キルアの親族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 08:10 UTC 版)
シルバ=ゾルディック 声 - 石井康嗣 / 山寺宏一 ゾルディック家当主。キルアたち5兄弟の父親。46歳。身長198cm。体重110kg。血液型A型。変化系能力者。 相手の傷口から血を出さずに心臓を盗む事が出来るほどの暗殺技術を持つ。かつて幻影旅団の1人を仕事で殺しており、クロロとも面識がある。後に旅団の事に対し「割に合わなかった仕事」や「旅団とは関わるな」などといった言葉でキルア達兄弟に警告していた(ただし、「割に合わない」とは標的への賛辞でもあるとキルアは語っている)。ヨークシンではマフィアに依頼され、ゼノと2人がかりでクロロと闘い追い詰めるが、クロロが依頼したイルミ達の十老頭暗殺が先に片付いたため、結果的には中断している。ベンズナイフのコレクター。また、半機械生物的なオブジェクトに彩られた自身の部屋を持つ(部屋内にはペットらしき動物もいる)。 具体的な能力は不明だが、両手に溜めたオーラによる攻撃技を披露している。実力の高さが伺えるが、戦い方は慎重確実で、過度のリスクは冒さない。ゼノが体験した「心滴拳聴」(一流武道家の体感現象)も話半分に聞き流している。キルアと同様に、肉体には毒耐性がついている。 キルアに対しては一度戻ってきた際にキルアの意思を尊重し、ゴンや他の「仲間を裏切るな」と静かにかつ強く言い聞かせるなど父親らしさを示したが、キキョウに詰問された際に「俺の子だ」という事を根拠にキルアがいつかは実家に帰ってくると断言するなど、キルアを後継者にすることはまだ諦めていなかった。「勝てない敵とは戦わない」という命令を込めた針(イルミの針)を刺しておく事で、キルアは強敵を前に逃亡しゴンを裏切り、誓いを破ったキルアは自発的に殺し屋となると考えていたようだが、キルアが自ら針を抜き、キルア自身も成長した事でこの目論みは失敗に終わった。選挙編でキルアからゴンを助けるための直談判を受けるも、アルカを解放するという願いを聞き入れずキルアと対立しており、「家族内指令(インナー・ミッション)」に則り行動する事で家族間の対立を解決しようとする。最終的にはキルアとアルカに対する警戒令を解除し、彼らの家出を事実上黙認する形となった。 非常に寡黙であり感情を表に表す事は少ないが、ゾルディックの家族のために必要な言動を生真面目に実行している。家族内ではゼノと相性が良く、ヨークシン編やキメラ=アント編など共に行動する事が多い。元々はアルカを我が子として可愛がっていたのだが、周囲に災厄をもたらすナニカの力は危険視する慎重派でもあり、アルカを隔離し家族だとは思っていけないと周囲に言い聞かせている。 キキョウ=ゾルディック 声 - 雪絵れな / 岩男潤子 ゾルディック家5兄弟の母親。操作系能力者。42歳。身長170cm。体重41kg。血液型A型。流星街出身。 キルアに対して歪んだ愛情を注ぐ母親。機械式ゴーグルを常に装着し、素顔を見せたことはない。キルアと喧嘩して顔面を刺され、「(母親を刺すほど殺し屋として)立派に育ってくれて嬉しい」と感激して泣いた。キルアに友達は必要ないと考えているため、キルアと公私の別を越えて接しかねないカナリアを疎ましく思っている。子供達からはそれぞれ呼ばれ方が異なる。 このゴーグルはミルキとの連携によって遠隔視の性能が備わっており(機械と念能力の併用か)、アルカを巡るインナーミッションを監視していた。選挙編で人間的成長を見せた息子キルアに対しては戸惑った様子だったが、キルアとアルカに対する警戒令を解除する事を止めず、彼らの家出を事実上黙認する形となった。 ゼノ=ゾルディック 声 - 宮澤正 / 大竹宏 キルアの祖父でシルバの父。変化系能力者。 「一日一殺」や「生涯現役」等の刺繍が入った服を着ている。67歳。身長161cm。体重58kg。血液型A型。 心滴拳聴の逸話を自ら体感する一流の武道家。本気を出せば半径300mの「円」を使える。 ヨークシンでは十老頭の依頼によりシルバと共にクロロと交戦する。後衛にシルバを控えさせ、自らは率先してクロロに攻め込み、「隙ができたら自分ごと仕留めろ」とすら命じる。勝負無しとなったクロロに一対一ならどちらが勝つかと問われ「十中八九ワシ」なおかつ「お主が本気で殺ろうと思えば話は別」と語っている。 仕事では非常に物騒な人物だが、それ以外では比較的好々爺で、特にキルアには甘いという。殺しはあくまでもビジネスと割り切り、「好きでやってる仕事ではない」と公言する。仕事以外での殺しはせず、仕事中でも依頼者が死亡したらその時点で仕事を打ち切るというルールで行動する。 ネテロとも親交があり、ハンター協会の表沙汰にできない難仕事なども請け負っていたようである。その縁からの依頼でネテロと共にキメラ=アント討伐軍に参加し、メルエムと護衛軍の分断を担当した。ゼノがネフェルピトーの円に触れた際、ネフェルピトーが「円を解き完全な臨戦態勢をとる必要がある」と感じるほどの実力者である。念のエリア攻撃でコムギを誤爆してしまい、「家業を継いで初めて無関係の人間を殺めてしまったかもしれない」と悔恨する旨の発言をしている。 TVアニメ第2作では、生後間も無い赤子のゼノと老人のネテロが対面するシーンがある。龍頭戯画(ドラゴンヘッド) オーラを物理的攻撃力を持つほどに圧縮し、龍の形に顕現させる変化系能力。 ゼノの能力の基本形で、ここから様々な派生技を繰り出す。 創り出した龍はゼノの意思通りに様々な動きをする。体から離して龍を飛行させたり、その龍に乗って空を飛ぶことも可能。牙突(ドラゴンランス) 手に集中させたオーラを龍の頭部に模し、それを伸ばして攻撃する技。 伸縮・旋回も自由自在で、龍に対象を噛み付かせて捕縛したり、場合によってはそのまま噛み砕いたりして攻撃できる。龍の胴体部分を縮め、噛み付いた相手に急接近することも可能。 龍星群(ドラゴンダイヴ) 無数の小さなオーラの龍を上空から雨の様に降り注がせる、広範囲無差別攻撃技。放出系能力との複合技。 小さな龍1つ1つがコンクリートの建物を3階から1階まで容易く貫通するほどの威力を持っている。作中では、上空を飛行していた「龍頭戯画」が弾けて分裂して降り注ぐと言う連携技として登場している。 キルアの祖母 バスガイドの話の中でいることがわかる。未登場。 アニメ第2作では彼女のものと思われるシルエットが登場している。 マハ=ゾルディック ゾルディック家家長。ゼノの祖父で、キルアの高祖父。当初の説明ではキルアの曾祖父とされていた。強化系能力者。 ネテロと同い年の高齢ながら、未だに現役。身長140cm。体重65kg。血液型A型。過去にネテロと一戦を交えたことがあるという。旅団団長クロロからの依頼を受け、イルミやカルトと共に十老頭を暗殺した。ゾルディック家の家督は代替り済で、アルカをめぐるインナーミッションなど、当代の家族間のもめごとにはノータッチを貫いている。 ジグ=ゾルディック アイザック=ネテロ、リンネ=オードブルと共に暗黒大陸を目指した。詳細は不明。
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