他の中全音律
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 07:07 UTC 版)
ジョゼッフォ・ツァルリーノはLe istitutioni harmoniche (1558) で、シントニックコンマを7分割し、完全五度を2/7コンマ狭めた、2/7コンマ中全音律を記述している。これは長短三度が共に純正音程よりも1/7コンマ狭くなる。 フランシスコ・デ・サリナスがDe musica libri septem (1577) で記述した1/3コンマ中全音律では短三度が純正となる。 完全五度を狭くする量を1/4コンマよりも少なく、1/5や1/6等とした場合、長三度は純正音程よりも広くなるが、そのかわりウルフが緩和され使用に耐える調が増える。1/12 ピタゴラスコンマ分狭くした完全五度を用いれば、全ての完全五度は均等化され、即ちこれは12平均律に等しい。 その他、19平均律や31平均律、43平均律なども中全音律としての性質を持つ。
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