影切りばさみ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 09:19 UTC 版)
「ドラえもんのひみつ道具 (かあ-かそ)」の記事における「影切りばさみ」の解説
影切りばさみ(かげきりばさみ)は、「かげがり」(てんとう虫コミックス第1巻に収録)に登場する。 人間の影を本人から切り離すことが出来る鋏で、切り離された影は自力で活動を開始する。30分の間、影は素直に命令を聞いてくれる。この間影は声を出すことはできない。しかし切り取ってから30分たつと知恵が付き、自分が影であることが嫌になり、影が本人と入れ替わろうとする。 30分後には影は自分の意思で勝手に動き回り始め、ちゃんと言葉を話せるようになる。やがてひとりでに、真っ黒な影の姿は人間に近づき、逆に影の主である人間のほうが色が黒くなり、影が自我を持ってから2時間ほど(計2時間半)で両者は完全に入れ替わってしまう。 影を元に戻すときには、「かげとりもち」で捕獲した後、専用の糊で貼り付ける必要がある。ただしこの影は物体を透過する能力を持つため、捕獲は困難である。 影同士の上下・力の強弱関係は影の主のそれに準じる。例えばのび太とドラえもんが捕獲できなかったのび太の影は、玉子の影に比較的簡単に捕らえられた。 なお、この道具の名称は原作中には出ておらず、単に「はさみ」と呼ぶのみである。ひみつ道具の事典の場合、『ドラえもん全百科(ドラえもんオールひゃっか)』(1979年7月発行)では「かげ人間」、『続ドラえもん全百科(ぞくドラえもんオールひゃっか)』(1979年12月発行)掲載「道具クイズ 日常生活 5」の選択肢では「かげ人間切り取りバサミ」、『ドラえもんひみつ大事典』(1985年5月発行)以降は「影切りばさみ」としている。テレビアニメ第2作第1期「かげ切りバサミ」(「かげがり」のアニメ化作品。1996年8月2日放送、映像ソフト未収録)では「かげ切りバサミ」、テレビアニメ第2作第2期「かげがり」(「かげがり」のアニメ化作品。2005年8月12日放送)では「かげきりばさみ」としている。 “影が本人から分離し自力で行動する”というアイデアは『ザ・カゲスター』でも使用されている。
※この「影切りばさみ」の解説は、「ドラえもんのひみつ道具 (かあ-かそ)」の解説の一部です。
「影切りばさみ」を含む「ドラえもんのひみつ道具 (かあ-かそ)」の記事については、「ドラえもんのひみつ道具 (かあ-かそ)」の概要を参照ください。
- 影切りばさみのページへのリンク