コニャック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 10:21 UTC 版)
生産地域
コニャックは「クリュ」と呼ばれる、ブドウの栽培地域を厳密に定義した区画によっても分類されている。区画ごとの独特な土壌や小気候の影響を受け、固有の特色を持った「オー・ド・ヴィー」がつくり上げられる。
- グランド・シャンパーニュ(1万3766ヘクタール)グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュの土壌は、白亜石灰質の地下層で地表は粘土質石灰石であることが特徴的である。
- プティット・シャンパーニュ(1万6171ヘクタール):プティット・シャンパーニュ産のオー・ド・ヴィーは、グランド・シャンパーニュ産のそれと似た特徴を持つ。グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュの2つのクリュからつくられたオー・ド・ヴィーのブレンドで、かつグランド・シャンパーニュの比率が50%以上のコニャックはフィーヌ・シャンパーニュとして市場に出回ることもある。
- ボルドリー(4160ヘクタール):最も面積の狭いクリュ。石灰岩の分解による粘土質土壌で、石英質の石を含む。
- ファン・ボア(3万4265ヘクタール):より重く、早く熟成が進むオー・ド・ヴィーは、いくつかのコニャックのブレンドにおいてベースをつくるのに理想的である。 ここの土壌は砂利が多く主に赤い粘土質石灰岩である。
- ボン・ボア (1万9979ヘクタール):中心の4つの栽培地域から離れたクリュ。比較的貧弱な土壌で海洋性気候の影響を大きく受ける。
- ボア・ゾルディネールもしくはボア・ア・テロワール:土壌は砂地であり、沿岸地域といくつかの谷にまたがって広がっている。
コニャック生産地域のシャンパーニュは、北東にある同名のスパークリング・ワインの産地であるシャンパーニュ地方とは全く別の地域である。ただし、どちらも白亜系の土壌に関する語源からの派生語ではある。
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コニャックと同じ種類の言葉
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