射手座のアイオロス
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射手座(サジタリアス)のアイオロス(教皇) 年齢:14歳没(生きていれば27歳)。身長:187cm。体重:85kg。誕生日:11月30日。血液型:O型。出身地:ギリシア。修行地:ギリシア・聖域。 技:シャドウアロー(EPISODE ZERO)、アトミックサンダーボルト(※アニメ版のみ) 声:屋良有作(TV版他、セインティア翔〈アニメ版〉)、大倉正章(TV版・少年時代)、森川智之(LEGEND of SANCTUARY)、梅原裕一郎(セインティア翔〈ドラマCD版〉) 人馬宮を守護する。アイオリアの実兄。13年前にアテナが降臨した数日後、前教皇シオンから仁・智・勇を兼ね備えた聖闘士として教皇の座を任された。 なお、射手座が他と際立って厚遇されたのは、作者の車田が12月6日生まれの射手座であるからである。 前教皇シオンを殺害して教皇に扮したサガが赤子のアテナ暗殺を目論んだ際、間一髪でアテナを救い聖域から脱出した。そのためサガによって「アテナを殺害しようとした聖域への謀反者」という汚名を着せられるが、聖域全体を敵に回してなお、たった1人でアテナを守って12宮を突破して戦う。追っ手から逃れる中でシュラにより致命傷を受けたものの、偶然にも日本から旅行でギリシアを訪れていた城戸光政に、アテナと黄金の杖(勝利の女神)と射手座の黄金聖衣を託した後、絶命した。 守護者不在となった人馬宮には、アイオロスのいつ来るとも知れないアテナを守る聖闘士達へ「ここを訪れし少年達よ、きみらに女神を託す…」というメッセージが遺されていた。これを星矢達が見つけることで、それまでの激戦で傷ついた彼らに新たな力を呼び戻した。アニメ版での人馬宮は崖、落盤、水攻めなど、星矢達に試練を与えるための数々の難関に満ちた迷宮が仕掛けられており、迷宮を突破できた後に射手座の黄金聖衣が鎮座する場所にワープし、メッセージが現れるという設定に変更されている。 実力は、最強の聖闘士を謳われたサガ以上といわれる。アニメ版ではシュラに討たれた際の闘いでオリジナル技のアトミックサンダーボルトを使用しているが、原作では必殺技の名は「不明」と設定され、現在ではアイオロスの必殺拳は幻の技と呼ばれている。 装着者の記憶を蓄積するという黄金聖衣の特性により、死してなお魂は射手座の黄金聖衣に宿っており、星矢達の危機に際して黄金聖衣が彼の身を包むことで、彼らに力を貸し続けている。聖闘士の鑑として、死してなお地上の正義とアテナとを守り続け、魂は星矢達の心の中に生き続け、さらに全ての聖闘士からの尊敬も集めている。 終盤の嘆きの壁破壊のための黄金聖闘士集結場面では、12人全員の力を結集する中心となった。OVAでは復活に際し、弟アイオリアと固く握手を交わし、弟のこれまでの闘いを誇りに思うとの言葉を贈った。 アニメ公式書籍「アニメスペシャル2」掲載の番外編小説では、黄金聖闘士の称号を得て間もない山羊座のシュラと親交があったことや、アテナの降臨前に既にサガの本心に隠された闇をおぼろげながら感づくこと、そしてサガの反乱前に既に、サガの策略によってアテナ暗殺を目論む不届き者に仕立て上げられていたことが描写されている。 『EPISODE ZERO』では、サガに自身より全てにおいて優れている事や心の清らかさを理由にサガを教皇に推薦する旨を伝えていた。アテナを抱えながらアフロディーテの双魚宮、シュラの磨羯宮、デスマスクの巨蟹宮、サガの双児宮を突破する。聖域と一般社会の境界線である吊り橋を渡っていた際、シュラ・アフロディーテ・デスマスクの追撃を受ける。自身は意識を失ったがそれでも渡ろうと進んでいる姿を見たシュラが武士の情けとして吊り橋を落とし、アテナと共に闇の底に落ちて行った。 映画『Legend of Sanctuary』では、本編開始時点で故人(享年29)。かつて人馬宮を守護していた。温和な物腰と正義感の強い性格から多くの人間から慕われ次期教皇候補と目されていた。16年前、アテナを亡き者としようとする教皇の魔の手から、赤子であった沙織を救い連れ出したため、反逆者としてサガやシュラの追撃を受ける。ヒマラヤ山脈の洞窟にて遭遇した城戸光政に真実を伝え 沙織を託し落命した。 射手座の聖衣 本来の射手座の聖衣は星座絵と同じくケンタウルス族のケイローンが弓に矢を番えた姿をしている が、銀河戦争編から白銀聖闘士編まではアイオロスからアテナを託された城戸光政によって本来の姿から欧州で購入したアンティークに見せかけるべく通常の甲冑の姿に変えられていた。白銀聖闘士編において聖衣自身の意思により本来の姿に戻った。 射手座の聖衣には弓矢が装備されている。物語中での使用は人馬宮でアイオロスが遺したメッセージを示すために聖衣がひとりでに矢を放ったときが最初である。ポセイドン編ではクライマックスに用いられ、(神の力に跳ね返されたものであるが)聖衣を貫くほどの威力を見せている。冥界で嘆きの壁を破壊する際に用いられた場面は、本来の装着者であるアイオロスの手による原作中唯一の攻撃描写となる。 映画第1作〜第4作では星矢が装着し、数々の強敵を倒している。
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