ピタゴラスコンマとは? わかりやすく解説

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ピタゴラスコンマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/12 14:55 UTC 版)

ピタゴラスコンマ: Pythagorean comma)、あるいはダイトニックコンマ[1]は、ピタゴラス音律における異名同音の差である小さな音程(あるいはコンマ)であり、例えば C と B、あるいは D と Cなどの差である[2]。これは531441:524288の周波数比に等しく、約23.46セントであり、おおむね半音の1/4である(75:74 と 74:73の間[3])。


  1. ^ シントニックコンマの別名であるダイアトニックコンマと混同してはならない。Johnston B. (2006). "Maximum Clarity" and Other Writings on Music, edited by Bob Gilmore. Urbana: University of Illinois Press. ISBN 0-252-03098-2.
  2. ^ Apel, Willi (1969). Harvard Dictionary of Music, p.188. ISBN 978-0-674-37501-7. "...the difference between the two semitones of the Pythagorean scale..."
  3. ^ Ginsburg, Jekuthiel (2003). Scripta Mathematica, p.287. ISBN 978-0-7661-3835-3.
  4. ^ Kottick, Edward L. (1992). The Harpsichord Owner's Guide, p.151. ISBN 0-8078-4388-1.
  5. ^ 例えばCから12回の完全5度の上昇によってCと異名同音関係にあるB♯が得られる(C–G–D–A–E–B–F♯–C♯–G♯–D♯–A♯–E♯–B♯)。これを純正な完全5度(3/2)で行った場合、このB♯と、元のCの7オクターヴ上のCとの間にピタゴラスコンマの差が生じる。


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