獅子座のアイオリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 06:52 UTC 版)
獅子座(レオ)のアイオリア 年齢:20歳。身長:185cm。体重:85kg。誕生日:8月16日。血液型:O型。出身地:ギリシア。修行地:ギリシア・聖域。 技:ライトニングボルト、ライトニングプラズマ 声:田中秀幸(TV版他、セインティア翔〈アニメ版〉)、頓宮恭子(TV版・少年時代)、進藤尚美(黄金魂・少年時代)、下野紘(EPISODE.G〈ドラマCD版〉)、井上剛(LEGEND of SANCTUARY)、梅原裕一郎(セインティア翔〈ドラマCD版〉) 獅子宮を守護する。射手座のアイオロスの実弟。冥闘士から「黄金の獅子」と称された実力の持ち主で、聖域では女神への忠誠心あつく聖闘士の中で一、二の屈強を誇り、「猛き獅子の勇者」ともいわれる。正々堂々とした一直線の性格で、策略を好まない。多くの黄金聖闘士は小宇宙による特殊攻撃を行うが、アイオリアの持ち技は拳による光速の打撃のみであり、聖闘士の王道の闘法の使い手とされる。また、幼少時より黄金聖闘士でありながら双子座のサガによってきせられた兄アイオロスの汚名によって「逆賊の弟」として辛酸を舐めており、実績を作り上げることで汚名を雪ごうと努めていたため聖域やアテナへの忠誠心は人一倍厚い。 星矢について修行時代からその実力を認めており、聖衣争奪戦である星矢VSカシオス戦では、よそ者の日本人として蔑まれている星矢を擁護し、教皇(善のサガ)から星矢の聖闘士志願資格を認める発言を引き出すなど、星矢たちにとって最も理解がある黄金聖闘士である。一方星矢も「アイオリアは仁・智・勇を備えたまさしく聖闘士の鑑」と評し、聖域での良き先輩と慕っている。 また来日時には、監視役のシリウスら白銀聖闘士3人に逃げるように命じたり、十二宮戦でも監視役の雑兵たちを威嚇して追い払うなど、無益な殺生や犠牲を好まない性格も数度にわたり描写されている。さらに、星矢の盾になろうと飛び込んできたシャイナに瀕死の重傷を負わせた際には、「(黄金聖闘士として)シャイナが飛び込んでくるのに気付かなかったのは自分の落ち度だ」と素直に反省する男らしい潔さや、シャイナを聖域に連れ帰り手当てを依頼しカシオスに世話をさせるなど自分の行動に対する責任感の強さを見せている。 原作では第1話から登場した。銀河戦争編で、星矢が聖闘士になるための最後の試練である対カシオス戦に教皇や魔鈴、シャイナと共に立ち会った(アニメでは登場せず)。この時点では彼が獅子座の聖闘士であることは明らかにされておらず、その素性については一切不明であった。なお「この時点ではゲストキャラの予定」ということを記述する者もいる が、作品中では兄アイオロスが教皇の座を任された13年前からすでに黄金聖闘士であったことが明らかになった。 白銀聖闘士編では、銀河戦争で私闘を繰り広げた星矢たちを粛清するため教皇の勅命により日本に赴いた。しかし星矢や城戸沙織との対決を通じて、沙織が地上の平和と正義を守る真のアテナであり、銀河戦争の目的が真の聖闘士を見つけ闇に潜む邪悪を引きずり出すためであることを理解した。そして教皇が邪悪の化身でありアテナの命を奪おうとしたこと、逆賊とされてきた兄アイオロスがアテナ救命に殉じた真の聖闘士であったことが明らかにされた。星矢の熱い思いやアテナの命がけの覚悟、最後にはアイオロスの霊魂に諭され、アテナに対して忠誠と一命にかえて贖罪することを誓った。聖域に帰るその後姿に向かって、アテナは「死んではいけませんよ」と繰り返し呼びかけた。 聖域に戻り、アテナとの誓約を果たすべく教皇(悪のサガ)を討つために対決した。教皇の髪の色が変わっていくことに驚き先手を取られるが、繰り出されたとどめの一撃を受け止めた。互いの光速拳の威力が空中でぶつかりあい空気の渦を作り出し決着がつかないときに、教皇を善とする乙女座のシャカが現われ教皇の勅命に従うシャカとも対峙することになった。互いに必殺技を繰り出すものの雌雄を決しきれず千日戦争の形になったところで、教皇が間隙をぬって仕掛けた幻朧魔皇拳におかされ洗脳された殺人マシーンと化した。 そのため黄金聖闘士編(十二宮編)では、星矢の前に恐るべき悪鬼として立ち塞がり、右足骨折の重傷を負わせ追いつめることになった。しかし、幻朧魔皇拳が目の前で人が死なない限り解けないことを知るカシオスが獅子宮に赴き、アイオリアの目の前で自らの腹を突き自害した事(アニメでは星矢の命を救うため星矢の前に仁王立ちとなりライトニングプラズマを受け倒れるが、原作同様に息を引き取る前にシャイナへの想いから星矢を救った心情が吐露されている)、さらに女神の奇跡を起こしアイオリアの位まで小宇宙を高めた星矢の流星拳によって正気を取り戻した。そしてカシオスには自らの黄金聖衣のマントを被せ、星矢を癒し、星矢と駆けつけてきた紫龍、瞬に対して「お前たち(は)本物の聖闘士だな」と励まし、これからの戦いについてアドバイスを与えた。 教皇の正体がサガであることが明らかになった際には、アテナを救いサガを倒すべく向おうとするも、「これは天がアテナに与えた試練」とするムウに諫止され、直観情熱的なところも見受けられる。星矢たちがサガを倒して聖域の邪悪が浄化され、兄の汚名も晴らされることになった。その礼も込めて兄にかわり星矢の天馬星座の聖衣を自らの血で復活させ、童虎はじめ12人の黄金聖闘士の一員として星矢、紫龍、氷河、瞬、一輝を黄金聖闘士の後継者として認めた。 ポセイドン編は、アテナを守る聖闘士として最初に登場した。海皇ポセイドンの化身であるジュリアン・ソロ邸からアテナを誘拐していった海闘士を一撃で成敗してアテナを救出した(アニメでは登場せず)。その後はハーデス戦に備えて聖域に待機するが、白羊宮まで下りてきてポセイドン軍と戦っているアテナや星矢たちを気遣っていた。加勢に行く決意を明らかにした際には、かわりに兄アイオロスの意志が黄金聖衣と共に流星となり人馬宮を飛びたって星矢たちの助けに向った。 ハーデス編では、聖域に侵攻してきたハーデス軍を獅子宮で待ち構えて、冥闘士5人を一撃で討伐した。そして残敵を掃討しようとするも、その中の(ハーデスを欺くため逆賊を装い)冥闘士として蘇ったサガとシュラ、カミュの小宇宙に気を取られてライミに拘束され、ハーデス軍を処女宮まで進軍させることになった。ライミを退治したあと、処女宮を守護するシャカが死の決意をしたことを感じ取り、獅子宮まで来ていた紫龍を連れて処女宮に駆けつけた。シャカの小宇宙がサガとシュラ、カミュのアテナエクスクラメーションにより消えたことを知るとそれぞれに一発ずつ見舞い倒した。3人が立ち上がり再度アテナエクスクラメーションを打つ姿勢を示したためムウ、ミロと共に対峙した。互いの力は均衡していたが紫龍の加勢によって打ち破り、アテナの意志に従い彼らを神殿まで連れて行った。 その後ハーデス城に乗り込んで、結界に苦しみながらもラダマンティスに最後まで抵抗した。生きながらコキュートスに落とされたが、アテナの小宇宙によりムウ、ミロと一緒に回復して4人の冥闘士を討伐した。地獄の最終地ジュデッカでシャカ、童虎と合流して嘆きの壁と対峙した。OVAハーデス編では、冥界最奥で星矢たちの前に立ちはだかる嘆きの壁を破壊するためによみがえった兄アイオロスとの再会を果たした。固く握手を交わし兄からのこれまでの闘いに対する賛美の言葉を涙しつつ受け取り、星矢に別れを告げてから嘆きの壁撃破に赴いた。最後は嘆きの壁を壊し星矢らに血路を開くため、他の黄金聖闘士やその魂と共にアイオロスの黄金の矢に全小宇宙を託して消滅した。 原作で第1話から登場して以来、全編にわたって活躍した。兄アイオロスに諭され黄金聖闘士の中で最初にアテナへの忠誠を誓ってからは、真の聖闘士として本来の使命であるアテナと地上の正義を守るため、アテナを救い、また地上支配を目論んだ首魁をはじめ教皇側やポセイドン軍、ハーデス軍との歴戦によって功績を残した。 テレビアニメ版では、手をかざすだけで怪我の治療ができる能力や、魔鈴に好意を持っている"らしい"という設定が追加されている。また、修行中の星矢を励ます様子や、兄アイオロスを真の強さと優しさを持った聖闘士として尊敬し指導を受ける姿、裏切り者の弟として大勢から虐げられ兄の汚名をそそぐため兄を超える黄金聖闘士となることを命をかけて誓ったエピソード、またカシオスの死に自らを責めるシャイナに全ての責任は自分(アイオリア)にあると諌めたり、アーレスの妄想の中でアテナがアイオリアを従えアーレスを討ち取るシーンなどが描かれている。 『EPISODE ZERO』では、アルデバラン同様修行のため聖域を離れている。 映画『Legend of Sanctuary』では、23歳。獅子宮を守護する。激情的だが高潔で真面目な性格をしている。反逆者とされているアイオロスの弟。教皇から勅命を受け射手座の黄金聖衣の奪還と城戸沙織の殺害を実行するため城戸邸に襲来する。星矢達青銅聖闘士4人の抵抗を物ともせず沙織に迫るが、光り輝く小宇宙を放った沙織を見た後は教皇の行動に疑念を抱き、沙織を手に掛けることはせず「教皇に真意を尋ねる」と言い残し射手座の聖衣だけ持ち帰った。聖域でムウにはこのことを伝えたが教皇へ報告の際、教皇の放つ禍々しい小宇宙 をその身に受け人が変わってしまう。星矢達が獅子宮に到来した時は、前述の教皇の力のせいで、「教皇は正義」と猛襲を掛ける豹変ぶりに混乱する星矢や瞬を強大な力で圧倒する。処女宮より出向いたシャカに治された後は、シャカやムウと共に十二宮を駆け上がり人馬宮でシュラやミロに真実を伝え、本性を露わにした教皇の作動させた巨大石像を自らを含めた黄金聖闘士6人で破壊する。
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