伝来から中世まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 05:25 UTC 版)
もともと、日本中世では、出家者は俗世を捨てたので、俗姓を名乗らず、中国やインドでの先例に倣って、(「釈氏」を省略して)戒名のみを名乗ることが多かった。 例えば、室町幕府6代将軍足利義教は、仏門に入っていたため「義円」という戒名を名乗っていた。その後、6代将軍就任にあたって還俗し、「足利義宣」(後に義教に改める)という俗名を名乗った。つまり、義教が足利姓を名乗ったのは、還俗した後、将軍職につく前のことになる。また、道鏡のことを「弓削道鏡」と呼ぶ事例があるが、これについても道鏡の死後に一般化した例ではないかという説が有力である。
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