伝来と流布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/23 03:04 UTC 版)
「伊達家旧蔵無年号本古今和歌集」の記事における「伝来と流布」の解説
識語から、永仁2年ごろは為兼の所有だと思われる。後に伊達家に伝来し、伊達政宗が徳川家康に献上しようとした所、家康が固く辞退したと伝えられる。永く伊達家に襲蔵されていたが、1938年旧国宝に指定、同年山岸徳平の解説を附した影印本が刊行され広く知られるようになった。現蔵は安藤積産株式会社。 貞応二年七月本(最流布本)や嘉禄二年四月本に比べ、前近代にはあまり流布せず、本書の系統に属する写本は極めて少ない。しかし近代以降は、影印本の出版もあって底本に採用されることが多くなった。 久曾神昇 『古今和歌集』 講談社学術文庫、1979年 『新編国歌大観 第一巻 勅撰集編』 角川書店、1983年 片桐洋一 『古今和歌集』 笠間文庫原文&現代語訳シリーズ、2005年 高田祐彦 『新版古今和歌集』 角川文庫、2009年
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