工。200番台区分だが、施工は0番台よりも先の国鉄末期時代であり、全車JR九州に継承。 グリーン室座席は、当初新幹線0系の廃車発生品3列×3席を流用したが、分割民営化後の1989年に201を除いて0番台と同数の新型シート3列×5席に交換。全車がJR九州に承継されたが2012年までに廃車となった。 クロハ481形JR九州所属車改造一覧クハ481226 232 233 234 239 241 251 262 312 328 329 341 353 クロハ4811 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 クハ481236 242 244 248 249 250 252 259 クロハ481201 202 203 204 205 206 207 208 クロハ481形200番台「北近畿」用改造車 クロハ481-301 209 - 215・301・302 1986 - 1987年に「北近畿」用として吹田工場で改造施工されたグループ。200番台は種車がクハ481形200番台、300番台がクハ481形300番台による区分であり、国鉄時代に改造施工が開始されたため九州地区向けとされた201 - 208に続く209から付番された。 グリーン席座席配置は2+2で普通席との仕切部窓を縮小するなど九州地区向け仕様車との差異がある。 1989年に301がクハ481-309へ、1991年に213がクハ481-201へ復元されたほか、クロハ183形800番台に改造された。 クロハ481形JR西日本所属車改造一覧クハ481209 210 211 212 201 204 205 309 354 クロハ481209 210 211 212 213 214 215 301 302 303 JR東日本が1989年に土崎工場でクハ481-348に施工した定員16名の半室グリーン室化改造。車番はJR西日本所属車の続番となる303が付番された。 秋田運転区へ配置され後述する1022 - 1027グループと共通運用されたが、2000年に復元と同時にリニューアル改造されクハ481-3348となり、既にJR西日本所属車も復元もしくは他形式へ改造されていたため区分消滅した。 クハ481-348→クロハ481-303→クハ481-3348履歴 クハ481-348クロハ481-303クハ481-3348日立製作所 新製1976.5.22 土崎工場 改造1989.2.24 土崎工場 改造2000.3.30 廃車2015.7.1 配置青森→秋田 秋田 上沼垂(新潟) 1000番台 1986 - 1989年・1993年に土崎工場と青森運転所でクハ481形1000番台29両と1500番台1両に半室グリーン化改造を施工したグループ。座席はすべて2+2であるが、グリーン定員が2種類存在する。 国鉄時代に改造された9両を含み全車JR東日本が所有したが、施工内容や改造目的に若干の差異があるとともに後に3000番台化やクハ481形への復元。さらに3000番台改造と同時にクハ481形復元など改造経緯が複雑な車両も多く、新潟配置車はグリーン室部分冷房装置をAU13E形からAU112形への交換施工もある。 2015年8月12日に新潟車両センター所属の1029が廃車され区分消滅ならびに廃形式となったが、本グループは以下の4グループに分類される。 クロハ481-1003グリーン定員12席グループ 1001 - 1009 国鉄末期の1985年3月14日のダイヤ改正で青森運転所の運用では、編成からサロ481形を外しモノクラス6両化されたが、1986年11月1日ダイヤ改正で「たざわ」運用ならびに間合いで山形 - 秋田間の「つばさ」1往復を秋田運転区から移管されると同時に3・5両への短編成化とグリーン席を設置することとなり1986年に土崎工場で改造されたグリーン室定員12名・普通室定員44名の偶数向き片渡り構造のグループである。 青森転出予定の秋田運転区所属車に1986年4月から10月にかけて改造施工し、最初期落成車はクロハ480形とされたが、早期に本形式へ改められた。早期落成車は秋田所属のまま営業運転にも充当されたが、1986年11月1日付で青森運転所に転出、1988年3月13日のダイヤ改正で再び運用移管が行われ全車秋田運転所へ再転出した。 秋田再転出後の1989年3月11日ダイヤ改正では後述するグリーン定員16名の1022 - 1027導入により、従来の運用を同グループへ移管。本グループは新たに奥羽本線内発着「つばさ」10往復と「いなほ」1往復に転用。この際に車両需給調整から、1008・1009は定員を1022 - 1027と同一にする変更を施工した。 山形新幹線開業後は、「つばさ」→「こまくさ」へ充当変更のほか、一部運用を1022 - 1027と共通化を実施。1996年に「いなほ」運用移管により1002・1005・1006・1008・1009は上沼垂運転区へ転出したが、1002は短期間で1023と車両交換で秋田へ再転出、1005・1006は転出後まもなく3000番台化改造とクハ481形復元を同時施工。1008は2001年に3000番台化改造を施工。 1001・1004は2000年に3000番台化改造を施工して上沼垂運転区へ転出。なお1001は方向転換とクハ481形復元を同時施工。 秋田に残留した1002・1003・1007は2010年の「かもしか」運用終了に伴い2011年に廃車となり本グループは消滅。 クロハ481-1001 - 1009改造一覧クハ4811018 1024 1012 1032 1026 1034 1036 1008 1014 クロハ4811001 1002 1003 1004 1005 1006 1007 1008 1009 改造施工土崎工場 グリーン定員12 12→16 普通定員44 44→36 初期配置秋田→青森(1986.11.1)→秋田(1988.3.13) 最終配置新潟 秋田 新潟 秋田 新潟 再改造転3F 3 3FG 転3F 3 備考 秋田:秋田運転区→南秋田運転所→秋田車両センター(現・秋田総合車両センター南秋田センター) 青森:青森運転所→青森車両センター→盛岡車両センター青森派出所 新潟:上沼垂運転区→新潟車両センター 3:3000番台改造車 転3F:方向転換・3000番台化改造・クハ481形復元同時施工車 3FG:3000番台改造時クハ481形復元同時施工→再クロハ化改造施工 再改造時の車両番号 3:クロハ481形の番号+2000 転3F・3FG:クハ481形の番号+2000 クロハ481-1018青森運転所向け改造グループ※画像は新潟転出後 1010 - 1021 上述した1001 - 1009落成後も「はつかり」「いなほ」は引き続き6両モノクラス編成とされたが、こちらもグリーン席設置を要望されたことから、青函トンネル開業に伴う1988年3月13日ダイヤ改正での運用開始に向けて1987年 - 1988年に土崎工場で改造施工後に青森運転所へ配置されたグリーン室定員16名・普通室定員36名の奇数向き片渡り構造のグループである。本グループ以降はグリーン席シートピッチが標準の1,160 mmより広い1,210 mmに拡大された。 本グループでは運用に充当される「はつかり」の一部が函館まで区間延長運転となることから、1012・1013・1015 - 1017・1019はATC-L搭載やCP床下移設などの海峡線乗入対策を併せて施工済である。また1020は種車が唯一の1500番台となるクハ481-1501からの改造車である。 1010・1011・1018は1992年に後述する急行「津軽」運用のため青森に転入した車両と交換される形で秋田へ転出。このため偶数向き方向転換改造を施工された。さらに1997年に運用移管で上沼垂運転区へ転出し、1010が2000年に3000番台化改造を施工されたが、羽越本線脱線事故により2007年3月31日付で廃車。 1013・1014は「あいづ」充当編成への転用のため仙台車両センターへ転出と同時にクハ481形へ復元。 1012・1015 - 1017・1019 - 1021は引き続き青森に残留したが、1996年から1999年にかけて3000番台化改造を施工。2006年に元1020の3020が羽越本線脱線転覆事故の当該となった3010を補完するため新潟へ転出。 クロハ481-1010 - 1021改造一覧クハ4811001 1003 1009 1015 1017 1021 1023 1031 1033 1039 1501 1013 クロハ4811010 1011 1012 1013 1014 1015 1016 1017 1018 1019 1020 1021 改造施工土崎工場 グリーン定員16 普通定員36 初期配置青森運転所 海峡線対応 〇 〇 〇 〇 〇 〇 最終配置新潟 青森 仙台 青森 新潟 青森 新潟 青森 再改造転3 転 3 F F 3 3 3 転 3 3転 3 備考 1010・1011・1018は秋田転出を経て新潟へ再転出 青森:青森運転所→青森車両センター→盛岡車両センター青森派出所 秋田:秋田運転区→南秋田運転所→秋田車両センター(現・秋田総合車両センター南秋田センター) 新潟:上沼垂運転区→新潟車両センター 仙台:仙台運転所→仙台車両センター 海峡線対応:ATC-L搭載 CP床下移設 転3:方向転換後3000番台化改造施工 3転:3000番台化後方向転換施工車 転:方向転換車 3:3000番台改造車 F:クハ481形復元車 再改造時の車両番号 F:クハ481形の番号 3:クロハ481形の番号+2000 クロハ481-1023秋田運転区向け改造グループ 1022 - 1027 1988年 - 1989年に土崎工場で改造施工後に秋田運転区へ配置されたグループ。客室定員は1010 - 1021と同じだが、編成組成が青森配置車と逆となることから偶数向き片渡り構造になる差異がある。 1989年3月11日ダイヤ改正から「たざわ」14往復と山形発着「つばさ」1往復に303ならびに本グループと仕様を合せる改造を施工した1008・1009と共通運用で充当開始。後にグリーン席12名グループと共通運用となり「はつかり」「いなほ」「こまくさ」にも充当された。 1996年 - 1997年の「いなほ」運用移管により全車上沼垂運転区へ転出。1024・1027が3000番台化改造を施工された。 クロハ481-1022 - 1027改造一覧クハ4811042 1002 1004 1028 1038 1040 クロハ4811022 1023 1024 1025 1026 1027 改造施工土崎工場 グリーン定員16 普通定員36 初期配置秋田運転区 最終配置新潟車両センター 再改造 3 3 備考 3:3000番台改造車 再改造時の車両番号 3:クロハ481形の番号+2000 クロハ481-1029青森運転所改造施工グループ 1028 - 1030 1010 - 1021と同様の「はつかり」「いなほ」共用改造車であるが、この3両のみ改造が1993年に青森運転所で施工された。 種車は1992年7月まで上野発着「つばさ」ならびに共通運用で「あいづ」充当されていたサロ481形組込9両編成×3本に組成されており、首都圏への乗入対策としてATS-Pを本形式化以前から搭載していた車両である。上述2列車廃止で急行「津軽」へ転用となり南秋田運転所から青森運転所へ転入、併せて夜行列車での運用を考慮した車内減光装置搭載工事を施工した。1993年9月30日で「津軽」充当を終了。その後に「はつかり」充当の583系運用を本系列へ集約化ならびに波動運用対応を兼ねて青森運転所の他編成と共通の6両編成化する際に奇数向きクハ481形1000番台3両が本形式へ改造施工された。また本グループは、海峡線乗入対策が未施工であるとともに3000番台化改造車は存在しない。 グリーン座席は1028までが新品を装着したのに対し、本グループは発生品のR27系を装着した。また1029はクハ481-1035時代からシャッター式タイフォンカバーに取っ手を改造で装着した異端車である。 首都圏乗入対策が施工されていたことから他車両基地への貸出や波動運用にも充当されたが、3両とも2003年までに定期・波動運用で首都圏乗入が多数存在した上沼垂運転区へ転出した。 1029:2000年に共通予備編成として転出。転出後に偶数向き方向転換改造を施工。 1028・1030:2003年に「ムーンライトえちご」の165系置換え用として偶数向き方向転換改造を施工した上で転出。 新潟転出後の2001年に1029は上沼垂色へ塗装変更されたが、2008年に国鉄色へ再変更。 1028・1030は新製時から廃車まで編成を組成する全車を含み国鉄色からの塗装変更経歴がない。 1030が2014年に、1028・1029が2015年に廃車となった。 クロハ481-1028 - 1030改造一覧クハ4811019 1035 1041 クロハ4811028 1029 1030 改造施工青森運転所 グリーン定員16 普通定員36 初期配置青森運転所 編成番号A10 A12 A11 最終配置新潟車両センター 編成番号K1 T18 K2 再改造新潟転出に伴う方向転換を施工 備考 ATS-P 車内減光装置搭載 新潟転出後に首都圏対応のデジタル列車無線機を搭載 1501 元々は485系への編入を予定して製造されたサロ181-1101。181系運用終了後、サロ481-1501に改造。さらに「ひたち」の老朽化先頭車取替用としてクハ481-1104に再改造されるも1993年に「ビバあいづ」用として再々改造された。他の本形式がクハ481形からの改造車であるのに対して、本車のみ種車がサロ481形のため小窓が並ぶ窓配置である。 181系として落成し車体も使用する最後の1両で勝田車両センターK40編成に組み込まれ臨時列車などで運用されたが、2013年1月に運用離脱。郡山総合車両センターへ廃車回送後され区分消滅した。 サロ181-1101→サロ481-1501→クハ481-1104→クロハ481-1501履歴 サロ181-1101サロ481-1501クハ481-1104クロハ481-1501日本車両 新製1978.6.21 盛岡工場 改造1983.1.14 郡山工場 改造1990.1.20 郡山工場 改造1993.11.10 廃車2013.1.17 配置新潟 青森→勝田 勝田 仙台→勝田
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