ファズム・ロッジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 17:20 UTC 版)
「フライハイトフロンティア」の記事における「ファズム・ロッジ」の解説
古くからクラウディア全土で歴史の闇に隠れて暗躍している組織。本作における「敵」に位置する。元々はクラウディアの空を守るために活動していたが、「秩序のために」手段を選ばないことで善悪のどちらにも属さないでいた。代々ファラン家とルクノス家という二大派閥によって統治されていたが、ファラン家は「優秀な自分たちこそがクラウディアを支配するに相応しい」と考え、他者を見下す傾向にあった。ルクノス家は「他国との融和」を唱えており、そのことで両家は袂を分かち、互いに敵視しあっている。しかし、リルガード帝国と手を組んだファラン家は勢力を一気に拡大し、ルクノス家を不要な存在という皮肉を込めて「ホワイト・ロッジ」と呼びはじめた。ルクノス家の総領であるファラザールを殺害し、ファズム・ロッジの支配権はファラン家が得た。ストーリー終盤、ついにリルガード帝国と共にバルディアへ攻め込み、「バルディア大戦」を勃発。しかし、クラウディアを守り続けた英雄とプレイヤーたちには敵わず惨敗を喫したため、「ホワイト・ロッジ」になりつつある。ファズム・ロッジはアルバート・レインによって「敵前逃亡」したとみなされて懸賞金がかけられ、生き残った者たちは駆逐されていった。 セイリオス・ファラン ロナードの双子の弟。旧姓はセイリオス・ナイトスター。服装は初期のロナードを思わせるような青い装束を着ている。 幼少の頃から足を患っており、歩くことができない生活を強いられ、両親と共に各地を転々として治療方法を探していた。その最中に起こったエアシップ墜落事故によって両親とともに死亡したとされていたが、孤児として生き延びていた。後にバルガスに拾われ、両足を治療されてファラン家の一員としてファズム・ロッジに所属する。それから数十年の後、両親の命を奪ったエアシップ墜落事故はバルガスの謀略だったことが明かされる。 ザカリーとは仲が悪いということはないようだが、彼の享楽的な言動にはうんざりしている様子を見せている。ザカリーの死には特に触れられていない。 容姿から剣術まで兄のロナードと酷似しており、それを活かしてカイゼル王の暗殺を決行するが、レイナスが現れたため撤退した。 その後、ファラザールが組織の秘密を公開しようとしているのを察知し、ザカリーと共に彼の暗殺を決行。魔法で拘束したグレースを人質に取り、無抵抗のジャン・パリックはザカリーに殺害され、用済みとなったグレースはセイリオスによって切り捨てられた(急所は外してあったので彼女だけは一命をとりとめた)。 彼がファラン家に属しているのは理由があるようだが、テッドから問い詰められた時には「子供にはわからない」とはぐらかしている。後に、孤児だった自分を引き取ったバルガスの理念(クラウディアの恒久的平和)に共感したことが明かされる。また、バルガスを「育ての親」と言ったり、「今更昔の恨みで復讐する気はない」と述べており、バルガスに恩義を感じていたことがうかがえる。 リルガードのバルディア侵攻に参戦し、BUNFの軍艦と交戦を開始する。レイナスとプレイヤー相手に追い詰められたと思いきや、伏兵を設置しており危機を好機へとかえる。 しかし、そこへ現れたロナードの参戦によって戦況は覆され、兄弟対決に敗北を喫した。死を覚悟して「早く殺せ」とにらむセイリオスに、ロナードはバルガスと対立していた幹部を暗殺するために墜落させられ、両親はその巻き添えになってしまったことを語る。半信半疑になりながらも、レイナスに見逃されたセイリオスは、自身の目で真実を見るためにそのまま姿をくらませた。 同時期に行方をくらましたバルガスを探しだし、水の神殿の最奥「パワースポット」にて両親の死の真相を問う。バルガスは両足を治療したことなどの恩義を語り、命乞いを始めるがセイリオスに仇を討つつもりはなかった。しかし、この命乞いは異世界のゲートを開くまでの時間稼ぎにすぎず、ゲートそのものを開く準備は整っていた。大量の魔物をクラウディアに召喚することで「異世界の脅威」を世界中に知らしめようとするバルガスを、セイリオスは見過ごすことはできず、討ち滅ぼそうとする。ゲートは開かれ、そこへ居合わせたプレイヤーとレインの助力で魔獣の群れを蹴散らし、ついにバルガスを追い詰める。そして刺突にて彼の心臓を貫き、ファズム・ロッジに終止符を打った。 バルガスを討ち滅ぼした後は、協力してくれたプレイヤーに感謝の言葉を述べる。また、レインにも少なからず友情を感じていた模様。 バルガスを討ち、ファズム・ロッジに終止符を討った彼は「もう光の当たる道に戻れない。両親を失ったのは同じだが、よき仲間に恵まれた兄が羨ましい」と言い残し、バルガスが異世界のゲートを開くために用いた「ルディアスの聖石」をプレイヤーに託し、去っていった。この聖石はロナードの手に渡り、そしてヴァイスが構築した理論と組み合わせることでニアを救出するための決め手となった。 ロナード同様、大剣を自在に使いこなすパワーファイター。構えから剣筋まで兄と非常に酷似している。レイナスですら見間違えてしまったほど。 必殺技は、連続攻撃を仕掛ける「技剣術・極」。単体攻撃の「ファラン式暗殺剣」。なお、兄であるロナードは「技剣術・終」というものを使用する。 『フライハイトクラウディアI』・『IV』のディレクターを務めた早貸久敏が担当するゲームアプリ『ラストクラウディア』には、彼をモチーフにしたキャラクター「蒼氷の騎士セイリオス」が登場している。容姿は本作と同一。 バルガス・ファラン ファラン家の総領を勤める狡猾な老齢の男。急進派に属する。ザカリーの義父。事実上ファズム・ロッジのトップ。 リルガード帝国皇帝アルフレッド・ゴアの補佐的な立場になり、クラウディア全土の支配をもくろんでいる。 息子と同じく人を食ったような言動が目立つ性格。マリア皇女とウォレス将軍を取り逃がしたアルバート・レインを遠回しに非難していた。 過去、孤児だったセイリオスを拾い上げて育てていたが、彼の両親を事故に見せかけて殺害したのはバルガスであった。過去ファズム・ロッジの幹部にひとりの学者がおり、急進派のバルガスとは対立する間柄だった。そのため、バルガスはバルディア視察から帰ってくる船を事故に見せかけて墜落させ、学者を抹殺。セイリオスとその両親は、バルガスの計略に巻き込まれてしまうこととなった。 バルディア大戦では惨敗したため、組織の工作員多数と息子(養子か実子かは不明)のザカリーを失い、誰にも行方を告げることなく姿をくらました。「圧倒的な武力が平和に導く」という持論を根底から覆され、半ば自棄になった彼は「強大な敵を前にした時、人々は手を取り合い立ち向かう」という新たな結論を導き出す。そして水の神殿最奥にあるパワースポットにて、特殊なラディフレベアン「ルディアスの聖石」の力で異世界フロンティアのゲートを開いた。これによって大量の魔獣を呼び出し「わかりやすい脅威」をクラウディアに知らしめ、多くの人々が手を取り合わざるを得ない状況を作り出そうとしていた。 しかし、それは歴代の総領が唱えた愚挙であり、粛清されても文句の言えない極論であった。ゲートは開かれ、とめに入ったセイリオスを魔獣の群れで抹殺しようとするが、レイン、そしてプレイヤーが駆けつけたことで戦況は逆転。異世界の魔獣は大半が駆逐されてしまう。 そしてセイリオスの剣によって心臓を貫かれ、「いい太刀筋だ……」と言い残し、最期を迎える。 セイリオスのことは他の養子とは違い、本当の息子のように特別に見ていたことが彼の台詞から感じられていた(反旗を翻したセイリオスに対して、「我が息子よ!」と言う等)。また、バルガスもバルガスなりに「ファラン家の総領」としてクラウディアの平和を願っていた。ただ、ファラザールの融和策だけは頑なに否定している。 ザカリー・ファラン 剣技に関して天武の才を持つ青年。しかし、常に尊大で他者を見下しており、よくふざけた言動を見せる。だが、逆に自分が見下されたすると異常なほどの怒りを見せる。セイリオスを「兄貴」と呼んでいる。 ケイン・リバーズと名乗り、バーデルゼンのトライアルタワーにて凄まじい実力を披露。あっという間にBIPに引き抜かれて銀狼入りを果たし、ガザイ支部に加入する。銀狼の新米としてアーガスと共に任務を受けていたが、その正体はファラン家の幹部。 その実力は「音速剣」の異名を取るテッド・キリアスを容易く切り伏せたほど。卑怯にも背後からサイファ・ルインに切りかかり、彼を殺害。その罪をロナードに着せようとしたが、テッドによって不審な態度を見抜かれて指摘されてしまった。 テッドとの対決ではあっさりと彼を切り倒すが、トドメを刺す前に逃走してしまった。その後は身を隠しており、サイファの仇として銀狼で捜索が行われている。 その後、組織の存在を公開しようとしたファラザールの暗殺任務に参加。セントミラ士官の家族を人質に取り、無理やり士官に協力させてセイリオスと共にBIP支部へと乗り込むも、居合わせたジャン・パリックに正体を疑われてしまう。用済みとなった士官を始末し、ジャンと一騎討ちを繰り広げる。 不利を悟ったザカリーは、グレースを人質に取り、無抵抗のジャンを刺殺。グレースもセイリオスによって切り捨てられてしまう。 プレイヤーと復讐に怒り狂うテッドと激戦を繰り広げ、その戦いに「愉悦」を感じていた。ふたりがかりでもザカリーを倒すことはできず、ファラザールの暗殺がセイリオスによって決行されてしまう。 その後、バルディア侵攻を開始したリルガード帝国と合流し、バルディア大戦に参加。BIP軍艦に乗り込み、アーガスとラフォードに重傷を負わせ、居合わせたプレイヤーに刃を向ける。そこへテッドが駆けつけ、プレイヤーと合流。再び二人でザカリーに挑む。 修行の成果で会得した新必殺技『光速剣』を手にしたテッドと、幾多の修羅場を潜り抜けてきたプレイヤーには及ばず、死闘の末、ついにザカリーは追い詰められる。最後にはテッドに命乞いするも聞き入れてもらえず、切り刻まれて絶命した。 刺突を主体とした戦法を好む。必殺技は黒い衝撃波を巨大な槍として放つ「シュルツブリンガー」。全体攻撃の「フォースセイバー」。セイリオスと同じく「ファラン式暗殺剣」を用いる。 謎の組織のリーダー 「監獄レギンスレゴラを襲撃して犯罪者達を解き放つ」という偽りの情報を流し、レイナスたちを欺いた男。多数の部下を率いてルセムルク首都バルブールのLODSコントロールタワーを占拠。制御装置を破壊してクラウディア中を混乱させようと行動した。 BUNFとBIPの連合軍により彼の凶行は阻止されたが、死に際に「この襲撃でのリーダーなら自分だ」と言い残しており、更に黒幕がいることを予感させていた。 後に、今回の作戦はリルガード帝国とファズム・ロッジによる合同作戦だったことが明かされる。 魔獣ジェント 一大歓楽都市ラスペリアにて、魔植ウイルスによるテロを目論んだ組織の男が自らの肉体にウイルスを感染させ、変貌した姿。魔植ウイルスを散布して大勢の人間を怪物に変異させる罪悪感など微塵も感じさせなかったばかりか、その行為を「楽しい」と思っていた異常者。正体はファズム・ロッジの尖兵。 主人公に追い詰められ、自ら怪物と化して襲い掛かってくるが激戦の末に敗北し、死亡した。 魔獣形態は、巨大な怪物に騎乗した騎士を思わせる容貌をしており、手にした剣での攻撃や魔法「ダークストーム」での全体攻撃を仕掛けてくる。本体、剣、下半身の三つのパーツから構成される。 実装当初はとても立ち討ちできるような相手ではなく、弱体化スキルを重ね合わせてやっと倒せる強さだったが、すぐに修正されて弱体化した。
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古くから暗躍し、クラウディアの秩序を守っていた組織。善悪関係なく「秩序」を守ることに専念していたが、近年、二派に分かれて派遣を争っている。本作における黒幕的存在。
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