影印本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/01 00:28 UTC 版)
Jump to navigation Jump to search影印本(えいいんぼん)とは、底本(通常は古い時代の貴重な書物)を写真撮影し、それを原版にしてオフセット印刷などの方法によって印刷した「複製本」のこと[1]。景印本あるいは影印とも言う。
底本が書かれた当時の絵や文字をそのまま参照することができ、また、複製による新たな誤植や書き換えの生じる恐れが無いため、専ら研究用の資料として使用される。
木版印刷によって複製した場合は、覆刻本と呼ばれて区別される[2]。また、複製本に限らないが、活字を用いて印刷した本は排印本あるいは鉛印本と呼ばれる。
底本は印刷本でも書写本でも関係なく、その複製本の寸法は原寸通りに再現されていなくてもよい。ただし、原本よりも縮刷されるのは構わないが、拡大印刷を行うことは好まれない。
脚注
参考文献
- 堀川貴司, 書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む、勉誠出版, 東京, 2010
- 図書館用語辞典編集委員会、最新 図書館用語大辞典, 柏書房, 2004
関連項目
- ファクシミリ (書誌学)
- 漢籍 - 漢籍の印刷方法の区分についての解説がある。
影印本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/10 14:06 UTC 版)
紫式部学会編『源氏物語研究と資料 古代文学論叢 第六輯』武蔵野書院、1978年(昭和53年)3月、pp.. 331-396。
※この「影印本」の解説は、「珊瑚秘抄」の解説の一部です。
「影印本」を含む「珊瑚秘抄」の記事については、「珊瑚秘抄」の概要を参照ください。
影印本と同じ種類の言葉
- 影印本のページへのリンク