まかでみックスの登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 23:37 UTC 版)
「まじしゃんず・あかでみい」の記事における「まかでみックスの登場人物」の解説
前作にも出てきたキャラクターの詳細はまじしゃんず・あかでみいの登場人物を参照。 周防千里(すおう せんり) まかでみックスの主人公。 何の力も持たない、ごくごく普通の高校生。昔のトラウマから「普通」であることを求め、「特別」というのを呪いのように感じていたので、アバロン学園都市での生活に全力で反発する。アバロン学園高等部普通科の1年生である。 小学生のころに1年間、実の妹と共に行方不明だったことがあり、千里は帰ってこられたが妹は帰ってこなかった。そのとき、妹を置き去りにして逃げたことが、現在の千里がもっている最も古い記憶で、それ以前の記憶がない。アルバムなどで自分の過去を知ることはあっても、それが本当に自分の身に起こったことなのかがわからず、「自分は本当に周防千里なのか?」と疑いをもっている。 また、そのときに妹を置き去りにして逃げたことを悔やんでおり、月に1度はそのときの悪夢にうなされるほど罪の意識に苛まれている。そのため、「自分は人から好かれたり、人を好きになったり、幸せになる資格がない」と思っている。 アバロンでは手違いで、クフィールとテジャス、2体もアジャスタントがついてしまうことに。更に義妹の周防・ガン・ウーラまで押しかけて来る、3人目のアジャスタントとしてミーティアが加わるなど、彼のまわりは彼の望んでいた「普通の生活」から遠ざかって行くいっぽうである。 更に、クフィールと契約することで獣耳と尻尾がはえてしまった。一応クフィールの魔力を使って透明化することはできるが、獣耳も尻尾も存在は消えず、彼に違和感を与え続ける。 その正体は、全能の力を持つ実の妹、周防万尋の魔法の起点。そして、本当の千里はガストン教授の呪詛弾によって抹殺されている。現在の千里は、その後万尋に複製された存在である。 最終巻で万尋が複製した千里(千里α、これまでの物語の千里)、ガストン教授が複製した千里(千里β)が同時に共存する展開となる。どちらも記憶や精神がすべて一致した千里であり、その結果どちらも「本物の千里」であるということが彼のこれまでの過去やアイデンティティに対する苦悩を乗り越えるカギになった。 千里の複製により、物語は恋愛ゲームにおけるマルチエンディングともいうべき結末を迎える。 アニメ最終話ではそれらしい子供が登場。 クフィール・アブソリュート 千里のアジャスタント。愛称クフィ。長身で引き締まったナイスバディであるが、やや反応が鈍く、ぼんやりとした表情と猫背から、ひょろりと背が高いという印象である。獣耳、尻尾つきだが、周防千里の前では魔法で見えなくしていることが多い。メイド服を着用している(本人曰く、「ご主人様に萌えてもらえるため」とのこと)。ガストン教授の遺産の出で、ガストン教授に創られた人造精霊。長らく完成直前の、生まれる前のような状態のまま時を過ごしていたが、アバロン学園都市のアジャスタントとして適用されて、周防千里の情報を与えられ、彼の到着にあわせて生まれたばかりである。 本体は狼とライオンをあわせたような青い獣で大きな魔力とパワーを持つ。 まじしゃんず・あかでみいIX巻挿絵でもそれらしき姿がある。 テジャス・ファルチェスク 千里のアジャスタント。ファルチェの制作者であるファルチェスクの子孫が開発した「ファルチェスク・シリーズ」の魔法具。普段は小柄な紅髪赤目のハイテンション少女だが本体は魔法具の服であり、その『糸』である。以前は女性型の自動人形筐体に自らを着させて操っていたが、精霊化して少女の姿をとれるようになった。性格は至って能天気で、必要以上に明るくおしゃべり。やたらと「萌え」やエロ用語を連発する。普段の形態はゴスロリ服。 糸の魔法具である彼女は織り方さえわかれば服の形態を変えられるが、セーラー服、ナース服など微妙なものばかり知っているふしがある。 ミーティア・ファルチェスク テジャスの千里に対するエロエロな執念の魔力波によって生まれた付喪神。佐久間榮太郎に改造され、ピンクの髪と瞳の巨乳の女の子の体を得て千里の3人目のアジャスタントとなった。正式なファルチェスク・シリーズではないが、テジャスと千里の間にできた子供にあたる(らしい)ので、ファルチェスクを名乗り、テジャスを「お母様」と呼んでいる。 接続同調のミスで千里の身体に憑依し自分の存在の「芯」を得るため彼の身体で性的快楽を求めようとするが千里のツッコミで思い切り殴られ(しかもクフィールの体で)た際に目覚めてしまったため性格はかなりのドM(ミーティアのMは「どM」のM)。自らを「ご主人様の牝奴隷」「ご主人様の雌犬」と呼ぶほどである。 周防・ガン・ウーラ(すおう・ガン・ウーラ) 千里の義理の妹。千里の父が女戦士(アマゾネス)の部族に捕まった際に再婚した女性の連れ子で褐色の肌に金色の髪、紫の瞳を持つサムライの祖先を持つアフリカ人。 部族の掟に従い、千里の子供(正確には部族の維持に必要な女の子)を孕むため、千里を追ってアバロンまでやって来るほどだが実際には千里のことを気に入っているも部族に「恋人」や「恋愛」といった概念がないため自分の感情に気付いていない。 部族独自の呪術師的な魔法使いであり謎の武術の使い手。 アバロン付近まで自力でやって来た魔法の実力を買われ、千里と同じ学校の魔法科に特待生として編入することとなった。 御狩谷はるか(みくりや はるか) アバロン学園高等部普通科の3年生で、風紀委員会の委員長。千里がアバロン学園で初めて出会った魔法使いで、千里の良き相談相手である。 千里は割と好みのタイプらしい。 佐久間榮太郎 千里たちのクラスの担任で、すべての科目の担当教師。アバロン学園都市で起こる一連の事件の中心である千里を気にかけている。 エーネウス・ザ・バージェスト 佐久間榮太郎の使い魔。榮太郎が暴走したときには、授業中であろうと殴って止める。 逆崎聡(さかざき さとる) 千里のクラスメイト。アバロン学園の授業の意図を正確にとらえ、頭脳戦にも長けている。ネオ・マカデミ・ボール大会においては、その巧妙な作戦で普通科を勝利へ導いた。 性格が少し榮太郎に似ている。千里に「中身はテジャスといい勝負」と言われるほどの好色で、その方面において千里を一方的にライバル視している。 フランカ・モーゼルM712<シュネル・フォイヤー>MGカスタム モーゼル・ミリタリーM712<シュネル・フォイヤー>という名前の拳銃に付いた付喪神で、逆崎聡のアジャスタント。愛称フランカ。 本当の姿は拳銃だが、普段は少女の姿をとっている。 斯波桜子 千里のクラスメイト。スケバンな雰囲気を漂わせている。 カーティス・クリンゲンスミス 斯波桜子のアジャスタント。肉眼で見ることはできず、鏡にしか映らない。拡大、縮小、複製などの魔法を使いこなす。どうしようもないナルシスト。 遠野薫(とおの かおる) 千里のクラスメイト。どことなく子犬を思わせる雰囲気をもつ少年。 フルクラム・ニルコーネン 遠野薫のアジャスタント。翼を広げて空を飛ぶことができる。薫からは「ツバメちゃん」と呼ばれているが、本人は嫌がっている様子。 亜藍須美子(あらん すみこ) 千里の命を狙う謎の存在。人形に憑依し、あの手この手で千里を抹殺しようと企む。サディスティックな発言が多い。実際には彼女はただの凶器で、周防万尋の命令に従っているだけである。ヒヒイロカネの糸による攻撃と、無限に増殖する能力を持つ。万尋が自らの力を封印した際、彼女も元の人形に戻った。 名前はアラン・スミシーをもじったもの。 羽瀬川 拓人 「まじしゃんず・あかでみぃ」の主人公。現在大学生。亜藍須美子の事件で榮太郎の依頼で臨時講師として千里のクラスに配属された。現在も双葉と交際中。 タナロット・アンサーティン 拓人の使い魔。神でも悪魔でもないのに不滅的要素を持つ「怪物」の赤毛魔神。だいぶ魔法が使えるようになった。 ファルチェ・ザ・ヴァリアフルワンド 拓人の魔法機杖。デジャスやミーティアなどの「ファルチェスク・シリーズ」の原点であるファルチェスク・オリジナルの癒し系美少女。 ガストン教授 かつて<学園>に反旗を翻し、倒された魔法使い。物語の中では故人。周防万尋の存在を予知し、その存在を殺すためクフィールを生み出し、千里たちに過酷な運命を与えた。しかし、その行為が周防万尋を<女神>として覚醒させた。ある意味本作の黒幕ともいえる。 SK 一連の事件を傍観する謎の存在。黒いサングラスと皮ジャケットを着て関西弁を話しチンピラのような男だが、寒河江教授ら存在するだけで世界の有り様を左右する「混沌委員会」のメンバーですら容易に手が出せない「上位の世界」の存在である。「魔法使いと魔法が使えない存在が共存して生活する」アバロン都市計画に興味を持ち、様々な世界からその被験者としてふさわしい人物を連れてきている。 周防万尋(すおう まひろ) 周防千里の実の妹であり、本作の最大の敵。世界を意のままに「書き換える」能力を持った<女神>であり、両親の不仲といった家庭環境などで精神がゆがみ、兄千里への異常な愛情とそれ以外の他人への憎悪を抱いている。兄を吸収して完全なる全能の能力を手にし、世界を吸収することを目的をしている。 強すぎる憎悪を持ちながら、世界を滅ぼす存在となった自分を変わらず「妹」として見てくれる千里との対峙した結果、万尋は自分の記憶を書き換え、千里の複製と普通の日常をやり直すことを選択。それにより<女神>の力は封印された。
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