佐藤信淵とは? わかりやすく解説

佐藤信淵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 04:06 UTC 版)

佐藤 信淵(さとう のぶひろ、明和6年6月15日1769年7月18日) - 嘉永3年1月6日1850年2月17日))は、江戸時代後期の絶対主義的思想家であり、経世家経済学者)、農学者兵学者、農政家でもある。本業は医師。出羽国雄勝郡西馬音内前郷村または郡山村(ともに、現秋田県雄勝郡羽後町)出身。通称(幼名)は百祐(ももすけ)、字は元海、号は松庵・万松斎・融斎・椿園。幼少から父の佐藤信季と各地を旅行して見聞を広め、のち江戸に出て儒学を井上仲竜、国学平田篤胤神道を吉川源十郎にそれぞれ学び、さらに本草学蘭学宇田川玄随大槻玄沢に、天文暦数を木村泰蔵に学んだ。その学問は農政・物産・海防・兵学・天文・国学など広範に及び、主著に『宇内混同秘策』『経済要録』『農政本論』がある。


注釈

  1. ^ この分類は、他に類をみないもので、信淵の独創である。
  2. ^ のちに大久保利通がこれを読んで東京奠都を建言、採用されることとなった。
  3. ^ 柳田守『森銑三』(1994)。当該森著は『森銑三著作集』第九巻に収録されている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 『近世の秋田』(1991)pp.217-223
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 奈良本(1979)p.133
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 『秋田人名大事典 第2版』「佐藤信淵」(2000)p.284
  4. ^ 丸山(1952)p.290
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 折原裕「江戸期における重商主義論の展開 : 佐藤信淵と横井小楠」『敬愛大学研究論集』第44号、1993年9月、105-129頁、NAID 120006016093 
  6. ^ 荒川秀俊, 「佐藤信淵考案の自走火船 : ロケット推進船」『日本航空学会誌』 1963年 11巻 118号 p.364, 日本航空宇宙学会, doi:10.2322/jjsass1953.11.364, NAID 130003957436
  7. ^ 彌高神社「御祭神」
  8. ^ a b c d 逆井(1989)pp.76-79
  9. ^ 『秋田のお寺』「延命山寶泉寺」(1997)p.388
  10. ^ 賀川(1992)p.258
  11. ^ コトバンク「草木六部耕種法」
  12. ^ コトバンク「農政本論」
  13. ^ 桂島(1989)pp.74-75
  14. ^ a b コトバンク「経済要録」
  15. ^ a b コトバンク「垂統秘録」
  16. ^ a b c コトバンク「宇内混同秘策」
  17. ^ エルドリッヂ(2008)p.31
  18. ^ 谷沢永一『新しい歴史教科書の絶版を勧告する』(2001)p.189、ビジネス社
  19. ^ a b 塚谷(1997)pp.131-132
  20. ^ 佐藤宏之 著 中塚武 監修「第二章 近世種子島の気候変動と地域社会」『気候変動から読み直す日本史6 近世の列島を俯瞰する』p51 2020年11月30日 臨川書店 全国書誌番号:23471480


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