影の車とは?

影の車

原題:
製作国:日本
製作年:1970
配給:松竹
スタッフ
監督:野村芳太郎 ノムラヨシタロウ
製作:三嶋与四治 
原作:松本清張 マツモトセイチョウ
脚本:橋本忍 ハシモトシノブ
撮影:川又昂 カワマタタカシ
音楽:芥川也寸志 アクタガワヤスシ
美術:重田重盛 シゲタシゲモリ
編集:浜村義康 ハマムラヨシヤス
録音:栗田周十郎 クリタシュウジュウロウ
スチール:赤井博且 アカイヒロカツ
照明:三浦礼 ミウラレイ
キャスト(役名
加藤剛 カトウゴウ (浜島幸雄)
岩下志麻 イワシタシマ (小磯泰子)
小川真由美 オガワマユミ (浜島啓子)
岩崎加根子 イワサキカネコ (浜島母親
滝田裕介 タキタユウスケ (浜島おじさん
近藤洋介 コンドウヨウスケ (石川
岡本久人 オカモト (小磯健一)
小山梓 コヤマアズサ (浜島少年時代
永井智雄 ナガイトモオ (小磯貞雄)
芦田伸介 アシダシンスケ (刑事
解説
松本清張同名原作清張文学映画化では定評のある橋本忍野村芳太郎コンビ日常性の奥に潜む恐怖を描いた作品撮影野村監督名コンビぶりを発揮してきた川又昂担当また、この作品では従来映画では不可能とされていたカラー分解処理〔多層分解〕が試みられている。
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
浜島幸雄はある日幼馴染小磯泰子の呼びかけふりかえった。この偶然こそ平凡な男生涯根底からゆさぶる運命の声であった。浜島旅行案内所に勤続十二年の係長で妻の啓子は万事社交好きで陽気である。毎日会社団地往復、生活も仕事単調味気ない浜島は、泰子に会って同じバスに乗っただけで軽い興奮があった。二度目に泰子に会った時、すすめられるままに泰子の家を訪ねた。四年前に夫に死なれた泰子は六歳の健一と二人暮し保険集金勧誘つつましい生活だ。健一は父親がないためか、孤独癖のある無口子供だった。夢多き思春期の共通の追憶に話がはずみ、浜島の泰子への傾斜急ピッチであった。やがて、狭い泰子の家では、健一の眼が浜島には苦手な存在になった。だが、自然の成り行き二人は結ばれた。初夜のように白無垢長襦袢浜島迎えた泰子がいじらしかった。浜島は健一を手なづけようと、心をくだいたが、その都度失敗した。浜島にも幼い日に夫を失った母と伯父との間に立たされた忘れ得ぬ記憶あったから健一の反感必要以上に応えた。そして、健一が自分を殺そうとしている突飛な幻想に悩まされはじめた。一度妻と別れて泰子と結婚しよう決心しながら、健一のことを考えるとまた泰子を諦らめようかと思い迷った。空閨を癒やされた泰子は啓子への後ろめたさも、浜島を見る健一の白い目にも心を向けず、ひたすら愛欲歓び溺れた。紅葉のころ、浜島苦心ドライブ旅行小さな健一の本能的男性にはね返されてしまった。浜島は再び幻影になった。宿命というには、余りにも似かよった浜島自身幼年期体験あの時のように俺は健一に殺される。泰子は浜島ノイローゼ満ちたりた笑い一蹴した。しかし、おそるべき運命符合は、悪魔いたずらか、結末が逆になった。浜島が健一の首をしめてしまったのだ。浜島は六歳の子供である健一が鉈をふりかざして、浜島に迫った殺意を信じている。たとえ世間すべての人が否定しようとも、かつて六歳の浜島自覚した殺意衝動憎悪瞬間事実として告白し、一生叫びつづけなければならないのだ。

影の車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/03 00:01 UTC 版)

影の車』(かげのくるま)は、松本清張1961年8月に出版した短編集。及び当該短編集に収録された短編小説『潜在光景』を原作とする映画テレビドラマ




  1. ^ 『松本清張傑作映画ベスト10 第10巻 影の車』(2010年、小学館)参照。
  2. ^ 『松本清張映像作品サスペンスと感動の秘密』(2014年、メディアックス、P36,37より)
  3. ^ 松本清張映像作品サスペンスと感動の秘密』(2014年、メディアックス、P38,39より)


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