フルート
(コンサートフルート から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 03:30 UTC 版)
フルートは、木管楽器の一種で、リードを使わないエアリード(無簧)式の横笛である[1][2]。
注釈
- ^ バロック・フルートも左側に構えることができ、その場合は左手小指でキーを操作する。
- ^ 常時閉のこのキーは、形状が少し変わったものの現代のフルートにも「Esキー」として生き残っており、楽器を安定に支える上でも役立っている。
- ^ 例えばA4の音を出すとき、クラシカル・フルートに設けられたGisトーンホールのキーは閉じているが、ベーム式メカニズムのフルートでは開いている。
- ^ クローズドキーとも。ベームが1847年に発表したモデルがこのタイプだったので、ジャーマンモデル、ジャーマンスタイルともいう。
- ^ オープンキー、オープンホールシステムとも。ベームのフルートを元にフランスで開発されたので、フレンチモデル、フレンチスタイルともいう。
- ^ 旧くは魚の浮き袋から作られていたのでこのように呼ばれるが、今日では豚の内臓などから作られている。
- ^ 従って、2つのGisトーンホールを両方閉じた状態で、Aトーンホールだけを開けることはできない。これが後述のEメカニズムの必要性につながっている。
- ^ WEBサイトは2022年10月末現在、イワオフルートのまま更新されていない。
- ^ 当時日本に1本しか無かったというのが本当なら、バス・フルートの可能性が高い。
出典
- ^ a b 下中直也(編) 『音楽大事典』 全6巻、平凡社、1981年
- ^ a b c 安藤由典 『新版 楽器の音響学』 音楽之友社、1996年、ISBN 4-276-12311-9
- ^ YAMAHA楽器解体全書
- ^ a b c Theobald Boehm, The Flute and Flute-Playing, Dover Publications, ISBN 978-0-486-21259-3
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 前田りり子 『フルートの肖像(その歴史的変遷)』 東京書籍、2006年、ISBN 4-487-80138-9
- ^ 宮内庁. “正倉院宝物:彫石横笛(ちょうせきのおうてき)”. 2019年4月12日閲覧。
- ^ 青木和夫 『日本の歴史(3) 奈良の都』 中公文庫、2004年、ISBN 4-12-204401-4 (初版:1973年)
- ^ 『図解 世界楽器大事典【第六版】』p174
- ^ クルト・ザックス(著)、柿木吾郎(訳) 『楽器の歴史[下]』 全音楽譜出版社、1966年
- ^ a b c d e 奥田恵二 『フルートの歴史』 音楽之友社、1978年
- ^ https://imslp.org/wiki/Musica_instrumentalis_deudsch_(Agricola%2C_Martin)
- ^ 『楽器博士佐伯茂樹がガイドするオーケストラ楽器の仕組みとルーツ』p3-5
- ^ https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/flute/structure/
- ^ a b Janice Dockendorff Boland, Method for the One-Keyed Flute, University of California Press, ISBN 978-0-520-21447-7
- ^ a b c d e N.H.Fletcher、T.D.Rossing(著)、岸 憲史 他(訳) 『楽器の物理学』 シュプリンガー・ジャパン、2002年、ISBN 978-4-431-70939-8;2012年に丸善出版より再刊 ISBN 978-4621063149
- ^ H.F.オルソン(著)、平岡正徳(訳) 『音楽工学』 誠文堂新光社、1969年
- ^ アンリー・アルテス(編)、植村泰一(訳・解説) 『アルテス・フルート奏法 第一巻』 シンフォニア、1978年、ISBN 978-4-88395-580-0、126頁
- ^ トレヴァー・ワイ(著)、笹井純(訳) 『トレヴァー・ワイ フルート教本1 第1巻-音』 音楽之友社、2011年、ISBN 978-4-276-60614-2、22頁
- ^ 『木管楽器演奏の新理論』p20-22
- ^ https://www.tkwo.jp/qa/flute/fl217.html
- ^ フルートの選び方:材質から選ぶ - 楽器解体全書 - ヤマハによる解説。
- ^ 材質による音色と響き - 村松フルート製作所による解説。
- ^ John W. Coltman 「Effect of Material on Flute Tone Quality」 1970年7月27日:1970年に物理学者のジョン・W・コルトマン (John W. Coltman) が行った実験。銀、銅、木で作ったキーの無いフルートを用意し、被験者から見えないようにして音だけを聴かせたところ、プロ演奏家も学生も演奏されている楽器の材質を識別する事が出来なかった。
- ^ “File:Principes de la flute traversiere 1728.jpg - IMSLP/ペトルッチ楽譜ライブラリー: パブリックドメインの無料楽譜”. imslp.org. 2021年10月27日閲覧。
- ^ “Versuch einer Anweisung die Flöte traversiere zu spielen (Quantz, Johann Joachim) - IMSLP/ペトルッチ楽譜ライブラリー: パブリックドメインの無料楽譜”. imslp.org. 2021年10月27日閲覧。
- ^ 石井, 明「バロック・フルートにおける右小指の運指 : オトテールとクヴァンツによる教則本を中心に」『慶應義塾大学日吉紀要. 人文科学』第17号、2002年、133–156頁。
- ^ Bret Newton (2015-09-14), G Treble Flute, Bandestration
- ^ 『Soprano Flute』古田土フルート工房 。
- ^ Bret Newton (2015-09-14), E-flat Soprano Flute, Bandestration
- ^ Contr’alto Flute, Eva Kingsma
- ^ contr’alto, Hogenhuis flutes
- ^ a b 『Bass Flute in F / Contra Bass Flute in C』古田土フルート工房 。
- ^ Subcontrabass flute, Eva Kingma
- ^ 『Subcontrabass flute in F』古田土フルート工房 。
- ^ 『古田土フルート工房 沿革』 。
- ^ Subcontrabass flute, Hogenhuis flutes
- ^ Susan J. Maclagan (2001). A Dictionary for the Modern Flutist. The Scarecrow Press. p. 92. ISBN 0810867281
- ^ Peter Sheridan, The Deepest Flute Voice: The Hyperbass Flute, Low Flutes
- ^ “クロサワ楽器店管楽器ブランドサイト 製品カタログ | Import Wind.com PRODUCT CATALOG”. www.importwind.com. 2022年10月29日閲覧。
- ^ “マテキフルート廃業のお知らせ”. - Flutist - Sawako (2020年1月12日). 2020年11月19日閲覧。
- ^ “マテキフルートの歩み 2”. - Flutist - Sawako (2020年2月2日). 2020年11月19日閲覧。
- コンサートフルートのページへのリンク