作品自体についてとは? わかりやすく解説

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作品自体について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 14:41 UTC 版)

万葉翡翠」の記事における「作品自体について」の解説

万葉翡翠』は、『万葉集』十三の3247の解釈めぐって「沼名河」と「玉」を求め探索がやがて殺人事件つながっていく展開を見せる。副題の「-求めて得まし玉かも-」は万葉集十三の3247からの引用である。 作品自体評価は「古代史ミステリー秀作」、「作者実力のほどを示した作」という高いものから、「まあまあ」、「トリック推理小説としては月並み」というものまでさまざまである阿刀田高は『松本清張小説セレクション24巻 影の車巻末編集エッセイで、前半にあたる翡翠産地について万葉集手がかり推理進めていく部分が「抜群におもしろい」と称賛しながらも「それに比べると、ミステリー部分月並である。(中略)少し書き急いだところがあって推理小説としてはたあいない印象なきにしもあらず」と評した阿刀田小説作法として学識部分推理小説部分上手く溶け合っていない点を指摘し、「一つの鍋に二つ料理入っているような違和感」と表現した阿刀田2009年自著松本清張推理する』でも『万葉翡翠』について「前半学術的推論入念なわりには後半ミステリーは(中略)ややそそくさ綴られているような気配がなくもない」と記述している。 岩見幸恵は『松本清張事典』(1998年)で既述のとおり「トリック推理小説としては月並み」と評した。それに続けて背後古代史文学用いている点がこの作品奥行き広くしている」と指摘した平野謙短編集駅路』の解説1965年7月)において『万葉翡翠』を『陸行水行とともにいわゆるベッド・ディティクティヴ一種」と分類した平野は「著者無私学問好きの一面あらわした作風いえよう」と記述した上で、「二作ともベッド・ディティクティヴ一面持ちながら、しかし、それをこえるものがある」として清張が書く推理小説の「多彩なおもしろさ」として評価した

※この「作品自体について」の解説は、「万葉翡翠」の解説の一部です。
「作品自体について」を含む「万葉翡翠」の記事については、「万葉翡翠」の概要を参照ください。

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