異次元世界関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 17:54 UTC 版)
「遊☆戯☆王ZEXAL」の記事における「異次元世界関連」の解説
アストラル世界 アストラルがいた世界。青白い色をしており、Dr.フェイカーによって攻撃されていた。願いや欲望の力である「カオス」を排他するためアストラル世界が作り出した存在、「エリファス」によって管理されている。だがカオス自体は生きるために必要なエネルギーであり、カオスの根絶に伴いアストラル世界の生物は衰弱している。 バリアン世界 かつてDr.フェイカーが辿り着いた赤い世界。実体の存在しないエネルギー世界であり、現世にはない高次元の能力を持っている。オービタル7の動力源『バリアライト』もこのバリアン世界のもの。バリアンの使者・七皇の一員・ベクターはDr.フェイカーとの契約でアストラル世界の殲滅を条件としており、アストラル世界と敵対している。元々はアストラル世界に存在していたカオスの部分である。 Dr.フェイカーが言うには、アストラル世界と共に人間世界へと近づいているらしく、詳細は不明だが最終段階が訪れるまで時間が残っていないらしい。また、2つの世界からの波動が重なると人間世界の時間が停止するが、これも最終段階が訪れる前兆であるという。 バリアン世界の人物が人間世界で活動する場合は仮の姿をとる必要があり、また仮の姿のままでは本来の力は封印される。バリアン七皇 バリアン世界に住む七人の決闘者。詳細は不明だが、バリアン世界が危機に瀕しており、世界を救うため、ナンバーズを集めている。そのため、遊馬たちと衝突する。 遥か昔は、人間だったという過去をそれぞれが持っており、彼らの人間時代は、ナンバーズのある遺跡にそれぞれ伝説として残ったり、語り継がれたりしている。 紋章 バリアン世界に迷い込んだトロンがDr.フェイカーに復讐をするべく取引をして手に入れた力。後にトロンが息子達にも与え、彼らはそれにより本来ならば意識を乗っ取る性質を持つナンバーズを完全に使いこなすだけでなく、アストラルによるナンバーズ回収をも防いでいた。トロンが遊馬に敗北したことでその力は失われるが、後にVが紋章の力を封じたブレスレットを開発し、それにより再びナンバーズを扱うことが叶うが、カオスナンバーズを使用する場合は紋章の力が増幅するためか持ち主に大きな負担が掛かる模様。 皇の鍵(おうのかぎ) 遊馬が持つペンダントの名称。この世界の物ではなく、遊馬の父・一馬がクレバスに落ちた際、何者かから授かり、後に遊馬に譲られた。一度凌牙によって壊されたが、遊馬が『扉』を開けた際になぜか元通りに復元している。また、ナンバーズの支配から所有者を守る力を持つ。内部には無数の歯車で構成された飛行船のような物体が存在し、回収したナンバーズをセットすることで動き出す。 『II』にてベクターからアストラルに手に渡った「No.66 覇健甲虫マスター・キー・ビートル」をセットすることによって、飛行船が起動し、遊馬たちの住む現実世界に出現した。なお、飛行船内部では搭乗すれば誰でもアストラルの姿が見えるようになる。 ナンバーズ 名前に「No.」と付いたモンスターエクシーズの総称で、アストラルの記憶の断片となっている100枚のカード。「ナンバーズは同じナンバーズと名の付いたモンスターエクシーズでなければ戦闘で破壊されない」という固有効果を持つ。 この固有効果はナンバーズが異世界のカードでなければ破壊することができないというものであり、異世界のカードであるバリアンズ・フォースにはこの効果を無効化する能力がある。 召喚時はニュートラル体と呼ばれる無機的な構造体の姿で出現し、そこからカードに描かれた姿に変形する。また、これらのカードを手にした時はテキストが特殊なフォントで表示されている場合がある。 ナンバーズを手にした所有者は、その力に飲み込まれ内に秘められた欲望が開放され人格が豹変する(デュエル中にコントロールが他のプレイヤーに移った場合も同様)。ただし、遊馬やカイトなど特殊な力を持つ者はその影響を受けない。また、凌牙のように強靭な意志でナンバーズの力を押さえ込むことで自我を失わずに済む場合もあるが、トロンによると自分が知らないうちに徐々に侵食されていくらしい。アストラルの手によりナンバーズが回収されると人格は元に戻り、操られていた間の記憶は一部欠落する場合がある。なお、トロン一家はそれぞれが持つ紋章の力により、アストラルやカイトからのナンバーズ回収を無効化している。 ナンバーズは意志を持っており、デュエル中に所有者に語りかけたり、所有者を洗脳して意のままに操ることもある。またカードによっては固有の特殊能力を持つ事例もあり、所有者に様々な超能力を与えることがある。オーバーハンドレッド・ナンバーズ 『II』で登場したバリアンが使用する100を超える3桁のナンバーズ(101~107)。この存在はアストラルも知らなかった。 ドン・サウザンドが創った偽の記憶が込められており、バリアン七皇がかつて人間であった頃の記憶が封印されると共にドン・サウザンドの封印の役目を担っている強力な力を持つ7枚の遺跡のナンバーズがオーバーハンドレッドナンバーズを倒すと真の記憶が解放される。 ゼアル(ZEXAL) 遊馬がアストラルのピンチに際して、『扉』の声を聞き開花した力。 遊馬とアストラルの二人の魂が混ざり合い(この状態を二人は「自身をオーバーレイする」と発言する)、変身する。遊馬とアストラルの中間の容姿で、真っ赤な近未来的な姿となる。この姿になるには、異世界の力を必要とするため、『皇の鍵』の中、もしく異世界空間またはそれに模した場所でないと発現できない。 WDC決勝戦にて大衆の目に触れる。その際、徳之介がハートランドシティのヒーローとして喧伝したが、「ゼアル、ウラ」と口癖交えて言ってしまったため、大衆は『ゼアルウラ』と勘違いしてしまう。 第2期において一時はアストラルの暴走によりダークゼアルとなってしまうが、2人が和解し強化形態ゼアルII(セカンド)へと進化した。さらにMr.ハートランドとデュエルした際、さらなる強化形態でゼアルIII(サード)へと進化を遂げた。ドン・サウザンドとの決戦ではゼアルIIからゼアルIIIへと変身していることから、ゼアルの最終形態である。シャイニング・ドロー ゼアルと化した二人が発動できる能力。「CNo.39 希望皇 ホープレイ」の装備カードとなる『ZW(ゼアル・ウェポン)』を「創造」することができる。 この能力はゼアルIIになっても使用可能である。また複数枚同時にドローしてもそのすべてでシャイニング・ドローが可能。 リ・コントラクト・ユニバース ゼアルIIへと進化を遂げた二人が新たに手にした能力。二人の熱き思いが重なるとき、カードを再構築させることができる。遊馬はこの能力によって「RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース」を「RUM-ヌメロン・フォース」へと書き換えた。 ゼアル・フィールド ゼアルIIIで手に入れた能力。バリアンが使用するバリアン世界からの攻撃を封じ、無効化できる。 ダークゼアル 「遊馬vsベクター」(2戦目)において、真月の正体を黙っていた遊馬に疑いを持っていたアストラルがベクターによって心の闇を増幅させられ、暴走した姿。通常のゼアルと比べて、黒を基調としたカラーリングになっている。「ダーク・ドロー」によって創造された「DZW-魔装鵺妖衣」を「CNo.39 希望皇ホープレイV」に装備し、ベクターの「No.104 仮面魔踏士シャイニング」へ攻撃、戦闘ダメージを受けたことで「DZW-魔装鵺妖衣」の効果が発動し、ベクターの「ハンドレッド・オーバー」も加わり無限ループが発生し、攻撃力を83200にまで高めた。しかし、どんなに攻撃力を上げてもシャイニングの攻撃力が上回るため、ベクターを倒せない上に自身のライフも少しずつ削られていっており、そのまま戦闘を続ければ「サルガッソ」の効果で敗北してしまう状態にまでなっていた。 最後は遊馬の捨て身の説得により間一髪のタイミングで解除され、その後2人はゼアルIIへと進化を遂げることになったため、以降は登場していない。 スフィア・フィールド アストラル世界やバリアン世界等の異次元世界の環境を再現する装置。一定の領域を無数のカードのような形をした結界で包み、その内部は擬似的な異次元空間となる。原則として発動者が許可しない限りはフィールドの内外を行き来することはできず、環境を整える装置であると同時に標的を逃がさないための檻としての側面も持つ。Dr.フェイカーのスフィア・フィールド Dr.フェイカーが作り出したスフィア・フィールド。4つの発射口から光線が発射され、金色のフィールドが構成される。WDC決勝戦に使用されたフィールド魔法。ナンバーズの力を最大限に引き出すフィールドであり、手札から同じレベルのモンスターをオーバーレイすることで、ナンバーズをランダムに直接呼び出すことができる。デュエルが決着するとその勝敗に関係なく、フィールド内のデュエリストの持つナンバーズを全て強制回収するというナンバーズの性質を無視した恐るべき機能を持ち、さらにゼアル、アストラル、トロンなど、この空間にとっての異物を絡め取り動きを封じ込める。 スフィア・フィールド砲 Dr.フェイカーの最終兵器で、ナンバーズの力を用いる巨大な砲撃兵器。アストラル界を一撃で滅ぼす破壊力を持つ。上述のスフィア・フィールドにより強制回収したナンバーズと、スフィア・フィールド内に捕えた遊馬とアストラルを弾丸にアストラル世界への最終砲撃を行おうとした。Dr.フェイカーが敗北した際にハートの塔と共に崩壊した。 バリアンズ・スフィアキューブ 小型のスフィア・フィールドを発生させる小さなキューブ。放り投げるとその場に赤色のフィールドが構成される。これを用いることでバリアンたちは人間世界で本来の力を発揮できるようになる。またこれによって発生したスフィア・フィールドの結界に触れると、大きなダメージを負う。小型で持ち運びが可能だが、フィールド魔法の効果もナンバーズの強制回収効果も相手を封じ込める効果もなく、強力なナンバーズを使用すると崩壊しデュエルが不可能になるなど、性能はDr.フェイカーのものに劣る。 覇者のコイン かつて遊馬の父・九十九一馬が冒険した遺跡などに必ず置いて行ったコイン。後に一馬のメッセージを受けて遺跡のナンバーズを探した遊馬が、それぞれナンバーズのカードと共に遺跡に置かれていたものを発見し回収した。 遺跡をめぐる戦いが一段落したところでカイトがこっそり1枚借りており、Vと共にこのコインについて研究していたところ、アストライトなるアストラル世界の物質でできていたことが判明する。
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