宮中の人々
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顕宗(ヒョンジョン、王様)- ハン・サンジン 朝鮮王朝第18代国王。淑徽王女の兄。民を想い、国を豊かにしてゆこうと心を悩ます優しき王。新たな事を取り入れようとする勢力と、旧体制を守ろうとする勢力に板挟みになり苦悩する。 淑徽王女(スッキ、王女) - キム・ソウン 顕宗の妹で王女。「じゃじゃ馬」で、お付きの女官や武官を度々困らせる。チニョンとは気が合うらしく親しく接しており、一緒に街へ出掛けたりもする。飼っていた猫が病気になった際に、クァンヒョンに猫を治療してもらったことから恋心を抱くが、クァンヒョンがチニョンと相愛であることを知り、クァンヒョンのことを友とすることを決め、クァンヒョンとチニョンの恋愛を応援する。 明聖王妃 - イ・ガヒョン 顕宗の后で、粛宗(世子)の母。しきたりを守ることに強いこだわりがあり、そのこだわりが原因でペク・クァンヒョンと対立する。 世子 - カン・ハンビョル 顕宗の子。最終話では王(粛宗)となっていることが語られている。 仁宣大妃 - キム・ヘソン 顕宗の母で孝宗の后。孝宗の政策で宮中が割れてしまったことから、保守的な思想を持つ。 仁祖 - ソヌ・ジェドク 昭顕世子と孝宗の父。王位継承権争いによって国が割れることを憂い、昭顕世子を暗殺することを内医院の医官に命じた。 孝宗 - チェ・ドクムン 顕宗の父。昭顕世子の死の真相を調査しようとするも、真相にたどり着けなかったと描かれた。 昭顕世子 - チョン・ギョウン 孝宗の兄。清国に留学していた。王位継承権で王室内の派閥争いが発展し、国が割れる事を憂いた仁祖の命によって内医院の一部の医官を使い帰国後、病死の扱いで暗殺された。 トジュンが不自然な病状に気付いて救おうと試みるが、全てを理解した上で昭顕世子は手を引くように言う。 チョン・ソンジョ - キム・チャンワン 左議政(チャイジョン)。派閥の領袖として、イ・ミョンファンらを束ねている。自分の地位を守るためなら何でもやる悪役の立ち位置。 オ・ギュテ - キム・ホヨン 右議政(ウイジョン)。イ・ミョンファンが首医のときに大病を患い、「手の施しようがない」とされた。 ソ・ドゥシク(トゥシク) - ユン・ヒソク ソ・ウンソの兄で義禁府の長官。イ・ソンハとは若い頃からの友人。 ソ・ウンソ - チョ・ボア チョン・ソンジョの長男の妻(チョン・ソンジョの義理の娘)。ソ・ドゥシクの妹。
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宮中の人々
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ヘギョングン(恵慶宮)・豊山洪氏:キョン・ミリ-(宮寺智子) 嬪宮(ピングン)→恵嬪(ヘビン)→正祖が即位後は恵慶宮(ヘギョングン)。思悼の正室で、サンの生母。老論派の陰謀により、刑死となったサドセジャの死後、王の後継となったサンの廃位を企む貞純王妃や老論派などの陰謀に抗することも出来ず、宮中で鬱々と過ごす。サンの即位後、ソンヨンを正祖の側室に入れる意思を孝懿王妃から聞いた時に身分が低い事を理由に激怒するほど身分にこだわった。ただし、単に身分の違いによってソンヨンを嫌っていただけではなく、孝懿王妃の女官であるキム尚宮からソンヨンについて在ること無いこと言い立てられたことでソンヨンに対する悪いイメージが決定的に形成されるに至ったのが実質である。ホン・グギョンの妹・元嬪を側室に迎えるように真っ先に尚且つ、正祖に意見をさせず強引に手配した。しかし、元嬪が嘘を並べたてて保身を図った事を知って失望して見放し、病に倒れた元嬪を見舞いに行こうとした王妃に「罰を受けた者の元に行く必要は無い」と止めたために、後にホン・グギョンと王妃との間に決定的な対立をもたらしてしまった。これがホン・グギョンの失脚の遠因となってしまう。側室としてやってきたソンヨンを当初は邪険にするが、その後の活躍で最終的に彼女を「王族」として認めた。孫となる嫡男文孝世子を「目に入れても痛くない」と溺愛し、はしかによる訃報を聞いて「なぜ私が代わりに死ななかったのだろう」と落胆したほどで、ソンヨンの死に際しては、生前にもっと優しくしなかったことを後悔した。宮中において「英祖との葛藤によりサドセジャは精神を病むようになった」などと記録された自分の一生を書いた自叙伝、『恨中録』(『閑中録』、『泣血録』とも呼ばれる。朝鮮版『蜻蛉日記』と呼ばれる)を著わしている。 チョンスン(貞純)大妃・慶州金氏:キム・ヨジン-(高島雅羅) 王妃→英祖王の死後、大妃(テビ)となる。英祖の正室。老論派をまとめる真の黒幕。サンの廃位を企み数々の策略を巡らすが陰謀が露見して、王命により廃位されるがしかし王の死後英祖の宣旨は英祖の死後も祖父への孝心を保つ正祖(サン)によって発布されず嘉靖堂(カジョンダン)へ軟禁処分となる。その後、チャン・テウを牽制しようとするホン・グギョンの野心につけこんで再び宮中に戻る。チャン・テウが持つ力の恐ろしさを誰よりも知っており、策略を用いて彼を朝廷から追放した過去がある。自殺未遂を起こした後で「薬の服用を誤っただけで、王様は私を気遣ってくれている」などと老論派の前で偽証してサンに貸しを作ったり、ホン・グギョンにテウの上奏書を渡す代わりに彼の弱みを握って事を運ばせるなど、政治的な駆け引きに長ける。元嬪の想像妊娠を見抜くなど視野も広く、目ざとい。英祖が存命中はサンの異母弟にあたる恩全君(ウンジョングン)、正祖が即位してからは元嬪の死後にホン・グギョンによって彼女の養子とされた完豊君(ワンプングン、恩彦君の実子)を東宮に封じ、サンを排除して垂簾聴政を敷くことを企む。英祖の遺言状を奪うべく暗躍していたが、第76話の謀反を機に遂に断罪され、全てを失って嘉靖堂へ押し戻される。そして、斬首刑に処されるチェ・ソクチュ達から老論派の未来を託された。 ファワン(和緩)翁主:ソン・ヒョナ-(岡寛恵) 英祖の側室・映嬪(全義李氏)の娘で思悼世子の同母妹。サンの叔母にあたる。野心家であり、もうひとりの黒幕といえる人物。老論派と結託し兄である思悼世子に濡れ衣を着せ刑死に追いやった張本人でもある。その後もチョン・フギョムを養子に迎えるなどして彼と共にサンの廃位や暗殺を目論む。サンを排除した後はチョン・フギョムを王位につけることを望んでいた。正祖即位の際に謀反を行うものの、王命により平民(ヘーミン)に降格するが正祖自身は彼女を処刑できず、結果的に配流された際に、サンに復讐を誓った。 ヒョイ(孝懿)王妃・清風金氏:パク・ウネ-(樋口あかり) 嬪宮(ピングン)→正祖即位後は王妃となる。正祖の正室。10歳の時、サンと婚姻する。性格は穏やかで優しいが毅然とした一面も持つ。親しすぎるサンとソンヨンの関係に嫉妬を感じるが、明るくて才能あるソンヨンを温かく見守り、サンに安らぎを与えられる女性はソンヨンしかいないと確信するに至る。正祖とは子宝に恵まれず、宮中で側室を迎える話になると恵慶宮らの猛反対を押し切ってまでソンヨンを後宮に勧めたが、自身の知らぬところで恵慶宮によってソンヨンは辞退させられて(しかも恵慶宮に口止めまでされて)いた。後述する元嬪(ウォンビン)との一件から、ホン・グギョンの謀略によって無実の罪を着せられ、それを知らぬまま、サンから身に覚えの無い不興を買いそうになったが、ソンヨンから屏風絵作成で元嬪が益母草 を飲むのを聞いた事で彼女が想像妊娠だったのを見破り、遂に彼ら兄妹への攻勢に打って出た。元嬪の死後、グギョンは自らの立場を彼女によって危ぶまれてしまい、妹の復讐と口封じに燃えるクギョンに暗殺されかけるが、側室として宮中に入ったソンヨンを見舞って不在だった事とグギョンの変心とにより、暗殺計画は未遂に終わった。ホン・グギョンが自分を殺そうと知った時と、それが元で流刑となった彼が亡くなった事を知った時は、良心の呵責に苛まれる描写がある。 スビン(綏嬪)・藩南朴氏:ソ・ユナ 正祖の側室。子女に李氏朝鮮第23代国王となる純祖と淑善翁主がいる。 ファビン(和嬪)・南原尹氏:ユ・ヨンジ 大臣ユン・チャンユンの娘で正祖の側室。ソンヨンの側室としての品格を恵慶宮よりも早くに認める。しかし、自分よりも品格・知性などの能力が高いため、快く思っていない節がある。ソンヨンが文孝世子を出産した日と同じ日に翁主を産むが、幼くしてはしかで亡くす。 史実ではソンヨンはファビンに仕える女官とされている。 ウォンビン(元嬪)・豊山洪氏:チ・ソンウォン-(渋谷はるか) ホン・グギョンの妹(実際の名前は不明)で正祖の側室。淑昌宮に住む。ヘギョングンらに気に入られ、側室にとクギョンを通しつつ王に進言(実際はヘギョングンらが既に決めており、これを強引に押し通す形だった)して宮中入りしたが、正祖がソンヨンと図画署で会っていたために初夜に来なかった事で、自分に対する攻撃材料を失くすために女官を帰らせた後に王が来たと偽証した。その本性はプライドが高く身分の低い者には尊大で横柄という、両班の女性の典型で、しかも被害妄想が強い上に狡猾。独断でソンヨンを呼び出し尋問しようとしたが、薬を届けに来た孝懿王妃に咎められて怒りを買い、「内訓(ネフン:婦女子の教訓の書)を持って来るように」と叱責されてしまう。しかもその憂さを晴らすかのように恵慶宮が依頼した屏風の作成にかこつけてソンヨン(チョビが同行していた)を呼び寄せ、自分の部屋で描かせるように頭ごなしに命令したり、蓮の花の謂われを説いたソンヨンに平手打ちをするなど陰湿な嫌がらせをしていく。54話で懐妊したと思われたが、実は想像妊娠だということが分かってしまう。自分の立場を守るために恵慶宮に偽証してしまった為に兄に泣きすがり、流産を装って事実を隠蔽しようとしたが、恵慶宮がこれに納得せず調査を要請した事と、兄から送られた益母草を飲んでいたのをソンヨンから聞いた孝懿王妃に想像妊娠を見破られ、事実が最悪の形で明るみに出てしまう。嘘に嘘を重ね、孝懿王妃に無実の罪を着せて保身を図ろうとした結果、「王室を騙した」として王妃らに叱責される。恵慶宮には「懐妊した後も知らずに益母草を飲み続けた」と兄と一族を守るべく偽証したものの、怒り心頭の王妃によって平民への降格を宣告されてしまう。許しを乞うために雨に打たれ続けた事と心労から体調を崩した後に病を発し、(「罰を受けた者の元に行く必要は無い」と王妃の見舞いをも止めた)恵慶宮からも許される事無く、兄に「これ以上屈辱を受けて生きるより、このまま死んだ方がマシです」「男の子を産みたかった」と言い残し、敢え無く息を引き取った。この一件でホン・グギョンは孝懿王妃に激怒し、彼女に対し恨みと復讐心を抱くようになり、これが後に完豊君の招聘へと繋がる。妹の無念を晴らすべくまた、口封じ の為の後の暗殺未遂事件へと繋がって全てを失ってしまう事となる。 史実では、ウォンビンは12歳で正祖に嫁ぎ、13歳で亡くなっている。 ムン(文)淑儀(スギ):チ・ソンウォン 英祖の側室。 ムニョ(文孝)世子(セジャ):チャ・ジェドル 正祖とソンヨンの子。本名はイ・ヒャン。子宝に恵まれなかった正祖の嫡男として生まれる。聡明で、父母や祖母である恵慶宮らの愛情を一身に受けて育ったが、世子に即位して間もなくはしかにより夭折する。 ウノングン(恩彦君):イ・デビッド サンの異母弟。ホン・グギョンに懇願されて息子のタムをウォンビンの養子とする。 ウンジョングン(恩全君): カン・サン サンの異母弟。 ワンプングン(完豊君): チェ・ウォノン ウノングンの息子。本名はイ・タム。ホン・グギョンの計らいによって、故人となったウォンビンの養子とされる。
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