西九州ルート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 16:36 UTC 版)
「九州新幹線 (整備新幹線)」の記事における「西九州ルート」の解説
詳細は「#西九州ルートの沿革」以降の節を、武雄温泉駅 - 長崎駅間の詳細は「西九州新幹線」を参照 西九州ルート(長崎ルート)は、博多 - 長崎間を結ぶ路線である。2008年に武雄温泉 - 諫早間が新幹線鉄道規格新線(スーパー特急方式)で着工されたが、2012年に諫早 - 長崎間が標準軌新線(フル規格)で着工され、武雄温泉 - 諫早間も標準軌新線で建設する方向となった。 1973年(昭和48年)に新幹線整備計画が発表された時点では「九州新幹線長崎ルート」という名称を用いていたが、2005年(平成17年)10月に沿線自治体である長崎県 と佐賀県 が独自に「九州新幹線西九州ルート」へと名称を変更した。建設に難色を示す佐賀県への配慮に基づくもので、JR九州も自主的にこれに対応した。建設を行う鉄道建設・運輸施設整備支援機構も2016年の時点で「西九州ルート」表記を用いている ほか、2019年時点では、政府も「九州新幹線(西九州ルート)」を使用している。 ニュースサイトの見出しについては、発行元の判断により、複数の表記が見受けられる。公共放送局である日本放送協会(NHK)は新幹線整備計画発表当時の「九州新幹線・長崎ルート」、地元紙の長崎新聞や佐賀新聞は「新幹線長崎ルート」という表記を主に採用している。全国紙やブロック紙では「長崎新幹線」「長崎ルート」「九州新幹線」などの表記が用いられる。 フリーゲージトレイン(FGT、軌間可変電車)での運行を予定していたが、実用化は難航し、2022年秋に博多 - 武雄温泉間の在来線特急と、武雄温泉 - 長崎間の新幹線を乗り継ぐ「リレー方式」で暫定開業する予定となった。フリーゲージトレインの導入は、2018年7月19日に正式に断念したと、与党検討委員会が表明している。 2025年度に予定されていたフリーゲージトレインが導入されれば、鹿児島ルートと共用の新幹線、在来線、長崎ルート新幹線と、軌間の異なる3つの区間を通して運転することができるようになる。山陽新幹線への乗り入れについては、長崎県は新大阪までの直通運転を目指しているものの、2008年に当時のJR西日本社長山崎正夫が、フリーゲージトレインの山陽新幹線乗り入れについて難色を示している。 フリーゲージトレインの断念を受け、JR九州は2020年、武雄温泉 - 長崎間に投入する車両と運行する列車名について、それぞれ(FGTではなく通常タイプの車両の)N700S6両編成を投入し、愛称は「かもめ」として運行することを発表した。またつづくリリースでは2022年秋に新幹線新駅2つ、在来線新駅2つと合わせて開業する予定であることも発表された。 2021年4月28日、JR九州は2022年秋頃に暫定開業が予定されている武雄温泉 - 長崎間の路線名称を「西九州新幹線」に決定したことを発表した。2022年2月22日には武雄温泉 - 長崎間を同年9月23日に開業することが発表された。 在来線を活用 新鳥栖 - 佐賀 - 肥前山口 - 武雄温泉 標準軌新線(フル規格)で建設中 武雄温泉 - 嬉野温泉 - 新大村 - 諫早 - 長崎
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