影印本の出版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 04:54 UTC 版)
「ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1557年)」の記事における「影印本の出版」の解説
1983年6月には、ショマラとブナズラの調査のなかで、ブダペストのハンガリー国立図書館にも1557年11月3日版があることが確認された。彼らは同図書館から取り寄せたマイクロフィルムを元に、1993年に影印本を出版した。以前にもエドガー・レオニやエヴリット・ブライラーのように断片的なテクストとして1557年版を用いた者はいたが、この影印本によって、一般にも広く知られるようになった。 しかし、この11月3日版は上述の通りつくりが粗雑であり、1568年に出される完全版に比べて7巻までの収録詩篇も3篇少ないため、様々な議論が展開されてきた。ダニエル・ルソは1556年シクスト・ドニーズ版(後述)に基づいた粗悪なコピーと見なしていたし、ピエール・ブランダムールも、その粗雑さから同時代の海賊版であることを疑った。ピーター・ラメジャラーは、正規の版であることを認めつつも、詩篇の少なさから業者と著者の間で何らかのトラブルがあった可能性を示唆していた。
※この「影印本の出版」の解説は、「ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1557年)」の解説の一部です。
「影印本の出版」を含む「ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1557年)」の記事については、「ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1557年)」の概要を参照ください。
- 影印本の出版のページへのリンク