主な写本とは? わかりやすく解説

主な写本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/04 16:29 UTC 版)

三巻本 (枕草子)」の記事における「主な写本」の解説

三巻本写本系統は、池田亀鑑により一類甲類)・二類乙類)に分けられている。この他抜書本と呼ばれる一部章段抄録した写本伝わっている。また、一類属するか二類属するか説が分かれているが、鎌倉時代末期作成されと見られる枕草子絵詞』の本文三巻本系統認められる

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主な写本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 05:11 UTC 版)

別本」の記事における「主な写本」の解説

このうち一部写本では、一揃いのうちある部分の巻が別本であり、他の巻は青表紙本あるいは河内本ということもある。 陽明文庫鎌倉中期書写と見られる34帖にはじまり江戸時代書写と見られる3帖まで各帖ごとに書写者異にしている。『源氏物語別本集成』の底本として採用されている。重要文化財指定されている。源氏釈引用本文に近い本文含んでいる。 国冬本江戸時代頃に豪華な表紙改装されと見られるが、多く錯簡含んでいる。54からなるが「匂ふ兵部卿」の表題を持つ巻の中身は「夕霧」の後半部分であり、「匂宮」の内容を持つ部分存在しないため、実際に5354冊。鎌倉末期津守国冬書写による12冊と室町末期複数人書写による42からなる天理大学図書館 阿里雲隠六帖を含む全六十帖からなる雲隠六帖部分含めて高坂松陰一筆本文青表紙本河内本別本混在する阿里神社旧蔵東京古書籍商の手経て一時期池田亀鑑元にあり源氏物語大成校異一部取られたがその後行方不明になったとされる。現在は天理図書館麦生各巻に「天正十五年主麦生鑑綱筆」との記述を持つことから麦生鑑綱筆と考えられてきた写本東京古書籍商の手経て一時期池田亀鑑元にあり源氏物語大成校異一部取られたがその後行方不明になったとされる。現在は天理図書館。 穂久邇文庫本 御物鎌倉時代中期書写青表紙本河内本本文を持つ巻も含まれ混成本。 桃園文庫東海大学桃園文庫 東京大学室町時代中期書写54帖の揃い本であり、本文10帖ほどが河内本、4帖ほどが別本であるほかは青表紙本である。東京大学総合図書館 鶴見大学室町時代末期書写 中京大学麦生本・阿里本と同系統の本文を持つ。若菜上下、橋姫総角早蕨の5帖のみ現存する日本大学飯島54帖の揃い本。25帖ほどが別本とされ、その他に青表紙本河内本とされる帖がある。冷泉為和書写とされる飯島春敬入手し源氏物語大成にその一部校異がとられている。その後長く東京国立博物館寄託されていたが、現在は社団法人書芸文化院春敬記念書道文庫にある。 甲南女子大本 「梅枝」巻藤原為家書写とされる勝海舟蔵書印が捺してある。 大沢54帖中28帖が別本奈良大沢家のもとにあったため大沢本と呼ばれる。現在は宇治市源氏物語ミュージアム保管されている。 保坂浮舟を欠く53帖が現存このうち桐壺から絵合までの17帖は室町中期青表紙本による補写で、松風以降36帖が鎌倉期書写とみられる別本25帖、河内本7帖、青表紙本4帖とされるが、他本による校合書入れ訂正数多い。もともと松平定信所有であり、その後松平家のもとにあったと見られる1935年昭和10年2月保坂潤治入手し世に出た。現在は東京国立博物館。 言経本 橋本ハーバード大学伏見天皇角屋

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主な写本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 08:11 UTC 版)

能因本」の記事における「主な写本」の解説

三条西家旧蔵本 学習院大学図書館所蔵上下巻1970年松尾聰編集笠間書院より影印本刊行され、後に日本古典文学全集小学館1974年)の底本とされた。 富岡旧蔵相愛大学図書館所蔵上下巻田中重太郎校本枕冊子』(古典文庫1953年 - 1974年)の編纂に際して火災遭い一部破損。後に『校本作成時のネガフィルムより翻刻した『富岡旧蔵 能因本枕草子』(重要古典籍叢刊、1999年)が刊行されている。 高野辰之旧蔵河野信一記念文化所蔵

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主な写本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 12:00 UTC 版)

青表紙本」の記事における「主な写本」の解説

藤原定家自筆本 現在、藤原定家自筆本認められるものとして、以下の4帖のみが断片的に現存している。この他天理大学図書館所蔵本「野分」が定家筆とされているが、定家筆跡としては疑問多く鎌倉末期書写見られており、河内本に近い本文含んでいるとされる柏木花散里尊経閣文庫蔵 前田家本) 早蕨東京国立博物館 保坂本、別本保坂本とは別のもの) 行幸関戸本) 明融本 冷泉明融による写本桐壺帚木花宴若菜上下、柏木橋姫浮舟については定家自筆本文字配列に至るまですべてそのまま写したとされていることから、明融臨模本とも呼ばれる定家自筆本次いで尊重されることが多い。その他に花散里もあるが、これは臨模本ではない。東海大学図書館桃園文庫明融本とされるものにはこの他に、山岸徳平所蔵44帖があり、表紙体裁などが同じで両者重複するはないため、元は一揃いであったではないかとする見方もあるが確証はない。こちらは24帖が明融の書写とされており、ほかに邦高親王飛鳥井雅康息曾衣、飛鳥井雅栄女、連歌師宗養大覚寺義俊らが書写者であるとされている。こちらには臨模本思われる巻は含まれていない大島本 大部分飛鳥井雅康による筆写伝えられる写本。ほぼ全巻揃った青表紙本系写本の中では最も良質のものとされており、「源氏物語大成」を初めとする多く校本底本採用されている。 池田本 池田亀鑑所蔵であったことから「池田本」と呼ばれる桐壷夢浮橋源氏物語大成底本として採用されている。花散里柏木の二帖が欠けており、帚木空蝉蓬生関屋常夏篝火それぞれ合冊されているため5249冊である。そのうち45帖が鎌倉時代書写とされ、書写者として二条為氏二条家為明、藤原行能らの名前が挙げられている。本文明融本大島本に近い本文持ち池田亀鑑は「大島本に次ぐ(良質本文である)」としているが、東屋手習別本とされる戦時中行方不明になったが現在は天理大学天理図書館三条西家本 室町時代入ってから三条西実隆が「証本」を元に作ったとされる写本宮内庁書陵部三条西家旧蔵)。三条西実隆による写本には他に日本大学所蔵本もある。絵入源氏物語湖月抄などの江戸時代版本はこの写本の系統本文近く源氏物語解釈などには大きな影響力持ったが、本文自体定家自筆本などとは異なる点も多いもので、純粋な青表紙系の本文ではなく河内本別本影響を受けたものである。山岸徳平校訂による(旧)岩波日本古典文学大系源氏物語」(1958年昭和33年)-1963年昭和38年))の底本になった肖柏本 榊原家横山大正大学蓬左文庫天文2年奥書本 東久邇宮家旧蔵本 吉川本 中院文庫早稲田大学

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