甲蟲とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > > > 甲蟲の意味・解説 

かぶと‐むし【×兜虫/甲虫】

読み方:かぶとむし

コガネムシ科昆虫体長4〜5センチ。体は黒褐色でつやがあり、雄は頭に角をもつ。主に夜活動し、クヌギ・サイカチなどの樹液を吸う。腐葉土中に産卵し幼虫越冬ののち、7月ごろ成虫となる。北海道南部から九州まで分布さいかちむし。《 夏》「ひっぱれる糸まっすぐや—/素十」


こう‐ちゅう〔カフ‐〕【甲虫】

読み方:こうちゅう

甲虫目鞘翅(しょうし)目とも)の昆虫総称革質化した堅い前翅(まえばね)が背面覆い、これを上翅または鞘翅という。飛ぶときは、その下の膜質後ろ翅を使う。完全変態世界で30種、日本では8000種が知られる肉食のハンミョウ・オサムシ・ゲンゴロウ、雑食のコガネムシ・ホタル・カミキリムシ・ハムシ・テントウムシなど。


甲虫

読み方:コウチュウ(kouchuu), カブトムシ(kabutomushi)

翅目に属す昆虫総称


甲虫

読み方:カブトムシ(kabutomushi)

コガネムシ科属す最大の甲虫。雄特有のシカのような角が特徴

季節

分類 動物


甲虫類

(甲蟲 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/10 16:42 UTC 版)

コウチュウ目(甲虫目)・鞘翅目
生息年代: 299–0 Ma
Є
O
S
D
C
P
T
J
K
Pg
N
早期ペルム紀現世
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目 Coleoptera
Linnaeus, 1758
英名
Beetle
亜目

甲虫類(こうちゅうるい)は、昆虫綱有翅昆虫亜綱コウチュウ目甲虫目鞘翅目(しょうしもく)とも)に分類される昆虫の総称。カブトムシクワガタムシカミキリムシゲンゴロウオサムシホタルテントウムシゾウムシなど、非常に多様な昆虫が所属する。

概要

昆虫類のみならず動物全体においても最大のである。名のあるものだけでも37万種が知られており、未だに次々と新しい種類が報告されている。食性も多様で、虫食、腐肉食、糞食、葉食、樹木食、樹液食、菌食、蜜食などがある。

成虫クチクラで形成された頑丈な外骨格が発達しているため、「甲虫」の名がある。前翅が硬化して、「鞘翅」という器官になっているのが特徴で、薄くて大きい後翅と腹部を保護する役割をしている。鞘翅目という名称もこの前翅の形状からつけられた。ただし一部には前翅が薄いものや、ハネカクシツチハンミョウのように腹部が大きくはみ出たものもいる。

飛ぶ時は前翅にしまわれていた膜状の後翅を広げ、羽ばたかせて飛び、前翅は主に平衡を保つのに使われる。ただしツチハンミョウや一部のホタルヒメボタルなど)のメスのように翅が退化したもの、一部のオサムシゴミムシのように2枚の前翅が互いにくっついて後翅が完全に封印されたものなどもおり、これらは飛ぶことができない。その一方で、ハナムグリのように、前翅を開くことはできなくても、その下から後翅を出して飛べる種類も存在する。

変態 - 幼虫 - - 成虫という完全変態を行う。幼虫には翅はなく、成虫とは似つかない姿をしており、成虫とは食物が違うものが多い。なおツチハンミョウなどは成長段階に応じて幼虫の期間内でも形態が変化するので「過変態」とよばれる。

分類

ナガヒラタムシ亜目(始原亜目) Archostemata

ナガヒラタムシ上科 Cupedoidea
  • ナガヒラタムシ科 Cupedidae
  • チビナガヒラタムシ科 Micromalthidae

オサムシ亜目(食肉亜目) Adephaga

ツブミズムシ亜目(粘食亜目) Myxophaga

ツブミズムシ上科 Microsporioidea
  • ツブミズムシ科 Torridincolidae

カブトムシ亜目(多食亜目) Polyphaga

ガムシ上科 Hydrophiloidea
  • ガムシ科 Hydrophilidae - ガムシ、コガムシなど
  • ホソガムシ科 Hydrochidae
  • セスジガムシ科 Helophoridae
  • マルドロムシ科 Georissidae
エンマムシ上科 Histeroidea
ハネカクシ上科 Staphylinoidea
  • シデムシ科 Silphidae - クロシデムシ、ヒラタシデムシなど
  • ハネカクシ科 Staphylinidae - アオバアリガタハネカクシなど
  • コケムシ科 Scydmaenidae - ムクゲコケムシ
  • タマキノコムシ科 Leiodidae - アカバマルタマキノコムシ
  • ムクゲキノコムシ科 Ptiliidae
  • ダルマガムシ科 Hydraenidae
コガネムシ上科 Scarabaeoidea
マルトゲムシ上科 Byrrhoidea
  • マルトゲムシ科 Byrrhoidae - ダエンマルトゲムシ
タマムシ上科 Buprestoidea
コメツキムシ上科 Elateroidea
  • コメツキムシ科 Elateridae - クシコメツキ、シモフリコメツキ、サビキコリなど多数
ドロムシ上科 Dryopoidea
  • ドロムシ科 Dryopidae
  • ヒメドロムシ科 Elminthidae
  • ナガドロムシ科 Heteroceridae
  • ヒラタドロムシ科 Psephenidae
  • ホソクシヒゲムシ科 Callirhipidae
  • ダエンマルトゲムシ科 Chelonariidae
  • ナガハナノミ科 Ptilodactylidae - ヒゲナガハナノミ
ホタル上科 Cantharoidea
カツオブシムシ上科 Dermestoidea
ナガシンクイ上科 Bostrychoidea
ツツシンクイ上科 Lymexyloidea
  • ツツシンクイ科 Lymexylonidae
カッコウムシ上科 Cleroidea
  • コクヌスト科 Trogossitidae
  • カッコウムシ科 Cleridae - アリモドキカッコウムシ
  • ジョウカイモドキ科 Melyridae - イソジョウカイモドキ
ヒラタムシ上科 Cucujoidea
ゴミムシダマシ上科 Tenebrionoidea
  • ゴミムシダマシ科 Tenebrionidae - ゴミムシダマシキマワリなど
  • コブゴミムシダマシ科英語版 - ディアボリカル・アイアンクラッド・ビートル英語版
  • ハムシダマシ科 Lagriidae - アオハムシダマシなど
  • クビナガムシ科 Cephaloidae
  • ツチハンミョウ科 Meloidae - ツチハンミョウマメハンミョウ、ミドリゲンセイ、スパニッシュフライなど
  • カミキリモドキ科 Oedemeridae - モモブトカミキリモドキ
  • ヒラタナガクチキ科 Synchroidae
  • ホソキカワムシ科 Mycteridae
  • ツヤキカワムシ科 Boridae
  • チビキカワムシ科 Salpingidae
  • アカハネムシ科 Pyrochroidae
  • アリモドキ科 Anthicidae
  • ニセクビホソムシ科 Euglenidae
  • ハナノミダマシ科 Scraptiidae - クロフナガタハナノミ
ハムシ上科 Chrysomeloidea
ゾウムシ上科 Curculionoidea
マルハナノミ上科 Scirtoidea
  • マルハナノミ科 Helodidae
  • マルハナノミダマシ科 Eucinetidae
  • タマキノコムシモドキ科 Clambidae
ナガハナノミダマシ上科 Artematopodoidea
  • ナガハナムシダマシ科 Artematopodoidae
ナガフナガタムシ上科 Dascilloidea

他にも多くの科が認められている。

参考文献

関連項目

外部リンク


甲虫(こうちゅう)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 08:47 UTC 版)

エスケヱプ・スピヰド」の記事における「甲虫(こうちゅう)」の解説

鬼虫技術をもとにして黒塚部隊開発した鬼虫同型兵器設計には百舌始め片桐巴月を除く鬼虫設計班が参加し鬼虫設計戦訓反映した発展量産型と言える量産型資金技術の関係で水鉄・反重翅を持たず武装汎用兵器流用が多い。一方で後述の「特機」は鬼虫互角に渡り合うほどの高性能を誇る。作中では「甲虫式○○」と呼称することが多い。既存技術応用して作った専用機械兵操縦する量産機と、鬼虫同様に改造人間操縦する特別攻撃術使用可能な特機」がある。特機は全5機が建造された。

※この「甲虫(こうちゅう)」の解説は、「エスケヱプ・スピヰド」の解説の一部です。
「甲虫(こうちゅう)」を含む「エスケヱプ・スピヰド」の記事については、「エスケヱプ・スピヰド」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「甲蟲」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

甲虫

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 06:13 UTC 版)

名詞

 こうちゅうかぶとむし

  1. 分類学》(こうちゅう) コウチュウ目甲虫目鞘翅目)に分類される昆虫一般的呼称である甲虫類鞘翅類ともいう〈cf. w:鞘翅〉)のこと(その単数)。
  2. 分類学》(かぶとむし) 甲虫類代表的一種であるカブトムシ漢字表記で、「兜虫」とも記す
  3. 季語》 語義2の動物を指す。夏の季語三夏季語)で、分類動物

発音(?)

こ↗ーちゅー

語源

語義1は、明治前期に、学名ラテン語Coleoptera英語 beetleドイツ語fer (de) を基に「甲翅(こうしちゅう」と意訳されたが、のちに「甲虫」とされた。

類義語

語義3の同義語


「甲虫」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



甲蟲と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「甲蟲」の関連用語

甲蟲のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



甲蟲のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの甲虫類 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのエスケヱプ・スピヰド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの甲虫 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS