獣電竜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:03 UTC 版)
「獣電戦隊キョウリュウジャー」の記事における「獣電竜」の解説
設定も参照。パラサガンを始め、獣電巨人の腕を構成する獣電竜は左右どちらにも合体可能となっている。 ガブティラ レッドのパートナーである、ティラノサウルスが進化した獣電竜。十大獣電竜いちの攻撃力を持つリーダー格で、仲間思いな一面を持つ。普段は南海の孤島の火山のマグマに潜んでいる。 バトルモードになると頭部のトサカカッターが立ち上がる。牙での噛みつきや尾でのラリアットの連続攻撃を得意とし、口からは衝撃波を吐く。 キョウリュウジンの腕以外の部分を構成する。ただし、バクレツキョウリュウジンでは胴体と両足のみ構成する。近年の有力となっていた恐竜研究(学説)に従い、スーパー戦隊シリーズとしては初めてティラノサウルスを背中に羽毛(たてがみ)が生えた恐竜として描いている。また、恐竜図鑑のビジュアルのように腹部と背部の体色差からイメージして、胴体下半分を黄色が占めている。 造形物はスーツとCGが併用されている。スーツでの走行シーンは当初自力での走行が試みられたがうまく行かず、クレーンで吊っての操演により撮影された。 監督の坂本浩一は戦闘描写で漫画『銀牙 -流れ星 銀-』の絶・天狼抜刀牙をイメージしている。 ガブティラ・オーバーチャージモード ガブティラの「ダイゴとともに戦いたい」という思いがカーニバル獣電池の力で具現化し、ガブティラ自身が手のひらサイズに縮小変形した形態。通称はミニティラ。非戦闘時でも小回りの効く体躯を活かして偵察を任されることもある。 首を180度回しグリップを起こすことで銃形態のガブティラ・デ・カーニバルに変形する。また、カーニバル獣電池を抜くことで元の大きさに戻り、同時にキョウリュウレッド・カーニバルも通常のキョウリュウレッドに戻る。 Vシネマ『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』では、体の色が白い状態でダイくんの前に現れた。ダイくんの不甲斐なさに怒っていたが、彼が敵をタイムスリップさせまいとしようとしたことで、彼のブレイブを認め、ダイくんは赤いミニティラを見ることが出来た。 パラサガン ブラックのパートナーである、パラサウロロフスが進化した獣電竜。回想にて、イアンが士郎とともにアイガロンに襲われた際の爆発で、崖から落下した直後にトリンとともに姿を現したことが語られている。普段はヨーロッパのとある湖畔のほとりにある古城に潜んでいる。 バトルモードになると尻尾が開いてビーム砲へ変化し、エネルギー弾を放つ。額がレーダーの役割を果たし、高確率のシュート戦法を取る。 基本的に獣電巨人の右腕になる他、ギガントキョウリュウジンでは左肩の武装になる。モチーフについては難航したが、最終的にはデザインの面白さから、スピードがありそうな変わり種となった。 ステゴッチ ブルーのパートナーである、ステゴサウルスが進化した獣電竜。普段は北極海の氷原に潜んでいる。 バトルモードになると背中のヒレからブレードが出現する。高い防御力を誇り、仲間の盾となる。ヒレからキョウリュウスピリットを放出して体を回転させてブレードで相手を斬り裂くボディアタックも得意とする。 基本的に本体は獣電巨人の右腕、背中は分離して盾またはその盾が変形した五連獣電剣になる。ノッさんが優しくて力持ちのため、皆を守るディフェンサーということとなった。 ザクトル グリーンのパートナーである、ヴェロキラプトルが進化した獣電竜。普段は富士山近くの竹林に潜んでいる。 バトルモードになると尻尾が展開して三叉のソードへ変化する。相手を斬り裂き回避するヒットアンドアウェイ攻撃を得意とする。 基本的に獣電巨人の左腕になる他、ギガントキョウリュウジンに合体する際は専用武器のブラギオザクトルアックスを構成する。『ジュラシックパーク』で人気となったヴェロキラプトルとなり、爪や歯が鋭いため、「斬る」タイプとなった。 ドリケラ ピンクのパートナーである、トリケラトプスが進化した獣電竜。普段はアメリカ大陸の渓谷に潜んでいる。 尻尾はドリルのようになっており、バトルモードになると伸びる。突進力に優れ、鋼の角による突きとドリルを回転させてのヒップアタックを得意とする。 基本的に獣電巨人の左腕になる。アミィがお転婆でオフェンサーのため、トリケラトプスとなった。 プテラゴードン ゴールドのパートナーである、プテラノドンが進化した獣電竜。バトルモードになっても外観上の変化はないが、単身でプテライデンオーへ変形できるようになる。トリン曰く、十大獣電竜の攻撃の要となる切り込み隊長。戦国時代でゴールドとともに戦っていた獣電竜だが、暗黒のダメージを受け、相棒の空蝉丸が消えたことでトリンが警戒してガブティラが守護する南海の孤島に封印していた。 現代でカオスの陰謀によってプテラゴードン(デーボス・イン)としてドゴルドの支配下に置かれるが、空蝉丸がドゴルドの呪縛から解放されるとともに復帰する。デーボス軍に洗脳されていた時は目の部分がバイザーで覆われている。 復活後は普段は雷鳴轟く黒雲の中に身を潜めている。バトルモードになると口からキョウリュウスピリットが変換された強力な稲妻ビームを発射する。電撃で攻撃する空中殺法とアクロバティックな高速飛行を得意とする。頭部のゴーグルは上げ下げ自由で『ガブリンチョ・オブ・ミュージック』ではデスリュウジャーの音楽を防ぐのに使用している。 単身でプテライデンオーに変形する他、ライデンキョウリュウジン合体時は兜と背中の翼を構成する。 アンキドン シアンのパートナーである、アンキロサウルスが進化した獣電竜。バトルモードになると背中に格納されたハンマーが尻尾になり、敵に持ち上げたハンマーを叩きつけるストンピングを得意とする。普段は深い土の中に潜んでいる。 当初は嘗て倒したはずのデーボ・ウイルスンに乗り移られ、ラミレス共々危機に瀕していたが、ダイゴたちの活躍で無事に仲間に加わる。 基本的に獣電巨人の右腕になる。 ブンパッキー グレーのパートナーである、パキケファロサウルスが進化した獣電竜。普段は中国奥地の万年滝の瀑布に潜んでおり、長い間滝に打たれることで、頭の硬度を高めている。 バトルモードになると頭部に付いている巨大鉄球(モーニングスター)が外れ尻尾になり、工事用ヘルメットに似た頭部が出現する。敵を尻尾と鎖でつながれた巨大鉄球・モーニングスターを振り回して狙う。 基本的に獣電巨人の左腕になる。 プレズオン バイオレットのパートナーである、プレシオサウルスが進化した獣電竜。元々は海中戦闘が得意な首長竜だったが、ドクター・ウルシェードにより強化改造され宇宙航行・海中および宇宙での戦闘が可能となり、デーボス軍が滅ぼした星を調査するためバイオレットとともに宇宙へ旅立っている。地球帰還後はプレズオンラボ・ドックに待機しており、発進の際にはドック内に注水し海中から発進する。バトルモードではエンジンとウイングが展開し、単身でプレズオーに変形できるようになる。武器は2門のビーム砲で、強力光線を発射する。ブレイブ21で引退を表明したドクターのバイオレットからレッドに託される。 通常はレッドの持つ獣電池で呼び出すが、レッドが不在の場合などには弥生の持つ獣電池で出撃させることが可能。 単身でプレズオーに変形する他、バクレツキョウリュウジン合体時は頭部・両および右腕・足のパーツを構成する。水生生物モチーフでは活躍の場が限られてしまうため、宇宙を海に見立てて宇宙船の要素が加えられた。ドックの注水シーンは脚本を担当した三条からの要望によるもので、特撮テレビドラマ『マイティジャック』でのマイティ号の発進シーンがイメージされている。 ブラギガス シルバーのパートナーである、ブラキオサウルスが進化した獣電竜。全獣電竜の要であり、ガーディアンズたちの父親のような存在だった。体の各部にガーディアンズのレリーフ(金色)が付いている。恐竜時代にデーボスの生み出した魔神ガドマとの戦いの折、トリンの制止も聞かずに禁断の技であるギガント砲を使いデーボスとガドマを封印したが、自身もまたガドマの最後の抵抗により地中へと引きずり込まれてしまった。シアンとグレーの調査の結果、魔洞湖という湖の底で眠っていたことが判明し、キョウリュウジャーが集めたガーディアンズの秘石の力で蘇る。 背中には13個の電池スロットがあり、バトルモードになり13本のガーディアンズ電池を装填することでガーディアンズそれぞれの特殊能力を使用できる。 キョウリュウジャーの基地であるスピリットベースはこのブラギガスの体内(頭部)にある。獣電竜の要と同時に体内のスピリットベースがキョウリュウジャーたちの力とリンクしているため、ブラギガス自身が汚染されるとキョウリュウジャーも力が半減するというリスクが存在する。 単身でギガントブラギオーに変形する他、ギガントキョウリュウジン合体時は頭部、胸、足、武器を構成する。巨大ミニチュアを制作する案もあったが実現には至らず、全体像はCGとなりミニチュアは首だけが造形された。 ディノス族、チェイス族 常に2体1組で行動する黄色のディノスと黒のチェイスの、デイノニクスが進化したガーディアンズの小柄な獣電竜コンビ。初期メンバー5人用に、各5体ずつ存在する。11番の獣電池の力で召喚される。ディノチェイサー 獣電池にディノスとチェイスがカミツキ合体する獣電竜高速バイク。バイク形態からディノスとチェイスに分離して敵を攻撃することも出来る。時速300kmで走る。ジャンプ力は20メートル。 恐竜時代のディノチェイサーは、1体の黄色い獣電竜だった。バイク形態のベース車両はホンダ・CRF250L。 バイクメカの登場は坂本の案によるもので、『パワーレンジャー』での登場も見越している。 トバスピノ ブレイブ39から登場。詳しくは劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック#獣電竜・獣電巨人を参照。 スペック 名称全高全幅全長重量スピード出力ガブティラ49.9m(バトルモード)46.1m(通常時) 34.1m 73.3m 2100t 350km/h 800万馬力 パラサガン25.3m 15.0m 43.5m 700t 300km/h 250万馬力 ステゴッチ21.5m(バトルモード)19.5m(通常時) 14.6m 38.4m 850t 250km/h 300万馬力 ザクトル21.4m 15.0m 42.0m 700t 400km/h 250万馬力 ドリケラ14.1m 14.4m 48.4m(バトルモード)45.2m(通常時) 850t 300km/h 300万馬力 プテラゴードン17.8m 90.0m 51.9m 1900t 900km/h 700万馬力 アンキドン16.7m(バトルモード)18.0m(通常時) 18.4m 45.2m(バトルモード)36.4m(通常時) 1000t 200km/h 400万馬力 ブンパッキー24.0m(バトルモード)27.4m(通常時) 15.0m 84.0m(バトルモード)43.5m(通常時) 800t 430km/h 280万馬力 プレズオン26.6m 54.0m(バトルモード)37.5m(通常時) 85.1m 2200t マッハ2 820万馬力 ブラギガス61.6m 47.3m 101.8m 3500t 300km/h 1300万馬力 トバスピノ57.2m(バトルモード)49.5m(通常時) 34.1m 77.6m 2500t 350km/h 920万馬力
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