ルイジ・ノーノとは？ わかりやすく解説

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ノーノ【Luigi Nono】

読み方：のーの

［1924〜1990］イタリアの作曲家。十二音音楽から出発し、さまざまな前衛技法を採用する実験的傾向を強めていった。また「ゲルニカの勝利」「生命と愛の歌—広島の橋の上で」「アウシュビッツの事件」など多くの社会的作品を発表した。


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ルイジ・ノーノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/10/24 03:31 UTC 版)

この項目では、作曲家について説明しています。画家については「ルイジ・ノーノ (画家)」をご覧ください。
ルイジ・ノーノ
Luigi Nono
1979年
基本情報
生誕 (1924-01-29) 1924年1月29日
出身地 イタリア王国、ヴェネツィア
死没 (1990-05-08) 1990年5月8日（66歳没）
イタリア、ヴェネツィア
学歴 ヴェネツィア音楽院
ジャンル 現代音楽
職業 作曲家

ルイジ・ノーノ（Luigi Nono, 1924年1月29日 - 1990年5月8日）は、イタリアのヴェネツィアの作曲家。電子音楽、ミュージック・セリエルにおける主導的存在の一人となった。

経歴

初期

ノーノは1941年にヴェネツィア音楽院で理論をジャン・フランチェスコ・マリピエロに学び、その後大学で法学部を卒業している。1946年にブルーノ・マデルナやヘルマン・シェルヘンに作曲を学びセリー技法を習得する。1955年にアルノルト・シェーンベルクの娘、ヌリアと結婚した。彼のセリエル技法はシェーンベルクからの影響が強いとされていたが、すべて4/4あるいは2/4の等拍で隅から隅まで埋め尽くす初期のノーノの書法はカレル・フイヴァールツの「2台のピアノのためのソナタ」そのままである。

1950年にダルムシュタット夏季現代音楽講習会に出席。そこでエドガー・ヴァレーズやカールハインツ・シュトックハウゼンなどの作曲家と出会うが、のちに完全に決裂し独自の道を歩んだ。1950年代前半には、室内楽のための「ポリフォニカ-モノディア-リトミカ Polifonica-Monodia-Ritmica」（1951）、声楽を含む管弦楽曲「ガルシーア・ロルカへの墓碑銘 Epitaffio per Federico García Lorca」（1952-1953）、合唱と管弦楽のための「ゲルニカの勝利 La victoire de Guernica」（1954）、混声合唱と室内楽のための「愛の歌 Liebeslied」（1954）が生まれている。その後、彼は音楽的現象としての完全性を追求し、次第に表層的なセリー技法こそ拒否するようになるが、点描性は保持し続けた。このため「時代遅れの表現主義者」としてシュトックハウゼンやブーレーズから批判された。50年代後半には、「インコントリ Incontri」（1955）、「断ち切られた歌 Il canto sospeso」（1955-1956）、「ディドーネの合唱 Cori di Didone」（1958）等を作曲。ノーノは「点描主義」にまだこだわっていた。

中期

ノーノはイタリア共産党に入党した共産主義者であった。1952年にはマデルナとともにイタリア共産党に入党。彼の前衛音楽もまた、有産階級文化への反発手段となった。作品中で政治に対して訴えることも稀ではなかった。事実、彼に国際的名声を与えた「断ち切られた歌」（第二次世界大戦中における迫害の犠牲者の手紙に基づく）の他、「ポーランド日記 Diario polacco」（1958）、歌劇「不寛容 Intolleranza」（1960-61）、「光の工房 La fabbrica illuminata」（1964）、「アウシュヴィッツの出来事の追憶 Ricorda cosa ti hanno fatto ad Auschwitz」（1966）、「我々はマルクスを食い尽くさない Non consumiamo Marx」（1969）、「一つの妖怪が世界をうろつく Ein Gespenst geht um in der Welt」（1971）、「ベトナムのための歌 Canto per il Vietnam」（1973）、「愛に満ちた偉大な太陽に向かって Al gran sole carico d'amore」（1975）など、彼の作品には政治的要素を満たした旋律を含むものがそのすべてである。1956年以降、彼は次第に電子音楽に興味を持ち始め、同年にはグラヴェザーノ[1] に在るヘルマン・シェルヘンの電子音楽スタジオ（Elektroakustische Experimentalstudio）で、新しい作曲技法についてのシンポジウムに参加する。この分野では、ソプラノ、ピアノ、オーケストラとテープのための「力と光の波のように Como una ola de fuerza y luz」（1971-72）、ピアノとテープのための「苦悩に満ちながらも晴朗な波 ...sofferte onde serene...」（1974-77）、「愛に満ちた偉大な太陽に向かって Al gran sole carico d'amore」（1972-75）などを作曲。この時期のノーノの作品はダイナミクスも大きく、攻撃的な音響の作品が多い。

後期

1980年になると、フライブルクにある南西ドイツ放送局ハインリッヒ・シュトローベル記念財団実験スタジオにおいてライヴ・エレクトロニクス作品の作曲を始める。社会との関りで得られる音ではなく、音の性質そのものを微視的に眺める鉱脈へ興味を持つことになった。この新しい姿勢は、「死の間近な時 ポーランド日記第2番 Quando Stanno Morendeo Diario polacco n°2」(1982)、「冷たい怪物に気をつけろ Guai ai gelidi mostri」（1983）、「クルターグへのオマージュ Omaggio a Kurtág」（1983）に加え、彼の最後のオペラとなった「プロメテオ Prometeo」（1984）といった作品で明らかになっている。同じ傾向の作品として、「断片――静寂、ディオティーマへ Fragmente - Stille, an Diotima」（1980）、日本で委嘱・初演された「進むべき道はない、だが進まねばならない――アンドレイ・タルコフスキーへ No hay caminos, hay que caminar... Andrej Tarkovskij 」（1987）、ヴァイオリン、ライヴ・エレクトロニクスとテープのための「ノスタルジー的ユートピア未来の遠景 La lontananza nostalgica utopica futura」（1988）などがある。

この時期の彼の楽譜は楽器名が付されるのではなく、演奏家本人の名前が書きこまれるようになった。それは彼の片腕として機能した演奏家を歴史に刻むためであった。そこにはファブリッチアーニ、シャッフィーニ、スカルポーネ、ウイッティの名が見える。この時代に入ってもすべて4/4で書き切る作曲法は不変であった。

シュトックハウゼンやブーレーズとは違って指揮活動は無く音楽大学でもほとんど教えていなかったが、ヴェネツィアの自宅のプライベート・レッスンでドイツ人のヘルムート・ラッヘンマンやニコラウス・Ａ・フーバーなどの優れた弟子を世に送り出している。来日も実現し、東大で講演を行った。一番弟子はボグスワフ・シェッフェル、最後の弟子はマウリシオ・ソテロ。

1990年にヴェネツィアで没し、サン・ミケーレ島[2] に埋葬された。

作品

ノーノの作風は三期に分けられる。セリエルな手法で作曲していた初期、テープ音楽を中心に政治的な主張を前面に出した中期、それにライヴ・エレクトロニクスを導入して抑制された静寂を追求した後期である。

初期

  • 室内オーケストラのための『カノン風変奏曲』(1950)
  • 6楽器と打楽器のための『ポリフォニカ、モノディア、リトミカ』(1951)
  • 『管弦楽のための作品 第1』(1951)
  • 声とオーケストラのための『ガルシア・ロルカへの墓碑銘』(1952-53)
  • 混声合唱と器楽のための『愛の歌』(1954)
  • 混声合唱とオーケストラのための『ゲルニカの勝利』(1954)
  • 24楽器のための『インコントリ (集合)』(1955)
  • ソプラノとコントラルト、テノール、混声合唱とオーケストラのための『断ち切られた歌』(1955-56)
  • ソプラノ、テノール、合唱のための『大地と仲間』(1957) - C.パヴェーゼによる
  • 混声合唱と打楽器のための『ディドーネの合唱』(1958)
  • オーケストラのための『ポーランド日記』(1958)
  • 2幕のオペラ『不寛容』(1960-61)
  • ソプラノ、テノールとオーケストラのための『生命と愛の歌 - 広島の橋の上で』(1962)

中期

  • 声と磁気テープのための『光の工房』(1964)
  • ソプラノと3人の俳優、クラリネット、打楽器と磁気テープのための『森は若々しく生命に満ちている』(1965-66)
  • 声と磁気テープのための『アウシュヴィッツの出来事の追憶』(1966)
  • 3群のオーケストラと磁気テープのための『バスティアーナに、太陽は輝く(東方紅)』(1967)
  • 磁気テープのための『我々はマルクスを食い尽くさない』(1969)
  • 6人の女声、合唱と録音テープのための『そして、そこで彼は理解した』(1969)
  • 声と磁気テープのための『音楽宣言 第1』(1969)
  • ソプラノ、合唱とオーケストラのための『一つの妖怪が世界をうろつく』(1971)
  • ピアノと磁気テープのための『苦悩に満ちながらも晴朗な波…』(1971-72)
  • ソプラノ、ピアノ、オーケストラと録音テープのための『力と光の波のように』(1972)
  • 合唱のための『ベトナムのための歌』(1973)
  • オペラ『愛に満ちた偉大な太陽に向かって』(1972-75)

後期

  • 弦楽四重奏のための『断片-静寂、ディオティーマへ』(1980)
  • バス・フルート、合唱とライヴ・エレクトロニクスのための『息づく静寂 - 断章』(1980-81)
  • 3人のソプラノ、合唱、バス・フルート、コントラバスクラリネットとライヴ・エレクトロニクスのための『イオ・プロメテウスからの断片』(1981)
  • 4人の女声とバスフルート、チェロとライヴ・エレクトロニクスのための『死の間近な時 ポーランド日記第2番』 (1982)
  • 2人のコントラルト、器楽とライヴ・エレクトロニクスのための『冷たい怪物に気をつけろ』 (1983)
  • メゾソプラノ、フルート、クラリネット、バスチューバとライヴ・エレクトロニクスのための『クルタークへのオマージュ』 (1983)
  • オペラ『プロメテオ』 (1984)
  • オーケストラのための『無限の可能性を有した建築家、カルロ・スカルパに』 (1984)
  • コントラルト、フルート、合唱、オルガン、オーケストラとライヴ・エレクトロニクスのための『進み行くものよ...アヤクチョ』 (1987)
  • 7群のオーケストラのための『進むべき道はない、だが進まなければならない…アンドレイ・タルコフスキー』 (1987)
  • テューバとライヴ・エレクトロニクスのための『後・前奏曲』(1987)
  • ヴァイオリンと8つの録音テープのための『未来のユートピア的ノスタルジー的遠方』 (1988)
  • 2つのヴァイオリンのための『夢見ながら "歩かなければならない"』 (1989)

音盤

  • Nono, Luigi. 1972. Canti di vita d'amore/Per Bastiana/Omaggio a Vedova. Slavka Taskova, soprano; Loren Driscoll, tenor; Saarländisches Rundfunk Sinfonie-Orchester; Radio-Symphonie-Orchester Berlin; Michael Gielen, cond. Wergo LP WER 60 067. Reissued in 1993 on CD, WER 6229/286 229.
  • Nono, Luigi. 1977. Como una ola de fuerza y luz; Epitaffio no. 1, Epitaffio no. 3. Ursula Reinhardt-Kiss, soprano; Giuseppe La Licata, piano; Rundfunk-Sinfonie-Orchester Leipzig; Herbert Kegel, conductor. Roswitha Trexler, soprano, speaker; Werner Haseleu, baritone, speaker; Rundfunkchor Leipzig; Rundfunk-Sinfonie-Orchester Leipzig; Horst Neumann, conductor. Eterna LP 8 26 912. Reissued 1994, Berlin Classics 0021412BC.
  • Nono, Luigi. 1986. Fragmente—Stille, an Diotima. LaSalle Quartet (Walter Levin and Henry Meyer, violins; Peter Kamnitzer, viola; Lee Fiser, cello). Deutsche Grammophon/PolyGram CD 415 513, reissued in 1993 as 437 720.
  • Nono, Luigi. 1988. Il canto sospeso (with Arnold Schoenberg, Moses und Aaron act 1, scene 1, and Bruno Maderna, Hyperion). Ilse Hollweg, soprano; Eva Bornemann, alto; Friedrich Lenz, tenor; Orchestra and Chorus of WDR Cologne (Bernhard Zimmermann, chorus master); Bruno Maderna, conductor. La Nuova Musica 1. Stradivarius STR 10008.
  • Nono, Luigi. 1988. Como una ola de fuerza y luz/Contrappunto dialettico alla mente/...Sofferte onde serene.... Slavka Taskova (soprano), Maurizio Pollini (piano), Bavarian Radio Symphony Orchestra, Claudio Abbado, cond. Deutsche Grammophon/PolyGram 423 248. First and third works reissued 2003 (together with Manzoni's Masse: Omaggio a Edgard Varèse) on Deutsche Grammophon/Universal Classics 471 362.
  • Nono, Luigi. 1990. Variazioni canoniche; A Carlo Scarpa, architetto ai suoi infiniti possibili; No hay caminos, hay que caminar. Œuvre du XXe siècle. Astrée CD E 8741. [France]: Astrée. Reissued, Montaigne CD MO782132. [France]: Auvidis/Naïve, 2000.
  • Nono, Luigi. 1991. A Pierre, dell'azzurro silenzio, inquietum; Quando stanno morendo, diario polacco 2º; Post-prae-ludium per Donau. Roberto Fabricciani, flute; Ciro Sarponi, clarinet; Ingrid Ade, Monika Bayr-Ivenz, Monika Brustmann, sopranos; Susanne Otto, alto; Christine Theus, cello; Roberto Cecconi, conductor; Giancarlo Schiaffini, tuba; Alvise Vidolin, live electronics. Dischi Ricordi CRMCD 1003.
  • Nono, Luigi. 1992. Il canto sospeso (with Mahler, Kindertotenlieder and "Ich bin der Welt abhanden gekommen" from the Rückert Lieder). Barbara Bonney, soprano; Susanne Otto, mezzo-soprano; Marek Torzewski, tenor; Susanne Lothar and Bruno Ganz, reciters; Rundfunkchor Berlin; Berliner Philharmoniker; Claudio Abbado, conductor. Sony Classical/SME SK 53360.
  • Nono, Luigi. 1992. La lontananza nostalgica utopica futura, 'Hay que caminar'—soñando. Gidon Kremer and Tatiana Grindenko, violins. Deutsche Grammophon/Universal Classics 474 326.
  • Nono, Luigi. 1992. Memento, romance de la guardia civil española (Epitaffio n. 3 per Federico García Lorca); Composizione per orchestra; España en el corazón; Composizione per orchestra n. 2 (Diario polacca); Per Bastiana. Sinfonie Orchester und Chor des Norddeutschen Rundfunks; Orchestra Sinfonica e Coro di Roma della RAI; Sinfonie Orchester des Bayerischen Rundfunks; Bruno Maderna, conductor. Maderna Edition 17. Arkadia CDCDMAD 027.1.
  • Luigi, Nono. 1994. Luigi Nono 1: Fragmente—Stille, an Diotima; "Hay que caminar" soñando. Arditti String Quartet; Irvine Arditti and David Alberman, violins. Arditti Quartet Edition 7. Montaigne MO 7899005.
  • Luigi, Nono. 1995. Intolleranza 1960. Ursula Koszut, Kathryn Harries, sopranos; David Rampy, Jerrold van der Schaaf, tenors; Wolfgang Probst, baritone; supporting soloists; Chor der Staatsoper Stuttgart; Staatsorchester Stuttgart; Bernhard Kontarsky, conductor. Notes by Klaus Zehelein. Teldec/WEA Classics 4509-97304.
  • Nono, Luigi. 1995. Prometeo. Soloists, Solistenchor Freiburg (chorus master André Richard), Ensemble Modern, conducted by Ingo Metzmacher. Experimentalstudio der Heinrich-Strobel Stiftung des Südwestfunks Freiburg, sound directors André Richard, Hans-Peter Haller, Rudolf Strauß, and Roland Breitenfeld. With notes, "Prometeo—Tragedia dell'ascolto", and "Prometeo—Ein Hörleitfaden", by Jürg Stenzl. EMI Classics 7243 5 55209 2 X/CDC 55209.
  • Nono, Luigi. 1998. Polifonica—monodia—ritmica; Canti per tredeci; Canciones a Guiomar; "Hay que caminar" soñando. Ensemble UnitedBerlin; Angelika Luz, soprano; United Voices; Peter Hirsch, conductor. Wergo WER 6631/286 631.
  • Nono, Luigi. 2000. Orchestral Works and Chamber Music. SWF Symphony Orchestra; Hans Rosbaud and Michael Gielen, conductors; Moscow String Quartet. Programme notes by Wolfgang Löscher. Col Legno WWE 20505.
  • Nono, Luigi. 2000. Variazioni canoniche/A Carlo Scarpa, architetto, ai suoi infiniti possibili/No hay caminos, hay que caminar...Andrei Tarkovski. SW German Radio Symphony Orchestra, Michael Gielen, cond. Naïve 782132.
  • Nono, Luigi. 2001. Al gran sole carico d'amore. Vocal soloists and chorus of the Staatsoper Stuttgart; Staatsorchester Stuttgart; Lothar Zagrosek, conductor. With notes, "Stories—Luigi Nono's 'Theatre of Consciousness'—Al Gran sole carico d'amore," by Jürg Stenzl. Teldec New Line/Warner Classics 8573-81059-2.
  • Nono, Luigi. 2001. Choral Works: Cori di Didone; Da un diario italiano; Das atmende Klarsein. SWR Vokalensemble Stuttgart; Rupert Huber, conductor. Faszination Musik. Hänssler Classic 93.022.
  • Nono, Luigi. 2001. Variazioni canoniche sulla serie dell' op. 41 di A. Schönberg; Varianti; No hay caminos, hay que caminar—Andrej Tarkowskij; Incontri. Col Legno WWE 1CD 31822. Mark Kaplan, violin. Sinfonieorchester Basel, Mario Venzago, cond. [Munich]: Col Legno.
  • Nono, Luigi. 2004. Io, frammento da Prometeo, Das atmende Klarsein. Katia Plaschka, Petra Hoffmann, Monika Bair-Ivenz, Roberto Fabbriciani, Ciro Scarponi; Solistenchor Freiburg, Experimentalstudio Freiburg, André Richard. col legno 2 SACD 20600 (Helikon Harmonia Mundi).
  • Nono, Luigi. 2006. 20 Jahre Inventionen V: Quando stanno morendo. Diario polacco n. 2; Canciones a Guiomar; Omaggio a Emilio Vedova. Ingrid Ade, Monika Bar-Ivenz, Halina Nieckarz, sopranos; Bernadette Manca di Nissa, alto; Roberto Fabbriciani, bass flute; Frances-Marie Uitti, violoncello; Arturo Tamayo, conductor; Experimentalstudio der Heinrich Strobel Stiftung; Luigi Nono, Hans-Peter Haller, sound direction; Rudolf Strauss, Bernd Noll, technicians; Alvise Vidolin, assistant (Quando stanno morendo); Eldegard Neubert-Imm, soprano; Ars Nova Ensemble Berlin; Peter Schwartz, conductor (Canciones a Guiomar); tape (Omaggio a Emilio Vedova). Edition RZ 4006.

関連文献

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  • Shimizu, Minoru. 2001. "Verständlichkeit des Abgebrochenen: Musik und Sprache bei Nono im Kontrast zu Stockhausen". In Aspetti musicali: Musikhistorische Dimensionen Italiens 1600 bis 2000—Festschrift für Dietrich Kämper zum 65. Geburtstag, edited by Christoph von Blumröder, Norbert Bolin, and Imke Misch, 315–19. Köln-Rheinkassel: Dohr. ISBN 3-925366-83-0.
  • Spangemacher, Friedrich. 1983. Luigi Nono, die elektronische Musik: historischer Kontext, Entwicklung, Kompositionstechnik. Forschungsbeiträge zur Musikwissenschaft 29. Regensburg: G. Bosse. ISBN 3-7649-2260-5
  • Spree, Hermann. 1992. Fragmente-Stille, an Diotima: ein analytischer Versuch zu Luigi Nonos Streichquartett. Saarbrücken : PFAU. ISBN 3-928654-06-3.
  • Steinitz, Richard. 1995. "Luigi Nono". Introduction, Huddersfield Contemporary Music Festival brochure.
  • Stenzl, Jürg (de). 1986a. "Luigi Nono: Fragmente – Stille, an Diotima" / "Fragments – Stillness, for Diotima", English translation by C. Stenzl and L. Pon. Unpaginated liner notes for Luigi Nono, Fragmente – Stille, an Diotima, Deutsche Grammophon CD 415 513-2.
  • Stenzl, Jürg. 1986b. "Luigi Nono" [short biography], English translation by John Patrick Thomas. Unpaginated liner notes for Luigi Nono, Fragmente – Stille, an Diotima, Deutsche Grammophon CD 415 513-2.
  • Stenzl, Jürg. 1995. "Prometeo—Tragedia dell'ascolto". Liner notes for the recording of Prometeo, EMI Classics, 2-CD set (7243 5 55209 2 X).
  • Stenzl, Jürg. 1998. Luigi Nono. Rowohlts Monographien 50582. Reinbek bei Hamburg: Rowohlt. ISBN 3-499-50582-7.
  • Stenzl, Jürg. 1999. "Stories/ Luigi Nono's 'theatre of consciousness', Al gran sole carico d'amore". Teldec New Line[citation needed].
  • Stenzl, Jürg. 2002a. "Luigi Nono: Il canto sospeso für Sopran-, Alt- und Tenor-Solo, gemischten Chor und Orchester, 1955/56". In Musikerhandschriften: Von Heinrich Schütz bis Wolfgang Rihm, edited by Günter Brosche, 160–61. Stuttgart: Reclam. ISBN 3-15-010501-3.
  • Stenzl, Jürg. 2002b. Luigi Nono: Werkzeichnis, Bibliographie seiner Schriften und der Sekundärliteratur, Diskographie, Filmographie, Bandarchiv, third edition. Salzburg: Jürg Stenzl.
  • Stockhausen, Karlheinz. 1964. "Music and Speech", translated by Ruth Koenig. Die Reihe 6 (English edition): 40–64. Original German version, as "Musik und Sprache", Die Reihe 6 (1960): 36–58. The portion on Nono’s Il canto sospeso reprinted as "Luigi Nono: Sprache und Musik [sic] II", in Stockhausen, Texte 2. Cologne: Verlag M. DuMont Schauberg, 1964.
  • Stoïanova, Ivanka. 1987. "Testo—musica—senso: Il canto sospeso". In Nono, edited bu E. Restagno, 128–35. Turin: Edizioni di Torino.
  • Stoïanova, Ivanka. 1998. "L'exercice de l'espace et du silence dans la musique de Luigi Nono". In L'espace: Musique/philosophie, edited by Jean-Marc Chouvel and Makīs Solōmos, 425–38. Paris: L'Harmattan. ISBN 2-7384-6593-5.
  • ムジーク・コンツェプトHeinz-Klaus Metzger, Rainer Riehn - Luigi Nono (Musik-Konzepte 20)

外部リンク

脚注

  1. ^ “Vitrinenpräsentation des Musikarchivs mit Materialien aus dem Hermann-Scherchen-Archiv”. 　www.adk.de. www.adk.de. 2021年1月28日閲覧。
  2. ^ “Hrob skladatele Luigi Nono”. 　www.archiweb.cz. www.archiweb.cz. 2021年1月28日閲覧。


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