白い闇とは? わかりやすく解説

白い闇

作者三枝和子

収載図書伝説は鎖に繋がれ
出版社青土社
刊行年月1996.12


白い闇

作者松本清張

収載図書駅路 66改版
出版社新潮社
刊行年月2002.1
シリーズ名新潮文庫

収載図書殺意松本清張短編全集 4
出版社光文社
刊行年月2002.10
シリーズ名カッパ・ノベルス

収載図書松本清張自選短篇集
出版社リブリオ出版
刊行年月2007.4
シリーズ名大きな活字読みやすい

収載図書殺意松本清張短編全集 04
出版社光文社
刊行年月2008.12
シリーズ名光文社文庫


白い闇

作者勝目梓

収載図書赦されざる者の挽歌
出版社講談社
刊行年月2003.8
シリーズ名講談社文庫


白い闇

作者竹原素子

収載図書炎―牧之幻想
出版社審美
刊行年月2006.8


白い闇

作者池永陽

収載図書薄灯かり―官能時代小説アンソロジー
出版社講談社
刊行年月2008.3
シリーズ名講談社文庫


白い闇

作者下田ひとみ

収載図書翼を持つ者
出版社作品社
刊行年月2008.4


白い闇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/11 06:42 UTC 版)

白い闇
小説の舞台となる十和田湖青森県側)
作者 松本清張
日本
言語 日本語
ジャンル 短編小説
発表形態 雑誌掲載
初出情報
初出 小説新潮1957年8月
出版元 新潮社
刊本情報
刊行 『白い闇』
出版元 角川書店
出版年月日 1957年8月30日
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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白い闇』(しろいやみ)は、松本清張短編小説。『小説新潮1957年8月号に掲載され、1957年8月に短編集『白い闇』収録の表題作として、角川書店(角川小説新書)より刊行された。

過去数度テレビドラマ化されている。

あらすじ

信子の夫の精一は、仕事で北海道に出張すると言って家を出たまま失踪した。精一の従弟・俊吉の助言に従い、夫の仕事関係の炭鉱会社に電報を打つが、北海道には一度も来ていないと返事が来る。信子は俊吉に結果を報告したが、俊吉は、実は精一には青森に田所常子という隠れた女がいる、と白状をはじめた。信子は青森に向かい女と対決するが、かえって田所常子に圧倒されてしまう。病人のようになって東京へ帰った信子を、俊吉はいたわるが、その二ヵ月後、思いがけない事件が発生する。

エピソード

  • 本作の成立について著者は「某誌の企画に作家取材紀行というのが連載され、私も駆り立てられ、十和田湖に旅行したときのものである」「カメラマンの林忠彦氏と編集部員と三人で、夜の上野駅を発ち、翌朝青森県浅虫温泉で朝食をとったが、私としては初めての東北の旅である」「その晩は湖畔の子ノ口で泊まったが、湖面には黒い雲が降りて波立ち、寒風に荒れていた。食事のときの県庁の人の話が、この小説の発想となった。翌朝、船で休屋に渡ったが、同じ宿に泊まりあわせた新婚一組も同船していた。これも、この小説の中に影を落としている」と述べている[1]
  • 社会学者の作田啓一は、本作が芥川龍之介の短篇『』を思わせる文体で書かれていると指摘している[2]
  • 推理作家の有栖川有栖は「人間観察や心理を抉る文章もさりながら、本作一番の魅力は推理小説としての洗練。興味を引く発端、旅につれ浮かび上がる事実、意外な結末。当時の推理小説のひとつの完成形」と評し「自分があるべき場所に立てた歓び、清々しさが作品に横溢しています」と述べている[3]

テレビドラマ

1959年版・1

1959年8月9日KRテレビ(現:TBS)系列の「東芝日曜劇場」枠(21:30 - 22:30)にて放映。

キャスト
スタッフ
  • 脚本:浅川清道
  • 監督:石川甫
  • 制作:KRテレビ

1959年版・2

1959年9月5日9月12日フジテレビ系列の「スリラー劇場」枠(22:00 - 22:30)にて2回にわたり放映。

キャスト
スタッフ

1961年版

1961年6月5日6月12日TBS系列の「ナショナル ゴールデン・アワー」枠(20:30 - 21:00)、「松本清張シリーズ・黒い断層」の1作として2回にわたり放映。

キャスト
スタッフ

1962年版

1962年8月9日8月10日NHKの「松本清張シリーズ・黒の組曲」の1作として2回にわたり放映。

キャスト
スタッフ

1977年版

白い闇
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『白い闇』
脚本 隆巴
演出 坂崎彰
出演者 吉永小百合
草刈正雄ほか
製作
プロデューサー 石井ふく子
制作 TBS
放送
放送国・地域 日本
放送期間 1977年6月26日
放送時間 21:00 - 21:55
放送枠 日曜劇場
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1977年6月26日TBS系列の「東芝日曜劇場」枠(21:00 - 21:55)にて放映。視聴率21.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。DVD化されている。

キャスト
スタッフ

1980年版

松本清張の白い闇
十和田湖偽装心中
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『白い闇』
脚本 柴英三郎
監督 野村孝
出演者 音無美紀子
速水亮ほか
製作
制作 テレビ朝日
放送
放送国・地域 日本
放送期間 1980年12月6日
放送時間 21:02 - 22:51
放送枠 土曜ワイド劇場
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松本清張の白い闇・十和田湖偽装心中」。1980年12月6日テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」枠(21:02 - 22:51)にて放映。視聴率23.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。1983年3月12日に同じ土曜ワイド劇場枠で、2023年10月3日BS松竹東急で再放送された。

キャスト
スタッフ

1996年版

松本清張ドラマスペシャル
白い闇 十和田湖奥入瀬殺人事件
ジャンル テレビドラマ
原作 松本清張『白い闇』
脚本 須川栄三
演出 木下亮
出演者 大竹しのぶ
加勢大周ほか
製作
プロデューサー 鶴間和夫
大野晴雄
林悦子
制作 テレビ東京
放送
放送国・地域 日本
放送期間 1996年2月8日
放送時間 21:00 - 22:54
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松本清張ドラマスペシャル・白い闇 十和田湖奥入瀬殺人事件」。1996年2月8日(21:00 - 22:54)、テレビ東京系列にて放映。

キャスト
スタッフ

2005年版

2005年7月2日テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」枠(21:00 - 23:21)にて放映。松本清張黒革の手帖の続編としてアレンジされたドラマとなっている。

出典

  1. ^ 『松本清張短編全集』4(1964年、光文社)巻末の著者による「あとがき」参照。
  2. ^ 『松本清張全集 第36巻』(1972年、文藝春秋)巻末の作田啓一による解説参照。
  3. ^ 北村薫と有栖川有栖による対談「清張の<傑作短編>ベスト12」(『オール讀物』2023年6月号掲載)参照。

外部リンク

KRT(現:TBS)系列 東芝日曜劇場
前番組 番組名 次番組
浅草女房
(1959.8.2)
白い闇
(1959.8.9)
おくり火 大文字の夜
(1959.8.16)
TBS系列 ナショナルゴールデンアワー
(松本清張シリーズ・黒い断層)
前番組 番組名 次番組
青のある断層
(1961.5.29)
白い闇
(1961.6.5 - 12)
-
TBS系列 東芝日曜劇場
前番組 番組名 次番組
同級生
(脚本:高橋正圀
(1977.6.19)
白い闇
(1977.6.26)
眠り人形
(脚本:向田邦子
(1977.7.3)
テレビ朝日系列 土曜ワイド劇場
前番組 番組名 次番組
化けた花嫁
(原作:カトリーヌ・アルレー
(1980.11.29)
松本清張の白い闇
十和田湖偽装心中
(1980.12.6)
昭和7年の姦通殺人鬼
(原作:浜尾四郎
(1980.12.20)



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