流布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 01:19 UTC 版)
『徒然草』という著名な作品に琵琶法師の語りがあったことを記されている『平家物語』と違い、『保元物語』には流布について語る史料はそれほど多くない。すでに「成立」でふれた『普通唱導集』を除けば、花園院の手になる『花園院宸記』の元亨元年(1321年)4月16日の記事に「平治・平家等」の琵琶語りがおこなわれたとあるのを挙げ得る程度である。『保元』とはないが、「平治・平家等」とあるのによれば、おそらくは含んでいるものと思われる。すくなくとも、鎌倉時代も半ばから後期には為朝の武勇譚などが巷間に広まっていたのであろう。
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流布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 17:51 UTC 版)
漢文の原典からソグド語、チベット語、モンゴル語、カルムイク語、満州語に訳されたテキストが存在する。 偽経として扱われるようになったため、成立地の中国では散逸してしまったが、敦煌文書の一部として後代に発見されることになる。日本では7世紀から8世紀に伝来し、そのまま現在まで伝えられ保存されてきた。
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流布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 22:19 UTC 版)
この経の初見は、経録の「武周録」(『大周刊定衆経目録』)である。また、智昇は丁蘭や郭巨らの孝子の故事を引用した本があったことを記録している(「開元録」)。一方、円仁の「請来目録」によれば、西明寺の体清という僧に『父母恩重経疏』の著書があったことが知られる。敦煌文献中にも数種のテキストが見られ、講経文や讃文もある。日本には奈良時代請来とされるものが、正倉院の聖語蔵中の経典として収蔵されており、古くから日本にも伝わっていたことが知られる。 『大正新修大蔵経』には、巻16の「経集部3」に後漢安息国の安世高訳『佛説父母恩難報經』が収録されているが、現在流通している『父母恩重経』と比較すると、それは極めて短いテキストである。この安世高訳の初出は道宣の『大唐内典録』である。また、鳩摩羅什訳『佛説父母恩重難報經』とされるテキストもあり、こちらは、流通しているテキストとほぼ同じであるが、安世高訳本と同様、後世の仮託と考えられる。このように、本経が記録上に現われるのは、全て唐代の事であり、現在のところ、六朝代の記録には見ることが出来ない。 しかし、中国では宋代の大足石刻中に、父母恩重経の変相図を表現した造像が残っている。また、日本でも江戸時代に父母恩重経の内容を分かりやすく解説した対俗教化のための書物が盛んに出版されており、日中にかかわらず広く受容され、仏教の一般への教化啓蒙の一翼を担っていたことが知られる。その後、近代の文献学の発展とともに、その成立史的な面からも儒教色を濃厚に帯びた内容的な面からも、中国撰述の偽経であると認められるようになった。
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流布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 14:59 UTC 版)
当時のヨーロッパの人々からすると、マルコ・ポーロの言っていた内容はにわかに信じ難く、彼は嘘つき呼ばわりされたのであるが、その後多くの言語に翻訳され、手写本として世に広まっていく。後の大航海時代に大きな影響を与え、またアジアに関する貴重な資料として重宝された。探検家のクリストファー・コロンブスも、1483年から1485年頃に出版された1冊を持っており、書き込みは計366箇所にも亘っており、このことからアジアの富に多大な興味があったと考えられている。 祖本となる系統本は早くから散逸し、各地に断片的写本として流布しており、完全な形で残っていない。こうした写本は、現在138種が確認されている。
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流布
「流布」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は醜聞を流布する者であると言われた。
- 彼女が新しい職についたという噂が流布している。
- 吸血鬼伝説はバルカン地方に流布している。
- 火事は不注意な喫煙者の煙草の火が原因だと流布された。
- その本は広く流布している.
- 種々の風説が流布している
- あの銀行がつぶれるような風説が流布している
- 風説が流布する
- 忌わしい風説が流布している
- 携帯機器またはパソコンで再生するためにインターネットに流布させる(マルチメディアのファイル)
- 偽りの人格または個性が流布され、受け入れられる
- スラング用語の流布
- 広く流布している思想の流れ
- ある主張を推進する目的で流布される情報
- 世界が終わる前に現れ、正義と宗教を復活させる救世主的なリーダー(民間に流布してるイスラム信仰による)
- 偽札または偽コインを流布する人
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