JR九州発足後
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「九州新幹線 (整備新幹線)」の記事における「JR九州発足後」の解説
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR各社および新幹線鉄道保有機構発足。九州新幹線は鹿児島ルート・長崎ルート共に九州旅客鉄道(JR九州)の管轄とされる。 10月27日:日本鉄道建設公団が長崎市・佐賀市に着工準備作業所設置。 12月16日:JR九州が「早岐経由では、全額公的負担で整備しても収支改善効果は現れない」と意見表明。 1988年(昭和63年)8月11日:運輸省が整備新幹線の暫定整備案を発表する。政府・与党申し合わせにより、整備新幹線着工優先順位決定。本ルートは含まれず。 1989年(平成元年)1月:整備新幹線の旧財源スキーム策定。 1990年(平成2年)4月1日:西日本旅客鉄道(JR西日本)博多南線 博多 - 博多南間開業。 12月24日:政府・与党申し合わせで、並行在来線をJRから経営分離することを明記。 1991年(平成3年)10月1日:新幹線鉄道保有機構が解散し、鉄道整備基金設立。 1992年(平成4年)2月24日:JR九州が、長崎本線肥前山口 - 諌早間の経営分離を前提に、スーパー特急方式(短絡ルート)での収支試算結果を公表。 6月3日:嬉野町が「九州新幹線長崎ルート『嬉野温泉駅』設置に関する陳情」を提出。 6月19日:運輸政策審議会が、「五大都市(東京、大阪、名古屋、札幌、および福岡)から地方主要都市までを概ね3時間程度で結ぶ」とする答申を発表。 6月24日:鹿島市、江北町、福富町、白石町、有明町、塩田町、嬉野町、太良町がJR長崎本線経営分離に関する要望書提出。 8月19日:江北町が「九州新幹線長崎ルートの新整備案の早期実現とJR肥前山口駅への停車について」の陳情書提出。 11月25日:九州新幹線長崎ルート建設促進連絡協議会(6者)申合せ。短絡ルート(武雄市から諌早市・大村市を経由して長崎市に至るルート)によるスーパー特急方式を地元案として合意。 1994年(平成6年)2月8日:非自民連立政権の政府・与党が新規着工凍結の申し合わせ。本ルートの構想維持を明記。 9月:自社さ連立政権の政府・与党に整備新幹線検討委員会を設立。 12月19日:自社さ連立政権の政府・与党が再度新規着工凍結の申し合わせ。 1995年(平成7年)2月13日:鳥栖市九州新幹線建設等促進期成会設立。 1996年(平成8年)6月15日:嬉野町で新幹線嬉野温泉駅設置促進期成会設立。 11月28日:JR九州が経営分離希望区間(長崎本線肥前山口 - 諌早間)を表明。 12月25日:政府・与党合意により、整備新幹線の新財源スキーム、新規着工区間など決定。当路線のうち、武雄温泉 - 大村間のスーパー特急方式による駅・ルート公表および環境影響評価、武雄温泉 - 長崎間の工事実施計画認可申請、県境トンネル難工事推進事業、長崎駅部調査が決定。上下分離方式により、JRは受益の範囲を限度とした貸付料を支払うこととされる。 1997年(平成9年)5月:全国新幹線鉄道整備法改正(財源スキームの見直し)。 10月1日:鉄道整備基金が船舶整備公団と統合し、運輸施設整備事業団設立。 1998年(平成10年)1月21日:政府・与党が整備新幹線検討委員会の検討結果を公表。従来の整備計画として、九州新幹線(博多 - 長崎間)の維持を確認。武雄温泉 - 新大村(仮称)間の駅・ルート公表を速やかに行い、引き続き環境影響評価に着手するとともに、長崎駅の駅部調査を開始することが決定。 2月3日:日本鉄道建設公団が武雄温泉 - 新大村(仮称)間の駅・ルートを公表。短絡ルート、嬉野温泉駅の設置が決定。 5月:長崎駅駅部構想調査の開始。 10月8日:武雄温泉 - 新大村(仮称)間の環境影響評価着手。 1999年(平成11年)9月:自自連立政権与党が建設見直し案。鹿児島ルートとの分岐駅として新鳥栖駅を設置、武雄温泉 - 新大村のスーパー特急方式での早期着工、着工後15年での整備目標、フリーゲージトレインの活用の検討、が盛り込まれる。 2000年(平成12年)3月29日:長崎駅部構想調査委員会取りまとめ報告。駅位置、規模の大枠決定。 11月1日:環境影響評価準備書に対する知事意見の提出。 12月18日:整備新幹線検討委員会による政府・与党申し合わせ。武雄温泉 - 長崎間について環境影響評価終了後に工事実施計画の認可申請を行うこと、鹿児島ルートと長崎ルートの交通結節点として、新島栖駅の整備を行うことが決定。今回着工しない区間は東北新幹線 盛岡 - 八戸間および九州新幹線鹿児島ルート 新八代 - 西鹿児島間の両区間の完成後に見直すとされた。 2001年(平成13年)12月:武雄温泉 - 長崎間をスーパー特急方式で整備する暫定整備計画を決定。 2002年(平成14年)1月8日:日本鉄道建設公団が武雄温泉 - 新大村(仮称)間および新大村(仮称) - 長崎間の環境影響評価書を佐賀県知事へ提出。武雄温泉 - 長崎間の工事実施計画を、スーパー特急方式で認可申請。 2003年(平成15年)10月1日:運輸施設整備事業団と日本鉄道建設公団が統合し、鉄道建設・運輸施設整備支援機構設立。 12月1日:JR九州新幹線鉄道事業部発足。川内新幹線車両センター内総合事務所に本所を設置。 12月:整備新幹線の取扱いについて、政府・与党合意。 2004年(平成16年)3月13日:鹿児島ルート新八代 - 鹿児島中央間開業。 3月26日:新幹線嬉野温泉駅建設促進期成会(旧新幹線嬉野温泉駅設置促進期成会)が、「九州新幹線長崎ルート早期実現に関する要望」を提出。 6月10日:与党整備新幹線建設促進プロジェクトチームの合意により、長崎ルート武雄温泉 - 諫早間をスーパー特急方式で着工することが決定。 12月9日:佐賀県知事が、「並行在来線の経営分離はやむを得ない」との判断を表明し、国に回答。 12月16日:政府・与党検討委員会の検討結果(政府・与党申し合わせ)により、新たな財源スキーム(既設新幹線譲渡収入の前倒し活用など)および着工区間が決定。並行在来線に関する地元自治体の同意を条件として、武雄温泉 - 諫早間のスーパー特急方式での着工を決定。フリーゲージトレインも視野に入れるものとされる。また、長崎駅部の調査を行うこととされる。 12月21日:2005年(平成17年)度国予算財務省内示。武雄温泉 - 諌早間に10億円の事業費が配分される。 2005年(平成17年)3月14日:武雄市議会が九州新幹線長崎ルート早期着工実現に関する意見書を提出。 3月17日:九州新幹線長崎ルート建設促進期成会(旧長崎新幹線武雄温泉駅実現期成会)が「九州新幹線長崎ルートの早期着工に関する要望書」を提出。 3月24日:嬉野町議会が「長崎新幹線の早期着工を求める決議」を議決。 3月28日:鳥栖市九州新幹線建設促進期成会が長崎ルート早期着工実現の要望書を提出。 9月:長崎県・佐賀県におけるルートの名称を「九州新幹線長崎ルート」から「九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)」に変更 10月4日:九州新幹線西九州ルート促進議員懇話会結成。 12月22日:2006年(平成18年)度国予算財務省内示。整備新幹線予算の線区別の事業費が公表され、武雄温泉 - 諌早間に2005年(平成17年)度と同額の10億円の事業費が配分された。 12月28日:白石町が並行在来線経営分離同意書を県知事に提出。 2006年(平成18年)2月10日:江北町において地元主要団体で構成する、九州新幹線長崎(西九州)ルート促進協議会結成。 2月12日:太良町長、同町議会議長が並行在来線経営分離に同意表明。 2月28日:太良町が並行在来線経営分離同意書を県知事に提出。 3月17日:江北町議会が並行在来線経営分離同意決議を議決。 7月11日:旧新幹線嬉野温泉駅建設促進期成会が名称を変更し、嬉野市九州新幹線西九州ルート整備促進期成会設立。 7月17日:九州新幹線西九州ルート地域振興連絡協議会設立。 7月19日:新幹線を活かした地域づくり協議会・さが設立。 2007年(平成19年)1月23日:「九州新幹線を活用する佐賀県協議会」設立。 8月23日:「九州新幹線西九州ルート早期実現 佐賀県民大会」開催。 8月29日:江北町九州新幹線西九州(長崎)ルート促進協議会が「新幹線を活かしたまちづくり支援」を知事に要望。 12月14日:政府・与党整備新幹線検討委員会開催。 12月16日:JR九州・佐賀県・長崎県の三者が、新幹線開業後も並行在来線(長崎本線肥前山口 - 諫早間)を経営分離せず、開業後20年間JR九州が運行することで基本合意。路線や駅舎などは両県が保有するいわゆる「上下分離方式」を採用。 12月18日:JR長崎本線存続期成会が知事を訪問し、西九州ルートが着工した場合に、地域課題の解決のための支援を要請。 12月21日:2008年(平成20年)度予算財務省原案内示。長崎(西九州)ルート10億円計上。 2008年(平成20年)3月5日:政府・与党整備新幹線検討委員会で、長崎(西九州)ルートの着工条件が整っていることについての確認が完了。 3月19日:鉄道建設・運輸施設整備支援機構が長崎(西九州)ルート武雄温泉 - 諫早間の工事実施計画(その1)を国土交通省に認可申請。 3月26日:国土交通省が鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対し、長崎(西九州)ルート武雄温泉 - 諫早間の工事実施計画(その1)を認可。 4月:肥前山口 - 諫早間の鉄道施設の資産譲渡・維持管理に係る負担割合を佐賀県1対長崎県2とすることを確認。
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