伝本について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 16:53 UTC 版)
『遊仙窟』の日本国内に残存する主要な伝本は、山田孝雄によれば4種ある。 醍醐寺所蔵古鈔本、巻子1軸。奥書によると正安2年(1300年)の鈔本を康永3年(1344年)権大僧都宗算が書写したもの。 名古屋真福寺所蔵古鈔本、賢智という僧侶が北朝の文和2年(1353年)加賀国板津の大日寺で書写したもの、1巻本。 『遊仙窟 全』1巻1冊 中野太良左衛門開板 慶安5年(1652年)、文保3年文章生衛坊の序あり。注あり。寛永年間の刊本の重刊という説もある。 『遊仙窟鈔』5巻 貫器堂重之他開板、村上治兵衛刻 元禄3年(1690年)。首書にかな交じりの釈がある。同じ版でいくつかの書肆から明治年間まで刊行。
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