大河内内閣および里見臨時内閣の閣僚など
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「シン・ゴジラ」の記事における「大河内内閣および里見臨時内閣の閣僚など」の解説
大河内 清次(おおこうち きよつぐ) 演 - 大杉漣 内閣総理大臣。 選挙区は秋田1区。65歳。 ゴジラが初上陸した際は困惑した様子で周りの意見に流されがちであり、腰の据わらない態度を見せる。上陸すれば自重で潰れるとの識者見解から、ゴジラ出現に関する記者会見では国民を安心させようと、用意された原稿に沿わずに「上陸は有り得ませんのでご安心ください」と発言した矢先に蒲田にゴジラが上陸した報を受け、裏目に出てしまう。 災害緊急事態の布告と防衛出動の決断を迫られたときには逡巡したが、東・矢口・赤坂らに説得されようやく決断した。戦後初となる武力行使命令を下し、品川駅上空に展開したヘリ部隊に攻撃実施を下命するも、逃げ遅れた住民が射程圏内にいたことより射撃の可否を問われる。悩み抜いた末に国民に銃を向けることは出来ないとして攻撃中止を命じ、結果としてゴジラを取り逃がすことになってしまう。以降、自衛隊に火器の無制限使用許可を出す。 タバ作戦が失敗すると、都心に向けて侵攻を続けるゴジラの予想進路内にある首相官邸の放棄を郡山から進言され、米軍の攻撃を前に都民を残しての脱出に反対したものの、矢口・東の説得により了承する。立川広域防災基地に向かう途上、搭乗したヘリにゴジラの熱線が直撃し、搭乗していたほかの閣僚共々死亡する。 国平 修一(くにひら しゅういち) 演 - 大林丈史 副総理兼外務大臣。74歳。 諸外国から弱腰に見られることを懸念し、ゴジラ駆除を推す。また、ゴジラ駆除への日米安保条約適用を大河内に進言する。 ゴジラ2回目の出現時には米軍の攻撃に「さすが米軍だ」と感服していたが、直後に搭乗したヘリが撃墜され、死亡。 河野 純(かわの じゅん) 演 - 浜田晃 総務大臣。71歳。 ゴジラに関するインターネット上の情報収集や、消防行政を担当する。ゴジラ駆除に賛同する。引き続き里見臨時内閣の総務大臣に就任する。 佃 駒人(つくだ こまひと) 演 - 川井つと 法務大臣。 再び都内に侵攻するゴジラに、怒りを露にする。 なお、里見臨時内閣には死亡していないものの入閣せず、その後の消息は劇中では一切触れられていない。 鵜飼 真一朗(うかい しんいちろう) 演 - 松澤仁晶 財務大臣。49歳。 ゴジラ1回目の出現時に行動が鎮静化し「大したことなかったな」と安堵する。 引き続き里見臨時内閣の財務大臣に就任する。 関口 悟郎(せきぐち ごろう) 演 - 手塚とおる 文部科学大臣。50歳。 ゴジラの捕獲を推す。ゴジラの生態に対する文部科学省の見解を尾頭が一蹴した際には、露骨に不快な表情を浮かべた。 引き続き里見臨時内閣の文部科学大臣に就任する。 岩田 剛(いわた つよし) 演 ‐ 児玉頼信 厚生労働大臣。67歳。 ゴジラ2回目の出現時、搭乗したヘリが撃墜され死亡。 里見 祐介(さとみ ゆうすけ) 演 - 平泉成 農林水産大臣。73歳。 ゴジラ1回目の出現時はオーストラリア外遊中で不在。 ゴジラ2回目の出現時には難を逃れ、首相官邸機能の立川への移管後、内閣総理大臣臨時代理に就任する。しかし矢口たちは「大河内内閣発足の論功行賞と派閥順送りで農林水産大臣になり、生き残った閣僚や党幹事長に臨時総理を押し付けられた」と酷評しており、手腕を疑問視していた。また、泉からは「腹の内の読めないお方」と評されてもいる。 就任直後は、事象報告が長引いた余り昼食のラーメンが伸びたことを嘆いたり、総理の職責の重さを厭う発言をしたりと、昼行灯的な態度が目立つ。 一方で、里見自身で全責任を取るために、熱核攻撃案件に対する臨時総理への全権委任法案を成立させるよう下命したり、自身が直接コネをもっているフランスに熱核攻撃実施の寸前まで交渉するなど、上記の矢口たちの酷評に反して老練な政治手腕を見せる策士である。また、熱核攻撃の際に住人に避難命令を下さなければならなくなった状況になった際は「"避難"というのは国民に今の生活や財産などを根こそぎ捨てさせることだ。簡単に言わないでほしい」と発言するなど、国民を第一に考えていることを伺わせる発言もしている。 また、ゴジラ対策が一段落した後の政局を睨んで矢口・赤坂・泉といった若手政治家を臨時内閣に登用し、自身たちは核使用決定の責任を取って内閣総辞職することを決定していた。 葉山 達也(はやま たつや) 演 - 信太昌之 経済産業大臣。52歳。 経済面への影響を考慮し、ゴジラ駆除に賛同する。引き続き里見臨時内閣の経済産業大臣に就任する。 柳原 邦彦(やなぎはら くにひこ) 演 - 矢島健一 国土交通大臣。58歳。 当初は東京湾アクアトンネル崩落の原因を海底火山か熱水の噴出としたが、後にゴジラが原因と知るや、当初は穏便に追い出すことを考えていたが、後にゴジラ駆除を推すようになる。 ゴジラ1回目の出現時には、自衛隊による駆除成功を見込み楽観的な意見を述べるものの、矢口に「先の大戦では、楽観論や希望的観測に基づく判断のために多数の犠牲を払った」と窘められる。 ゴジラ2回目の出現時に搭乗したヘリが撃墜され、死亡。 菊川 俊介(きくかわ しゅんすけ) 演 - 横光克彦 環境大臣。72歳。 学会や環境保護団体などからの要請により、ゴジラ捕獲を推す。 引き続き里見臨時内閣の環境大臣に就任する。 花森 麗子(はなもり れいこ) 演 - 余貴美子 防衛大臣。56歳。 大河内の指示の下、自衛隊を統率。ゴジラ駆除への日米安保条約適用を推す一部閣僚に対し、一義的には日本国政府(自衛隊)の手でゴジラを撃退すべきと主張する。 自衛隊が20mm・30mm機関砲、TOW、ヘルファイアをゴジラに対して使用しても効果が得られずほかの閣僚らが動揺するなか、淡々と報告を行っていた。 一方で、タバ作戦が失敗すると机を叩きながら声を上げて悔しがり、米軍のゴジラ爆撃が一定の効果を収めた際にも、ほかの閣僚が感服するなか複雑な表情を浮かべるなど、強く感情を露にする場面も見受けられる。 ゴジラ2回目の出現時に、搭乗したヘリが撃墜され死亡。 東 竜太(あずま りゅうた) 演 - 柄本明 内閣官房長官。65歳。 鹿児島県出身。選挙区は東京10区。 大河内を補佐する一方、閣内がまとまらない際には議論をリードするなど、内閣の屋台骨として活躍。矢口を内閣官房副長官に推薦し引き上げた人物でもある。また、ゴジラが出現したと分かると即座に災害対策会議を中止、ゴジラ対策の会議に切り替えさせるなど、臨機応変に柔軟に対応ができる。 ゴジラ1回目の出現時は、出現前までは、ほかの閣僚同様、矢口の巨大不明生物の可能性の示唆を「冗談はよせ」と諌めていたが、ゴジラの出現が現実のものとなったと分かると、即座に会議を中止し、ほかの閣僚を別室に誘導してゴジラ対策会議に切り替えさせる。 ゴジラ2回目の出現時においても、首相官邸で引き続き対応に当たる。首相官邸からの撤退時には、立川臨時施設での再会を矢口と誓うが叶うことなく、搭乗したヘリが撃墜され死亡。 金井 光二(かない こうじ) 演 - 中村育二 国家公安委員会委員長兼内閣府特命担当大臣(防災担当)。56歳。 ゴジラ襲来が自然災害と定義されたため、主任の大臣にあたる。ゴジラ駆除を強く推す。「想定外」というフレーズを頻繁に使用する。 ゴジラ2回目の出現時には、米軍の攻撃に「いけるぞ」と感服していたが、直後に搭乗したヘリが撃墜され死亡。 森 学(もり まなぶ) 演 - 三浦清光 行政改革担当大臣。54歳。 ゴジラ2回目の出現時、死亡する。 大山 修治(おおやま しゅうじ) 演 - 大槻修治 国家戦略担当大臣。67歳。 ゴジラ2回目の出現時、死亡する。 河溝 丈文(かわみぞ たけふみ) 演 - 川口丈文 内閣府特命担当大臣(金融担当)。51歳。 ゴジラ2回目の出現時、死亡する。 大野 孝博(おおの たかひろ) 演 - 小野孝弘 内閣府特命担当大臣(経済財政政策担当)。48歳。 ゴジラ2回目の出現時、死亡する。 会田 晴臣(あいた はるおみ) 演 - 水野智則 内閣官房副長官(政務担当)。参議院議員。 森戸 柊志(もりと しゅうじ) 演 - 土屋良太 内閣官房副長官(事務担当)。 ゴジラから出た放射能を公表することに「国民に不安を煽ることになる」と懸念する。 里見臨時内閣でも引き続き内閣官房副長官を務める。 郡山 肇(こおりやま はじめ) 演 - 渡辺哲 内閣危機管理監。 1回目の上陸時より、事務方の枢要として内閣を補佐する。 ゴジラ2回目の出現時には、大河内に首相官邸からの撤退を進言し容れられたものの、各閣僚と共に搭乗したヘリが撃墜され死亡。 平岡 君男(ひらおか きみお) 演 - 佐藤貢三 内閣官房副長官補(事態対処・危機管理担当)。 ゴジラ1回目の出現時に矢口から各省庁でのゴジラ対策をケース別に練るよう指示され「それ、どこの役所に言ったんですか」と困惑する。 ゴジラ2回目の出現時に死亡した郡山の代わりに内閣危機管理監に就任する。 壱岐 治(いき おさむ) 演 - 日中泰景 大河内内閣の内閣総理大臣秘書官(防衛省)。 沖 良郎(おき よしろう) 演 - 野口雅弘 気象庁次長。 松本 誠一(まつもと せいいち) 演 - 蒲生純一 防衛省運用政策統括官。 片山 修一(かたやま しゅういち) 演 - 嶋田久作 里見臨時内閣の副総理兼外務大臣。58歳。 死亡した国平の後任として入閣。国連によるゴジラへの熱核攻撃実施に怒りを露にする。 森川 寿美子 41歳。里見臨時内閣の法務大臣兼女性活躍担当大臣に就任する。 小野田 幸三 58歳。里見臨時内閣の厚生労働大臣兼国家公務員制度担当大臣に就任する。 森田 健児 46歳。里見臨時内閣の農林水産大臣兼海洋政策担当大臣に就任する。 筧 直哉 49歳。里見臨時内閣の国土交通大臣兼水循環政策担当大臣に就任する。 江川 一樹 55歳。里見臨時内閣の防衛大臣兼安全保障法制担当大臣に就任する。 有馬 新太郎 46歳。里見臨時内閣の復興大臣に就任する。 川又 正志 51歳。里見臨時内閣の行政改革担当大臣兼社会保障・税一体改革担当大臣に就任する。 竹谷 はじめ 55歳。里見臨時内閣の内閣府特命担当大臣(金融担当)兼デフレ脱却担当大臣に就任する。 泉 修一(いずみ しゅういち) 演 - 松尾諭 保守第一党政調副会長。首相官邸機能の立川への移管後は、内閣総理大臣臨時代理補佐官。選挙区は兵庫11区。矢口とは当選同期で商家の息子。 「出世は男の本懐」と言い切るほど出世に対して貪欲であり、矢口に仕事の見返りに次期幹事長の座を要求したり、出世に比較的興味のない矢口に対して「なぜ政治家になった?」と聞き返すほどの野心家である。 しかし、各界へのコネクションやどのような状況下であっても動じない冷静さなど、その野心に見合うだけの実力も併せ持つ。 矢口からの依頼で、巨災対発足時のメンバー集めに協力する。ゴジラ2回目の上陸時には地元選挙区への「金帰火来」で難を逃れ、里見臨時総理の補佐官に就任。また、矢口に対してはゴジラ対策の協力だけに留まらず、ゴジラにより、大河内をはじめとする多くの閣僚を失い、焦燥と苛立ちに駆られて志村に声を荒らげる矢口に対し、「まずは君が落ち着け」と促して落ち着かせるなど、メンタル面においてのバックアップも行うなど矢口の大きな支えとして活躍。 その後も里見へのヤシオリ作戦実施提案や、熱核攻撃順延のためのフランスへの外交工作実施など、矢口たち巨災対の支援に活躍する。終盤にてヤシオリ作戦の実施の際は、テレビを通して、巨災対のメンバーと共に作戦の行く末を見守る。 風越 達雄(かざごし たつお) 演 - 神尾佑 里見臨時内閣の内閣総理大臣臨時代理秘書官(外務省)。 松沢 演 - 中島伸 里見臨時内閣の内閣総理大臣臨時代理秘書官(外務省)兼内閣法制局長官秘書官。 久松 明(ひさまつ あきら) 演 - 加藤貴宏 泉政調副会長公設第二秘書。
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