伝本一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 19:16 UTC 版)
『小柴垣草紙』は詞書の長短で二種類に分類できる。一つは斎宮と平致光の一夜の逢瀬を濃密な性表現によって描写した後、この密通が発覚して斎宮群行が取りやめられた結末で終わる短い内容の伝本群。もう一つは前者の内容に加えて、逢瀬の後に再会し、噂を耳にした女房も加わり、最後は性行為の有り難さについて宗教的言説を用いて解説した、やや長い内容を持った伝本類である。順序としては、まず短文系統が成立し、次いでこれを増補する形で長文系統が現れたと見られる。
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