1704年以前の写本とは? わかりやすく解説

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1704年以前の写本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 01:57 UTC 版)

千夜一夜物語」の記事における「1704年以前の写本」の解説

1704年に、フランス東洋学者アントワーヌ・ガラン(Antoine Galland1646年-1715年)が「千一夜」を初めヨーロッパ紹介した以前主な写本には以下のものがある。 ガラン写本 アントワーヌ・ガランフランス語翻訳する際に使用したアラビア語写本MSS Arabe 3609,3610,3611,以下)。15世紀半ば書かれたもので、現存する写本のなかで最古である。全3冊で282夜(物語の数は40話)である。ガラン1701年ごろにシリア人の友人から入手したものであり、現在、フランス国立図書館所蔵となっている。 「千一夜研究重鎮であるムフシン・マフディー(1926年2007年)はガラン写本詳細に研究して1984年にその校訂版出版しており、現在ではこれが「千一夜」の原型保った最良のものと評価されている。マフディー研究によると、最初期の「千一夜」は、夜の数にしてせいぜい二百数十夜の物語集であり、ガラン翻訳使ったシリア写本とほぼ同じ内容であったらしい。また、これらの物語一定の意図のもとに編集おこなわれ文学的に完結しているというのがマフディー見方である。 チュービンゲン写本 15世紀初期書かれ可能性があるとされる写本283夜から542夜の部分が残っている。 トルコ写本カイセリ写本トルコカイセリに伝わる写本で、16世紀作られとされるカイセリ写本とも言われる枠物語結末書かれ最古のものとされ、それによればシェヘラザードに子は生まれておらず、ブーラーク版カルカッタ第二版とこの点において異なっている。 マンチェスター写本 イギリスマンチェスター大学ジョン・ライランズ図書館所蔵する写本16世紀前半作られとされる255夜から始まっている。 マイエ写本 17世紀後半成立した考えられている写本冒頭部分から905夜までが収録されている。1702年フランスエジプト総領事ベノワ・ド・マイエ(Benoît de Maillet)が購入したのである

※この「1704年以前の写本」の解説は、「千夜一夜物語」の解説の一部です。
「1704年以前の写本」を含む「千夜一夜物語」の記事については、「千夜一夜物語」の概要を参照ください。

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