デストロン機甲軍団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 10:03 UTC 版)
「ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー」の記事における「デストロン機甲軍団」の解説
新破壊大帝 ガルバトロン(ドリル戦車・ドラゴン) 声 - 小村哲生全長:5m 重量:7t 本作のデストロンの破壊大帝。ドリル戦車とドラゴンに変身する。一人称は「俺」、「俺様」、「わし」、「私」。強大な力と他を圧倒する迫力、威厳、カリスマ性による高い統率力を誇る一方で、基本的に冷静沈着で思慮深く謀略にも長けると歴代の破壊大帝の中でも相当な実力を備えた不動の最高権力者。ライオコンボイとは形は違えど同じく全宇宙の平和を目指しており「圧倒的な力による恒久和平」の実現を目標としているかなりの野心家だが、厳しいながらも兄弟愛は深く、部下思いでもある。ライオコンボイの実力を敵でありながら当初から高く評価しており、アンゴルモアエネルギーの消滅を防ぐためではあるが、目的の一致から一度惑星の危機を救うライオコンボイを陰からサポートしたこともある。弟のメガストーム曰く昔からオイル癖が悪く、酔うと暴れ出す。 当初、遺跡のデータから、ドラゴンとドリル戦車をスキャンした際にバグを起こして眠ったままの状態になってしまい、第5話でメガストームの手でアンゴルモアエネルギーの井戸に埋められてしまうが、そこでアンゴルモアエネルギーを吸収したことで復活を果たし、アンゴルモアエネルギーの力も得る。ライオジュニア誕生後、自らとは全く逆の性質のアンゴルモアエネルギーを持つライオジュニアの存在を感じ取る。 リアルモード時はボディカラーが紫色だったが、スキャンした後は明るい紫色(桃色)になった。 終盤で人工惑星ネメシスを呼び寄せ、ガイアにあるアンゴルモアエネルギーを全て奪おうとした。その作戦が失敗してもなお自らの野望と信念を捨てようとはせず、戦いは無意味だと諭すライオコンボイとライオジュニアの説得も聞き入れず、ネメシス内の残存エネルギーを取り込み最後の決戦に臨むも、ライオコンボイのライオンクローで胸部クリスタルを破壊されたことが致命傷となり、ライオコンボイを称えながら消滅した。 武器はロボットモード時は両肘に装備された片手斧「ガルバアックス」と両膝にあるガトリング砲「ガルバトリング砲」、マシンモード(ドリル戦車)に変形した時はドリルを高速回転させて突撃する「ドリルデストロイヤー」、ガルバアックスをミサイルとして発射する「アックスミサイル」、最強形態であるドラゴンに変形した際は口から吐く火炎放射「アンゴルモアファイヤー」と背中の鋸状の翼を展開し敵を挟断する「シザーハンド」が武器である。シザーハンドはロボットモード時に手持ちの武器に出来るが、実戦では未使用。 ビースト対マシンという構図の中、ビースト形態が生身の生物ではなく、ドラゴン型ロボットと言える姿をしている。玩具の開発を担当した幸ヒサシによるとビーストメガトロンより強いキャラクターとしてドラゴンを選抜、敵キャラクターを魅力的な玩具にするためにマシンの要素と名称を採用した。 漫画版ではガルバトロンがスキャンしたドラゴンは古代ガイア人がアンゴルモアエネルギーを利用して生み出した生物兵器という設定となった。ロボットモード時のオリジナル技として、腕を変形させた「ドラゴンアーム」、ドラゴンモードの足の爪を展開したキック技の「ドラゴンレッグ」、上空からのドリル攻撃「ガルドリル」を使用し、ドラゴンモード時は頭部をドリルで覆って攻撃を行ったこともあった。最終決戦においては、アンゴルモアエネルギーをネメシスに集積して爆破、第二次ビッグバンを起こして宇宙を無に返し、そして自分の思うままに作り変えようとした。ライオコンボイを高く評価しており、アンゴルモアエネルギーを用いて彼をデストロンに変えようとするが、一度目は暴走したライオコンボイに敗れ、二度目はガイアに生きる生命たちに助けられたライオコンボイの放ったマトリクスアタックを受けて戦死した。自らの敗北を認めながらも、最後の力を振り絞ってアンゴルモアカプセルを生み出し、それが続編『ネオ』のマグマトロン部隊誕生に繋がった。 テックスペックによると無意識の内に、寝言を言う癖があり劇中ではメガストームの名を口にしていた。 破壊公爵メガストーム → 破壊大公ギガストーム(戦車(M1エイブラムス) → 恐竜型重戦車・要塞) 声 - 松山鷹志全長:4m→15m 重量:10t→161t ガルバトロンの実弟でサブリーダー格。(戦車(モデルはM1エイブラムス)に変形する。ガルバトロンが一緒の時はドジで頼りなさ気な面が目立つが、ガルバトロン不在時は冷徹に変貌する。一人称は「俺」や「俺様」だが、上官として接する時は「私」。語尾に「だぞ」「なんだな」とつけることが多い。ガルバトロンのようなカリスマはないが、指揮ぶりは悪くなく、ダージとスラストからは、ある程度慕われている。本心ではガルバトロンを非常に尊敬しており、兄への反逆も一種の見栄である。実はガルバトロンも、最初から彼にいつかは破壊大帝の座を譲るつもりだったことが劇中で明かされている。 リアルモード時はボディが黄土色で頭部が色調の暗い緑だった(右肩には形状が異なるものの、紫色の突起のついた砲塔がある)。 武器は全て銃火器で構成されており、実体弾とビーム、さらにエネルギーチャージによる高威力高波動の光線を放てる戦車砲の「高波動メガキャノン砲」はマシンモード時は中央、ロボットモードでは右肩から発射。砲塔のサーチライトは「偽装ミサイルランチャー」となっている。マシンモード時に右側に装備されている銃はロボットモード時は携行型ライフルの「ストームマシンガン」となる。ロボットモードではビッグホーンの体当たりに弾き飛ばされるが、戦車に変形した時は少し押されるだけだった為、マシンモードのほうが頑丈な模様だが、ロボットモードでもタスマニアライフルの連射をものともしない耐久力を見せた。 ある程度機械系(主に爆弾)には通じているようだが、その技術力は部下に信用されていないようである。算数も苦手でハーフシェルとの取引の際には完全に主導権を握られ、彼らの結果次第ではデストロンの貯蔵しているアンゴルモアエネルギーを全て献上してしまうような契約を組まされてしまい、自身で制作した爆弾を自身が受けてしまうという悲惨な目にも遭った。 第27話で気まぐれによる追放を恐れて抹殺しようとするスタースクリームの陰謀により、アンゴルモアエネルギーの煮え立つ谷へ落とされるが、それをきっかけにギガストームにパワーアップした。 ギガストームにパワーアップした後は恐竜型重戦車と要塞に変形する。「兄ちゃんのように強くなりたい」をいう意識が反映されており、その体現として、人型でなく巨大な恐竜の姿(破壊恐竜モード)となった。要塞宇宙船から放射される素粒子コントロール光線により、大きさを自由に変えられる。 武器は口から吐く火炎「アンゴルモアバーン」、頭部を反転させて後頭部から発射する「ヘッドミサイル」、両肩のキャノン砲「ストームキャノン」、尻尾を振りまわして放つ竜巻「テールストーム」。巨大基地モードと攻撃要塞モードに変形することができ、後者は飛行することも可能であり、ダージガンとスラストールへの強化改造を行ったこともあった。なお、巨大基地モードはアニメ版未登場。 兄をも圧倒しうるパワーと巨体、劇中では明確なダメージ描写がほとんど無かったほどの強靭な装甲を手に入れ、再び兄に反心を抱くようになるが、進化前と比べて輪をかけて短絡的で好戦的な性格となっており、頭脳面においては依然として兄に遠く及ばない。それ以降はドジを踏み兄に助けを求めるなどやはり本質は変わっておらずガルバトロンを落胆させていたが、自らに付き従わせるためとはいえ、ダージとスラストにアンゴルモアエネルギーを分け与えてやる等、徐々にではあるが彼の後継者としての素質を垣間見せていた。終盤にガルバトロンに兄弟愛を示すため、伝説の緑のライオンと化したライオコンボイに挑むも返り討ちにされ、やはり自分は兄のようにはなれなかったと嘆くが、それでも自分を褒めてくれたガルバトロンに感謝しながらエネルギー切れにより気を失ったが、マグマの熱で意識を取り戻す。崩壊するネメシスから、サイボーグビーストの手を借りて脱出するが、エピローグにおいて、「俺もいるんだぞ!」と叫んでいた。 続編『ネオ』の最終回のエピローグでは、セイバートロン星に帰還し、復興に携わる姿が描かれた。 漫画版での最終決戦でもライオコンボイに敗北したことやガルバトロンから初めて褒められたことは同じだが、こちらではガルバトロンへの対抗心からライオコンボイに攻撃を行い、ライオコンボイのパンチで胸部に風穴を開けられた。敗北後は進化前のメガストームの姿に戻った後に絶命した。 肩書きはメガストームは破壊公爵だったが、ギガストームにパワーアップした後は破壊大公になった。 戦闘員 灰色の人型をした戦闘員。主に要塞内で活動している。オートローラーズも当初同じ姿をしていた。
※この「デストロン機甲軍団」の解説は、「ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー」の解説の一部です。
「デストロン機甲軍団」を含む「ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー」の記事については、「ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー」の概要を参照ください。
- デストロン機甲軍団のページへのリンク