地球帰還後とは? わかりやすく解説

地球帰還後

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 14:54 UTC 版)

ユーリイ・ガガーリン」の記事における「地球帰還後」の解説

地上に無事帰還すると、ガガーリン一躍時の人となった4月14日モスクワ赤の広場での記念式典では、ガガーリンこのような計画成功導いたソ連共産党書記長ニキータ・フルシチョフソ連共産党偉大さ賞賛した。ガガーリンフルシチョフお気に入りとなり、フルシチョフ在任中はガガーリンクレムリンの関係は良好だったフルシチョフにとってガガーリン成功は、通常兵器犠牲にしてまで自ら推し進めた宇宙ロケット弾道ミサイル増強計画成果を示すものであった国内での式典一段落した4月末から、ガガーリンソビエトの宇宙計画広告塔として世界旅するようになったガガーリン激変した自分環境もうまく適応したかのようであったが、連日続く式典過酷なスケジュールストレスなどから疲労たまっていき、徐々に酒量増えていった。1961年10月には、家族同僚休暇訪れていたクリミア半島保養地フォロス(ロシア語版)で、前日起こしたモーターボート事故の際に知り合った看護師部屋にいるところをヴァレンチナ踏み込まれ二階バルコニーから飛び降りて庭の縁石に額をぶつけ、眉の上に傷が残ることになったガガーリン宇宙開発現場に戻ることを希望していたが、世界各国からの招待はそれからも続きガガーリン世界中歴訪した。1962年5月には日本訪問し東京など各地回っている。重要人物となったガガーリンは身に危険の及ぶ可能性のある訓練飛行などを禁止され多忙なスケジュール相まってほとんど現場から離れたまま3年間を過ごした。それでも1963年12月には宇宙飛行士訓練センター副所長就任し1964年3月にはジューコフスキー空軍技術アカデミー入学して宇宙工学を学ぶなど、現場に戻るための努力続けていた。 しかし1964年10月フルシチョフ失脚すると、フルシチョフ派とみなされていたガガーリン地位大きく低下し対外的な仕事激減した1966年1月には師といえるコロリョフ死去しガガーリン大きな衝撃受けた。また高い開発能力組織運営能力を持つコロリョフ死により、ソ連の宇宙開発計画次第停滞していった。一方対外的な仕事減少は本来の職務取り組む時間ガガーリン与えることになり、またコロリョフ死によってさらに職務精励するようになったガガーリン訓練再開認められ1967年には親友でもあるウラジーミル・コマロフ搭乗するソユーズ1号バックアップ要員選ばれることになった。しかしソユーズ試験上手くいかず、ガガーリンはじめとする飛行士開発陣飛行中止を進言したものの、それが政府受け入れられることはなかった。試験飛行1度成功しないままソユーズ4月23日出発の日を迎えた時、ガガーリン宇宙服着て自分乗る」とコマロフかばったという。結果的にコマロフ宇宙船自動安定化システム機能停止大気圏突入パラシュート絡まるなどのトラブル死亡してしまう。 コマロフ事故以降英雄の身を案じた政府によってガガーリン宇宙飛行ミッションから外され自身が飛ぶ可能性なくなった。このことにガガーリンは非常に落胆し政府嘆願書送って復帰求めたものの、決定覆ることはなかった。1968年2月にはジューコフスキー空軍技術アカデミー学位取得し管理者への道を歩み始めたものの、ガガーリン新人パイロットだったときに宇宙計画選抜されたため、飛行時間はさして長いものではなかった。このためパイロット指導のためにもあらため飛行経験を積むことが必要になり、3月にはベテラン教官とともに飛行訓練再開した

※この「地球帰還後」の解説は、「ユーリイ・ガガーリン」の解説の一部です。
「地球帰還後」を含む「ユーリイ・ガガーリン」の記事については、「ユーリイ・ガガーリン」の概要を参照ください。

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