キメラ=アント編
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No.186 - No.318(単行本18巻 - 30巻) G.Iをクリアしたゴンとキルアはビスケと別れ、クリア賞品として得たゲーム内の呪文カードを使用してジンに会おうとするも、それを読んでいたジンの策によってジンではなくカイトのもとへ飛ばされてしまう。カイト達の仕事に協力する中で、2人は「キメラ=アント」という生物の存在を知る。その頃、異常成長を遂げた「キメラ=アントの女王」は兵隊蟻を使って人間を襲い、着実に勢力を拡大していた。 カイト一行はキメラ=アントが爆発的な繁殖を始めた閉鎖国家「NGL」に向かう。女王が捕食した様々な生物たちの特性を得たキメラ=アントたちは巣を作り、食糧として「人間狩り」を行っていた。カイト、ゴン、キルアは蟻たちを順調に駆逐していく。だが蟻たちも念能力に目覚め始める。女王はいずれ生まれる王のため3人の護衛軍を産む。その一人ネフェルピトー(ピトー)によってカイトの片腕が奪われ、ゴンとキルアはカイトを見捨てる形での脱出を余儀なくされる。 事態の深刻さに、ハンター協会のネテロ会長自らが、ノヴ、モラウを連れ参戦する。カイトの生存を信じて救出を焦るゴンとキルアは二人の弟子ナックル、シュートとの勝負に勝つことが出来たら同行を許されることに。だが、ナックルの実力は圧倒的だった。ノヴの弟子パームとビスケの指導で、ゴンとキルアは再修業を行うも、修行を通じてキルアが「実力上位の相手から逃げる」性質を持っていることをビスケに見抜かれ、「このままではいずれゴンを見殺しにすることになる」と忠告される。結局二人はナックルたちに勝てず、ゴンはナックルの念能力で念能力を一時的に封印される。キルアは無防備になったゴンの護衛を終えたら姿を消すことを心に決めていた。 だが目算よりも早くキメラ=アントの王が誕生してしまう。出産で重傷を負った女王を王は捨て、護衛軍を引き連れ、「良質な食糧」(=念能力保持者)を求めて隣国の独裁国家東ゴルトー共和国を乗っ取る。残された蟻たちも、王に従う者、独立する者、女王を慕う者など、バラバラに散る。女王派の蟻たちは女王延命のため降伏する。ナックルたちはカイトを保護するが、カイトは無惨なゾンビ人形にされてしまっていた。ゴンの心に憤りとピトーへの憎しみが芽生える。キルアは兄に刺されていた念の針を抜き取り、縛りを解き覚醒する。 王は東ゴルトー国民の中から「良質な食糧」を選び出す「選別」の作業を開始。それまでの退屈しのぎとして様々な分野に秀でた者たちを集めて勝負し、勝てたら殺すというゲームに興じていた。そんなとき、盤上競技「軍儀」の達人で盲目の少女コムギと出会う。王はコムギとの勝負に勝つことが出来ず、彼女との対局にそれまでにない感情を覚える。 パームは偵察のために先行して王宮内に潜入する。宮殿突入作戦は、「選別の日」にモラウ隊とネテロが二面から奇襲をかけること。 キメラアント討伐隊は宮殿への侵入に成功し、護衛軍及び王との闘いが始まった。キルアは、蟻に改造洗脳されたパームと交戦、パームは正気を取り戻す。ゴンはカイトを治すためピトーと会うが、カイトはもうすでに死んでいて治療はできないと知る。怒りのゴンは、全てを代償に自分に念をかけ、最盛期の極限まで肉体を成長させ、ピトーを葬り去る。 一方ネテロは王と対峙し、戦闘を申し込む。王はコムギとの対局を経て、無意識のうちに人間として生きるのか蟻として生きるのかで揺れていた。ネテロは使命感から王との決闘を望み、自分に勝てば王の名前を教えることを条件に決闘を実現させた。王は、未だ知らぬ自分の名に「自己」を見出そうとしていた。ネテロの能力を以てしても王にはダメージが通らず、奥の手にも耐えきられ、ネテロは重傷と消耗により力尽きる。ネテロは最後の手段として、小型爆弾「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」で自爆する。 それでも王は即死を免れていた。死に瀕していたが、シャウアプフとモントゥトゥユピーの働きによって復活をとげる。爆発のショックから記憶を失ったが、コムギの存在を思い出し、人間“メルエム”となる。プフとユピーは、討伐隊残党と戦おうとするも、薔薇の毒に蝕まれ死亡する。メルエムも死を悟り、最期の時をコムギと過ごすことを望み戦いをやめた。メルエムとコムギは軍儀を打ちながら、薔薇の毒によってこの世を去った。
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キメラ=アント編
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NGL自治国 ミテネ連邦(西から順に、NGL自治国、ロカリオ共和国、ハス共和国、西ゴルトー共和国)を構成する4国の一つ。連邦4国中で唯一の自治国。 エコロジーの団体組織「ネオグリーンライフ(略称NGL)」の自治国であり、人口217万人のうち99%が団体員、残りの1%は支援ボランティアで構成される。機械文明を捨て自然回帰の生活と自然保護を目的としており、機械文明の産物の持込は法律で禁じられている。銀歯や整形用シリコンなどが体内にある者は摘出しない限り入国できない。違反者には厳罰がある。 このように厳しい自然回帰を目的とする国であるが、裏ではNGLの創設者にして影の国王ジャイロを中心に麻薬製造などの組織犯罪を行っており、その施設には機械もあれば銃器なども存在する。このことを知るのはジャイロ以外には一部の幹部のみであり、ほとんどの国民はその事実を知らない。 影王ジャイロと蟻王メルエムの死亡に伴い廃国となり、自然保護区としてハンター協会=パリストンの管理下となる。 東ゴルトー共和国 ミテネ連邦のある島で、唯一ミテネ連邦に加盟していない国家。ミテネ連邦最東の西ゴルトー共和国の東に位置する国。 共和制とは名ばかりで、マサドルデイーゴ総帥による独裁国家。一部の高級官僚以外は非常に低い生活水準を強いられているが、独特の密告システムにより脱走者はほとんど居ない。人口は500万人ほどで、食料およびキメラアントに改造するためにほぼ全員が宮殿に集められた。既に5000人ほどは蟻へと改造され、生き残れずに犠牲になった被害者が大量に出ている。 兵力はほぼ無国籍でまちまち。旧ドイツ陸軍のV号戦車パンターや、現代アメリカ陸軍の装甲車「M113装甲兵員輸送車」などが無造作に登場している。 蟻討伐の陰では、国際社会による政治力学が動いていた。本気なら手段を選ばず、国民500万人を巻き添えにしようが宮殿空爆で蟻王を殺すところを、レベルを下げて、念使い数名+ミニチュアローズでの討伐作戦となっていた。危険度Bへの対処法がこれ。 ディーゴ総帥、ビゼフ長官、蟻王メルエムの全てが消えたことで廃国となり、ミテネ連邦の他国へと分割された。宮殿 キメラ=アント編の主な舞台であり、決戦の場。 右塔・左塔・中央塔・中庭で構成されており、右塔・左塔は2階建て、中央塔は3階建てである。地下5km北部にはA・B・C・D・Eの5つの格納庫がトンボ状に存在し、エレベーターで上昇する際には暗証番号を必要とする(一度の入力間違いだけでも扉がロックされる)。ビゼフとマルコス以外は昇降時には重量も厳しくチェックされ、重量が著しく異なる場合は総帥に報告がいく。ビゼフはDの倉庫を自由に使う権利を与えられている。 王はデイーゴの殺害後、この宮殿を「肉樹園」と名づけ国民の食糧化、および「選別」の拠点とした。そのため、討伐隊は選別が行われる当日に一斉に宮殿進入を決行し、護衛隊との戦いを開始する。
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