セリエル系のキリスト教音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 23:17 UTC 版)
「キリスト教音楽」の記事における「セリエル系のキリスト教音楽」の解説
トータル・セリエリズムの音楽では、カールハインツ・シュトックハウゼンが電子音楽を用いて旧約聖書からの材料で「少年の歌」などの傑作を作った。彼は晩年になるにしたがって、宗教的というよりも神秘主義的な題材に走る傾向があり、常時宗教的題材を取り上げていたわけではない。しかし、例えば晩年の「クラング(時間)」の第2時間目に「来たり給え、創造主なる聖霊よ」のテキストを用いるなど、キリスト教への関心は継続して見られた。ピエール・ブーレーズは「レポン」や「アンテーム」など従来のキリスト教音楽の題名を用いてはいるが、視点はその題名が指し示す構造を示唆することにあり、キリスト教へのリスペクトを表しているわけではない。ルイジ・ノーノは共産主義者だったため、死後の世界の「ディオティマ」を題材とした弦楽四重奏曲以外、宗教音楽をほとんど残していない。
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