人物・アイテム
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「デビルメイクライ5」の記事における「人物・アイテム」の解説
アグナス 『4』に登場した、ニコの父親。魔剣教団の教皇サンクトゥスの「救済」に加担し悪魔の力を手に入れ、ネロ等と対立するもダンテに敗れた。 『5』の前日譚小説でウロボロス社の元研究員であることが判明し、妻のアリッサとは社内恋愛を切っ掛けに結ばれた。アリッサとともにロックの家で暮らすようになり、奇妙な発明品でみんなを笑わせたりロックとはオカルト雑誌の内容について議論したりするなど平穏な生活を送っていたが、サンクトゥスから帰還の命を受け妻のアリッサとまだ幼い娘のニコを残し、フォルトゥナに帰ることになる。 禁断の果実 クリフォトの頂上に実る、クリフォトが吸った人間の血が凝縮した果実。禍々しい林檎のような形状をしており、内部に満たされた血液が滴り落ちている。食べた者に強大な力を与える。 なお、『3』では同名のキーアイテムが登場する。地下歌劇場の扉を開く為の物であり外見も(少し)異なるが詳細は不明。 クレド 『4』に登場したキリエの兄で、ネロにとっても兄のような存在。アグナス同様、彼も教皇の「救済」に加担しており、悪魔の力を手に入れていた。「救済」を巡りネロ等と対立するが、何も知らなかった妹まで利用された事を機に教皇に反旗を翻した。 悪魔の力に手を染めたとはいえ、その力に溺れる事はなく「弱き人々を守る」という高潔な信念を貫いていた。最期はネロたちを助けるため教皇に立ち向かい、返り討ちに遭ってしまう。 家族同然のクレドを喪った事をネロは悔やんでおり、その後悔が最終盤での『ダンテ達の殺し合いを止める』という、彼の決断へ繋がった。 黒騎士 マキャヴェリが製作した鎧のような風貌の悪魔。個体名にはイタリア語が用いられる傾向がある。該当する悪魔はこれまでの作品中にも登場しているが、前日譚『Before the Nightmare』の172-175ページにて明確な設定が明かされた。 元々はスパーダの封印から目覚め、力を蓄えている状態の魔帝がスパーダの血族への復讐を目的にマキャヴェリに製作を依頼したことで誕生した経緯を持つ。製作過程でマキャヴェリの鎧に“素体”を取り込ませることで黒騎士として完成する。完成した黒騎士の魔力や戦闘力は素体の能力に依存するため、魔帝はダンテに差し向けたギルバの敗北からより強力な素体を求めるようになり、最終的に『3』でダンテに敗れた満身創痍のバージルを素体として利用、ネロ・アンジェロを生み出した。『Visions of V』ではバージルがムンドゥスに改造される場面が描かれており、泥のような不定形の形状となった黒騎士の鎧が瀕死のバージルを取り込んでいた。 今作に登場するプロトアンジェロはネロ・アンジェロの誕生により一旦の完成を見た黒騎士の鎧から「素体を必要としない黒騎士」を目指して製作された試作機であり、ネロ・アンジェロの兄弟機、後継機とも呼べる純粋な鎧の悪魔である:90頁。さらにその本格的な完成版および量産型として生み出された物がスクードアンジェロである:89頁。しかし、強力な黒騎士の誕生にはやはり素体が必要不可欠であり、キャバリエーレアンジェロはトリッシュを素体として取り込んでいる:110頁。また、『3』に登場したマキャヴェリの魔銃アルテミスは黒騎士の鎧と同じ素材を用いて製作されたという経緯があり:178頁、今作においてレディを素体として取り込むことで悪魔となっている。 グリムグリップ 空中に浮遊している謎の物体。至る所に存在している。ワイヤーを撃ち込む事でワイヤーバウンドが発動し長距離移動ができる。 周りに敵悪魔がいない状況で専用の円形台座に乗ると出現したり、ブルーローズで撃ってやっと機能する物もある。 トニー・レッドグレイブ かつてダンテが悪魔たちから身を隠すために使っていた偽名。 元々は『バイオハザード4』の主人公になるはずの警察官の名前であった が、小説版『1』で偽名として導入され、ニールが殺されたのを機に本名を名乗るようになった。その後アニメ版で設定の掘り下げが行われ本作に至る。 ニーズヘッグベビー 『魔根を枯らす幼虫』。ニーズヘッグの幼体で、一部の弱体化した魔界樹に侵食し組織を崩壊させる。 喋れないが鳴く事はでき、ネロ達が平然と持ち運べるほど大人しい性格。ゲーム中では唯一のキーアイテムとして何匹も登場、道を塞ぐクリフォトの幹を排除させる場面がいくつかある。 ニール・ゴールドスタイン ロックの母親でありニコが「婆ちゃん」と呼び慕っているガンスミス。故人。エボニー&アイボリーの生みの親でもある。 元々は小説版『1』の登場人物であり、ダンテから「婆さん」と呼ばれ慕われていたが、ギルバによって殺されている。 ネロ・アンジェロ 『3』でダンテに敗れた直後の瀕死のバージルを素体としてムンドゥスに生み出された黒騎士の悪魔。バージルを素体としたことからスパーダ・ダンテと同じ太刀筋の剣術や幻影剣、瞬間移動などの高度な戦闘能力を備える。身の丈ほどもある片刃の大剣を武器に、マレット島にてダンテと三度交戦するも敗北した。誕生直後はまだバージルの意識が反抗していたためか制御が困難であったが、ムンドゥスがバージルから取り上げていた彼にとっての力の象徴の1つであるアミュレットを返した所、安定して忠誠を誓うようになったらしい:174頁。それでも、初戦にてダンテを圧倒していた際にダンテのアミュレットを目にしたことで一時的にバージルの意識が目覚めて苦しみだす描写から、鎧に取り込まれてなおバージルの意識が残留している様子を見せた。 その後鎧の欠片と破損した閻魔刀がフォルトゥナへ流れ着き、魔剣教団に回収され『4』の騒動の一端を担うこととなってしまった。 本作でVが使役しているグリフォン、シャドウ、ナイトメアの3体の使い魔は、「ネロ・アンジェロだった頃のバージル」の記憶から生まれた存在である。 バエル 『4』に登場した、氷の大悪魔。フォルトゥナでネロに敗れ、兄弟たちであるダゴンもダンテに駆逐された。 キングケルベロスの台詞に登場。下等種族として見下されている。 ベリアル 『4』に登場した、炎の大悪魔。フォルトゥナでネロと戦い逃亡、再び出現するもダンテに敗れた。 キングケルベロスの台詞で言及され、自らの炎は「ベリアルを凌駕している」と豪語する。 マキャヴェリ ドラマCD・『5』にて名前や設定のみ登場した悪魔。ドラマCD(『1』終了後)の時点で既に死亡している。 かつて魔界随一の銃の名手であり、様々な魔銃を作り上げた名工である。『3』に登場したアルテミスや『4』のパンドラなどの魔具も制作している。また、ムンドゥスの命令で生きた鎧である「黒騎士」という悪魔も生み出しており、小説版『1』のギルバや『1』ゲーム本編のネロ・アンジェロ、本作のプロトアンジェロ、スクードアンジェロ、キャバリエーレアンジェロが今まで登場している。 魔剣文書 『3』の登場人物アーカムが常に持ち歩いていた書物。名称は『3』の1年前を描いた漫画版内にて判明。象形文字のような独自の言語で書かれており、漫画版内にてバージルも一度目を通したが読み解くことはできなかった。内容は明らかにされていないが、スパーダの伝説やテメンニグルの起動方法などが書かれている模様。 今作では、ゲーム中のギャラリー内にて名前のみ登場。本書より、かつてスパーダが己の魔力を分割し、3本の魔剣を生み出したという伝説が引用されている。なお、魔剣文書からこの内容が誰に、どのようにして引用されたかは記載されていない。 ムンドゥス 『1』の最終ボスである魔帝。かつて部下であったスパーダに裏切られ倒されるも復活し、発展途上だった頃のレッドグレイブ市を手下に襲撃させエヴァを亡き者にした。その後、素性を偽る事なく世界各地を放浪していたバージルと、名を変えて生き延びていたダンテの両名に幾度となく刺客を放つも全て返り討ちに遭い失敗に終わる。その後配下からの報告で、貪欲に力を求め続けるバージルと、それを嫌悪するようになったダンテとの対立を知ったムンドゥスは、両名の争いを敢えて静観すると決め、『3』の魔界での決戦後に取り残されたバージルを当時研究していた黒騎士の素体として利用することを決めた:173-174頁。 トリッシュの生みの親でもあり、彼女を利用してデビルハンターとなったダンテを罠に掛けるが、最終的には彼女にも裏切られいつかまた復活する旨の捨て台詞を吐きながらダンテにも敗北した。 本作では彼も禁断の果実を食べていた事が明かされる。『Visions of V』にはVの過去のトラウマのフラッシュバックとして登場し、ネロ・アンジェロやナイトメアを生み出す場面が描かれている。 閻魔刀(やまと) バージルが愛用する妖刀。元々はスパーダの物だった切れ味鋭い日本刀である。今作のギャラリー内で語られた魔剣文書では、魔剣スパーダやリベリオンと共にスパーダ自身の魔力を分割して生み出された3本の魔剣の1つであり「死の神」の名を冠した魔剣である説が語られている。『4』にて刀身が折れた状態で発見されていたが、本作の前日譚『Before the Nightmare』の58-59ページで閻魔刀が折れた際に砕け散った破片が魔界中に散らばっていたことが明かされた。破片のみの状態でも一時的に人間界と魔界に穴を開けるほどの魔力を有しており、『2』にてダンテが魔界から帰還できたのも閻魔刀の破片を発見できたからであることが判明した。また、前述の通り小説版にて閻魔刀の破片がバルログに回収されている。なお、閻魔刀が折れた経緯に関しては『Visions of V』にて初めて描写され、『3』終了後にバージルがムンドゥスに敗れた際に刀身を砕かれていたことが判明した。素体として黒騎士の鎧に取り込まれていく中、意識が途切れる寸前まで折れた閻魔刀に手を伸ばそうとしていた。 バージルは己の美学故に銃を一切使わないためその刀捌きは達人の域に達しており、強力な銃火器相手でも閻魔刀一本で互角かそれ以上に渡り合えるほどになっている。また、今作では銃撃に対しては抜刀すら行わず、片手に携えた閻魔刀の鞘を僅かに動かすだけで弾丸を弾き落とし、『4SE』では魔人状態でしか使用できなかった“次元斬・絶”を魔人化せずに使用するなど、錬度も上がっている。 本作では閻魔刀の「人と魔を分かつ」設定が明確に描写され、さらに空間を切り裂いて別の場所へ移動する場面が描かれた。また、デザインが若干変更されている。これまではデビルトリガー時には使用者の左腕に一体化していたが、今作の真魔人バージルの場合は両腕に完全に格納され、青白い魔力の奔流となって両腕から吹き出している。使用時には魔剣ダンテ同様に手の中に抜き身の閻魔刀を出現させる。ニコはギャラリー内にてこれが「閻魔刀の本来の姿ではないか?」と考察している。
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