マグマトロン部隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 01:40 UTC 版)
「ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー」の記事における「マグマトロン部隊」の解説
破壊大帝 マグマトロン(合体恐竜) 声 - 流山児祥全長:4.5m 重量:5t ビッグコンボイの宿敵。ビーストモードは、ギガノトサウルス型のランドサウルス、ケツァルコアトルス型のスカイサウルス、エラスモサウルス型のシーサウルスの3体恐竜で構成されており、もう1つの合体形態マグマサウルスにもなる。ロボットモード時は、ランドサウルスが右肩と脚部、スカイサウルスが頭部と翼、シーサウルスが胴体と腕部を構成。マグマサウルスは、ランドサウルスが前部分、スカイサウルスが翼、シーサウルスが後部分を構成。3体合体になった理由に関しては陸・海・空のそれぞれで、最強になろうとしたとも解説されている。 獰猛さと戦略眼などの知性の同居したような性格であり。D-NAVIの名前をも渋々ながら承諾し、殆どの活動も部下に委ねており、惑星転送の際「言ってくれるか」と懇願するように話すなど部下思いの言動も多い。ガルバトロンとの親交もあり、アンゴルモアエネルギーに関したメッセージを受け取ったことがある。一人称は「ワシ」と「俺」。 デストロンのメンバーが恐竜で構成されているのは「サイバトロンが変身した「動物」より、「恐竜」のほうが強いと、マグマトロンが考えたから」とされている。 武器はスカイサウルスの翼から射出する2本のウイングミサイル。ランドサウルスの背部が変形した剣マグマブレード。シーサウルスの胴体が変形した盾マグマシールド。マグマブレードは刀身をミサイルのように発射することが可能で、刀身を発射する際にはマグマロケットと呼ばれ、発射後の柄からはギガミサイルや光線を発射。マグマシールドを用いた技はヒレをアームのようにして敵を挟み込むシールドクラッシャー。武器以外の技では、左肩にあるシーサウルスの頭部で噛み付くマグマアタックがある。ビーストモードにおいては、ランドサウルスの口からミサイルを放つ。玩具では、マグマブレードの剣先を外すことで銃火器に出来る。 アンゴルモアエネルギーを集めようとした本当の目的は、もし、ユニクロンが何らかのきっかけで目覚めた時、それ以上の力を持って対抗するためであった(ガルバトロンは本来の目的を忘れ、自らエネルギーを吸収してユニクロンに代わって宇宙を支配しようとしていたが、エネルギーを取り込むことに失敗して宇宙中に分散させてしまったためにユニクロンが目覚めてしまったのではないかと考えている)。ブレントロンの背後にいるユニクロンの存在にいち早く気づき、時には配下を犠牲にしてでも復活を阻止しようとした(しかし、この行為がガイルダート以外の部下の不信感を招いてしまっている)。 ユニクロンの復活を目論むブレントロンのアジトへ向かい、そこでガルバトロンの体を持ったユニクロンと遭遇、交戦するも力及ばず敗れ、時空の歪みへ追放された。元の次元に帰還した際には、ベクターシグマからユニクロンを引き剥がすことに成功。今度は自身のエネルギーを奪われて再び時空の歪みへ飛ばされてしまうが、ユニクロンが倒された後に復活する。全員揃ったマグマトロン部隊は卒業式を迎えたビッグコンボイ部隊と交戦するが、戦い終えた後は、サイバトロンや他のデストロンと協力して、セイバートロン星の復興に携わる。なお、ユニクロンにエネルギーを吸収・追放された際、唯一残されたマグマブレードは代わりにライオコンボイが使用した。漫画版ではビッグコンボイ同様に誕生の経緯が描かれ、マグマトロン部隊はビッグコンボイが生まれた惑星に住んでいた乱暴者の恐竜たちだったがアンゴルモアカプセルの力でデストロンに進化したことで殺戮まで行うようになった。カプセル調査に赴いたライオコンボイを抹殺しようとした際、当時のビッグコンボイことビッグによって全員崖下に落とされるが爆発したカプセルのエネルギーを浴びたことで完全なトランスフォーマーとなり、マグマトロンに至っては3体の恐竜が合体し、その身にアンゴルモアエネルギーも宿すようになった。 誕生直後で戦闘経験の差があるにも関わらず、アンゴルモアエネルギーのパワーでライオコンボイを倒し、部下たちと共に宇宙に進出。ガルバトロン亡き後はデストロン最大の勢力となった。一人称は「俺」で統一されている。 ビッグコンボイとは異なり、恐竜時代の記憶も持ち続けていることからビッグコンボイとの戦いでは記憶のない彼を挑発しつつ、ビッグコンボイが何のために戦うのかを訊ねた。その時の戦いで負傷し、治療に専念するが、その間に部下は全滅。ユニクロンからブレントロンを与えられる。傷は残ったままだが治療を終え、ブレントロンを率いて、ビッグコンボイ部隊を追いつめるが、ユニクロンに利用されていただけにすぎなかったことを知ると真実を知ったことで絶望したビッグコンボイを一喝し、彼と力を合わせて、ブレントロンを倒していくがユニクロンに捕食されてしまう。頭だけ吐き出され、ビッグコンボイに銜えていたマグマブレードで止めを刺すよう嘆願し、ビッグコンボイに介錯された。その後、マグマブレードはビッグコンボイがユニクロンにトドメを刺す際に使用した。 IDWから出版されたコミック『BEAST WARS: THE GATHERING』では物語の中心人物となっており、デストロン軍団の将軍であるとされている。失われたデストロンの栄光を取り戻すべく、トライプレダカス・エージェント(ジャガー)の情報から地球に降り立ち、各地のステイシスポッドに眠るデストロン兵士たちを目覚めさせる。しかし、ライオコンボイによって送り込まれていたサイバトロンのスパイ・レーザービーストが逃亡し、同様に復活したサイバトロン戦士を招集。新たなビーストウォーズが開戦することになる。このコミックでは、表紙や回想シーンにてマグマトロンのセイバートロンモードが描かれている。備考 タカラの國弘高史 によれば、直前のガルバトロンがドラゴン型であったためにその差別化として陸海空で最大の生物(ギガノトサウルス、ケツァルコアトルス、エラスモサウルス)の合体恐竜としてデザインしたと語る。 恐竜参謀 ガイルダート(トリケラトプス) 声 - 金子はりぃ全長:3.2m 重量:2.6t デストロンの副官。トリケラトプスに変身する。一人称は「俺」。マグマトロンへの忠誠心も強い一方、自分の地位に拘る部分があり、仲間の手柄を横取りしようとしたり、かつてはハイドラーに不意打ちをしたり、騙したりしていたらしい。 マグマトロンがユニクロンに敗北した後、「寄らば大樹の陰」の考えから、ユニクロンに隷属せんとするアルカディスたちに対し、デストロンの誇りを貫く。それにより、ダイナソアから追放されるが、密かに戻り、ワープ空間に措いて、サイバトロンを助けた。 武器は腕のトリケラトプスの角から発射する光線サンダーホーン。尻尾が変形した銃テールシューター。脇腹に備えるレーザーロープ。死体に擬態するデッドフェイクモードも備えているが劇中未使用。ただし、第32話で「死んだふりは俺の十八番だ」と語っていた。 後半にて、D-NAVIとペアでいることが多く、良い雰囲気になっていた。漫画版ではトリケラトプスがアンゴルモアカプセルによって進化して誕生。「智謀の策士」とも呼ばれている。デッドフェイクモードも使用。デッドエンドと一騎討ちを繰り広げているビッグコンボイをデッドエンドもろとも、セイバーバックに攻撃させるが、それにより、ビッグコンボイの怒りを買い、ビッグキャノンで粉砕された。しかし、ヨルムンガンドに穴を開けたことにもなり、ビッグコンボイはビッグキャノンを失ってしまう。 幻惑兵 セイバーバック(ステゴサウルス) 声 - 矢尾一樹全長:2.9m 重量:2.4t 幻術(ホログラフ)やトリックを使用した戦いを得意とする戦士。ステゴサウルスに変身する。一人称は「俺」。戦い方や作戦に自分なりの拘りがあるようで、「美しい」「美しくない」と発言することが多い。 武器は尻尾が変形した三本爪のトリプルクローであり、中央からはレーザーバーンを放つ。クロートラップモードと呼ばれるカモフラージュ形態へも変身できる。 テックスペックでは「スリングをバカにしている」との事だが、共に行動することも多く、彼がランディーに吹っ飛ばされた際には心配そうに声をかけており、むしろ仲が良いように見える。ガイルダートとはソリが合わない。漫画版ではステゴサウルスがアンゴルモアカプセルによって進化して誕生。「幻惑の魔術師」とも呼ばれている。アニメ版とは異なり、寡黙だが、アニメ版の決め台詞である「美しい」を口にしたこともある。サイバトロンとサンドロンの戦闘中、タロット占いでビッグコンボイに凶兆があることをマグマトロンに伝えたり、ヨルムンガンドでの戦闘では植物の種から自らの分身を複数作り出したこともあった(ブレイクに全滅させられる)。ヨルムンガンドでの戦いの末に宇宙の果てに飛ばされるが、ビッグキャノンを道連れにしている。 突撃兵 スリング(ディメトロドン) 声 - モンスター前塚全長:2.9m 重量:2.2t ディメトロドンに変身する。一人称は「俺」。単純な性格の力馬鹿で、細かい作戦は苦手。自身もそのことに劣等感を抱き、反発することもあるが、調子よくおだてられて出撃することもある。D-NAVIの転送の際、名前を中々覚えないために取り残されることも多い。 武器はビーストモード時の尻尾が変形した鞭テールバンカー。ビーストモード時の背鰭を展開させた盾スリングシールド。テールバンカーからは光線を発射できる。トラップモードと呼ばれるカモフラージュ形態へも変身。漫画版ではディメトロドンがアンゴルモアカプセルによって進化して誕生。ハインラッドのように語尾に「だなー」を付ける。ヨルムンガンドの戦いで宇宙の果てに飛ばされてしまう。漫画版のマグマトロン部隊では唯一コミカルな面が描かれた。 破壊工作兵 デッドエンド(アンモナイト) 声 - 水谷誠伺全長:3m 重量:2.2t アンモナイトに変身する。一人称は「俺」。地位や名誉には興味がなく、戦うこと自体を生きがいとする生粋の兵士。寡黙な性格だが、ガイルダートらに不平を言うことも多い。 武器は、両腕のアンモナイトの殻を射出するスパイラルボム。ビーストモードの触手部分が変形した光線銃デッドガン。漫画版ではアンモナイトがアンゴルモアカプセルによって進化して誕生。デッドガンは用いず、「デッドエンド流体術」による格闘をメインとしている。ビッグコンボイ以外のサイバトロンをザコ呼ばわりしていたが、敗れながらも奮闘したコラーダを褒め称えたり、ブレイクやスタンピーの成長も認めると、武人らしい面を見せている。ヨルムンガンドにて、ビッグコンボイと互角の格闘戦を展開するが、ガイルダートの命を受けたセイバーバックの攻撃を受けて重傷を追い、ヨルムンガンドの崩壊により、宇宙の果てに飛ばされるが、ビッグコンボイと戦えたことで悔いはなく、敵であるサイバトロンに激励を送った。 制空戦闘兵 アルカディス(始祖鳥) 声 - 田村連全長:3.1m 重量:1.6t 第15話から登場。始祖鳥に変身する。一人称は「俺」。マグマトロンに召集され、部隊に加わる。知略に長け、マグマトロンに直言することもある。「ずる賢くて悪かったな」が口癖なほど、狡賢い性格。D-NAVIの転送システムを弄って、仲間を混乱させたり、ブレントロンやユニクロンに付こうとしたこともあった。最初はオネエ口調だった。 武器は右腕の光線銃ファウンダーショット。と羽から飛ばす手裏剣型爆弾ウイングボム。ビーストモードの状態で翼の銃ウイングガントレットを展開したアタックモードへの変形も可能。漫画版では第4話でゲストキャラとして登場し、語尾に「ザマス」を付けていた。オリジナル武器として、短剣の龍星古鳥剣を使用。惑星グリンガルドの戦いでサイバトロンを追い詰めるもスタンピーのスタンピームーンサルト(月面宙返り)斬りを受けて敗北し、落下した。 DNAVI[ディーナビ] 声 - 宮前真樹 マグマトロン部隊をサポートする古代トンボ型の女性コンピューターで、デストロンのナビと言える存在。名前は“デビルナビ”の略。分析とテレポートを担当。気まぐれで高飛車な性格のため、マグマトロンを除くデストロンのメンバー全員が手を焼いている。本名を呼ばれる事を嫌っており、毎回アナスタシアやカトリーヌなどのニックネームを自称しており、そのニックネームの名で呼ばれないと言う事を聞かないので、メンバーたちからは呆れられている。ガイルダートと一緒にいることが多く、最終決戦時は良い雰囲気になっていた。マグマトロンに対する忠誠心は高く、後半には部下からの求心力が低下していることを悟って単独行動をとった彼を気遣う場面も見られた。 漫画版にも登場するが、アニメ版のようなコミカルな面は描かれず、マグマトロン部隊壊滅後の動向は不明になっている。
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