五度圏
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五度圏(ごどけん、英語: circle of fifths)は、12の長調あるいは短調の主音を完全五度上昇あるいは下降する様に並べて閉じた環にしたものである[1]。
- ^ 12の純正な完全5度の周波数比
- ^ a b c d William Drabkin, “Circle of fifths,” in The New Grove Dictionary of Music and Musicians, 2nd ed., ed. by Stanley Sadie (London: Macmillan, 2001), vol. 5, pp. 866-867.
- ^ Margo Schulter, Pythagorean Tuning and Medieval Polyphony, (http://www.medieval.org/emfaq/harmony/pyth.html), 1998.
- ^ Mark Lindley, “Temperaments,” in The New Grove Dictionary of Music and Musicians, 2nd ed., ed. by Stanley Sadie (London: Macmillan, 2001), vol. 25, pp. 248-269.
- ^ Ryan J. Thomson, A Folk Musicians Working Guide to Chords, Keys, Scales, and More, Captain Fiddle Publications, 1991, p. 52.
- ^ “Circle of fifths,” in The New Oxford Companion to Music, ed. by Denis Arnold, Oxford University Press, 1983, vol. 1, p. 399.
- 1 五度圏とは
- 2 五度圏の概要
五度圏
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五度圏は5度(もしくは4度)の和声進行を通じて和声の多様性を供給するもので、ジャズピアノでは非常に重要である。ジャズのメロディやメロディ的なパートの最後の4小節では、コード進行は主音へと続く最後の4つの円上のステップに対応する「III, VI, II, V, I」となる。 うまく配置された和声進行はどんな聴き手の耳にも正しく聴こえるが、熟練したピアノ奏者はこれを五度圏上のステップとして認識する。ジャズではしばしば、小節毎に1回コードが変化する。最も単純な例では、同じ主和音の2つの小節は「I - V / I」として演奏される。この行ったり来たりの例はメロディにおいて休止や方向転換が明らかな時にしばしば適用される。五度圏のさらなる使用は、走り幅跳びの選手が踏み切りまでの歩数を数えるようにして、複数ステップ先を数え、ないしはゴールとなる主和音から逆算するということになる。訓練を積めばこれは第2の天性となる。 全てのピアニストが曲を移調する才能に恵まれているというわけではないが、五度圏にはこの曲を移調する能力を高めるというもう1つの利点がある。コードの「計画」や移行では、音階上で4度にボイシングされ、「I - V - I - V」(主音 - 属音 - 主音 - 属音)という和声パターンがしばしば繰り返される。 『枯葉』や『サマータイム』のような、複雑なメロディラインや反復パターンを持たない曲に和声を付けるのにも五度圏が利用できる。これはメロディ全体に対して、円に従って新しい和音を割り振るということではない。それが適切な移行となる場所で、もしくは複数小節にわたって、五度圏の断片である「I - V」の進行を定期的に挿入するということである。多くのスタンダード・ナンバーでは、このテクニックはより継続的に適用可能で、優れた和声付けを行うことができる。『星影のステラ』のような曲では、五度圏は大半の移行で間違いなく有用である。
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