アリサの過去に関わる者たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 03:44 UTC 版)
「Wピンチ!!」の記事における「アリサの過去に関わる者たち」の解説
暁名を始め、謎の手紙に導かれてアリサを追って転校して来た者達は、何故かほぼ全員アリサと同クラスの2年C組に転入してきている。作中でも「なんでC組にばかり」とメタなツッコミを入れられている。 菊池百太(きくち ももた) 熊本出身の少年。身長174センチメートル。謎の手紙に導かれ復讐のためありさのクラスに転校してきた。熊本弁で話す。武士を思わせる長髪を束ねた髪型をしている。同級生に「~君」付けされるのを嫌う。 小学2年生の時に剣道道場のボスだったが、アリサにあっさり負かされてボスの座を奪われプライドを破壊された上に、冷え性のため剣道着の下に履いていた古めかしい股引をからかわれ、股引だけの姿で逆さ吊りにされたことを恨んでいる。 名前と股引にちなみ、下僕ナンバーは100号。冷え性は変わらず、母親手製の桃のアップリケつき股引を愛用している。 アリサに戦いを挑んでいる最中に眉毛を落書きされたトト丸に木刀を白刃取りされ、以降はトト丸を師と崇めるようになった。また中盤以降は暁名とも打ち解けたようで共に行動する機会が多くなった。 ジュリィ / 駄沢金次(ださわ きんじ) 埼玉出身の少年。謎の手紙に導かれ復讐のためありさのクラスに転校してきた。ビジュアル系歌手で、本名など素性が明かされていないミステリアスな美形として女性からの人気が高い。プライベートでも派手な衣装を身にまとい、口調は詩的でくどい。制服は規定の物ではなく、ステージ衣装風の特注制服を着用し、校内には専用の個室が与えられるなど特別待遇を受けている。 かつては分厚い眼鏡をかけた地味でダサイ、際立って低身長な子供で、クラス中から馬鹿にされパシリにされていたところをアリサの下僕にされアリサ専用のパシリにされた。アリサからも身長の低さを揶揄され、当時の身長からそのまま取った106号という下僕ナンバーをつけられていた。 ダサイと馬鹿にしてきたアリサを見返すためにアーティストとしての地位を築いたが、身長は男子平均よりかなり低いままで、厚底のシークレットシューズで背丈をごまかしていた。アリサによってファンたちの前でそれらを暴露されるも、身長なんか関係なく好きだとナオミを始めとするファンたちに励まされ立ち直った。 そのおかげでファンにも失望されることなくアイドルは続けられたが、以降は何かとナオミとの絡みが描かれるようになり、かなり困惑している。 宮沢エリカ(みやざわ エリカ) 京都出身の少女。身長157センチメートル。謎の手紙に導かれ復讐のためありさのクラスに転校してきた。著者の過去作である『爆風シンデレラ戦線』に登場する名門お嬢様学校・白鳥女学館出身。腰まであるロングヘアが特徴的な美少女お金持ちの家の令嬢で茶道を嗜む。 上品な風に装っているが本性は自己顕示欲の強いナルシスト。その美しさから男子児童たちを統べていた小学生の頃、下僕たちを統べるアリサとはなにかと対立していた。ついには殴り合い掴み合いの大喧嘩になったが、本性をむき出しにして荒々しい京都弁で罵り言葉を吐くその姿から取り巻きの男子たちに逃げられ、全てはアリサのせいだと憎んでいる。アリサからは「やな女」に数字をあてて870号という下僕ナンバーをつけられている。復讐に失敗した後も懲りずに何かとありさの邪魔をしている。 美貌で男を惑わすことに自信を持っていたが暁名には通じず、そこに惹かれて暁名を追いかけるようになる。 一見逞しい男性のように見える女性ボディーガードのシュワルツェーネとシルヴェスターナを引き連れている。 最終的には暁名に失恋し、大ショックを受けたが最終巻の『5年後の登場人物達』のイラストを見る限り、どうやら百太と交際を始めた様子。 風祭真吾(かざまつり しんご) 栃木出身の少年。謎の手紙に導かれ復讐のためありさのクラスに転校してきた。 小学生の頃にクラス内で補助輪をつけなければ自転車に乗れないのは風祭だけだったため、そのことをアリサにひどくからかわれ「四輪」状態だからと下僕ナンバーは40000号をつけられた(4つのゼロはタイヤを表す)。アリサを見返すためにローディ姿で登場しチキンレースを挑んだが、まともにレースにも乗ってもらえず自転車の前輪に木の枝を巻き込ませ、転倒させる暴力であっさり倒された。 制服姿でもロードバイク用のヘルメットとサングラスを着用しているため、素顔は明らかにされていない。 佐藤栄作(さとう えいさく) 番外編のみに登場。高知出身の少年。謎の手紙に導かれ復讐のためありさのクラスに転校してきた。高知弁で話し、リーゼントヘアのクラシカルなヤンキースタイルで竹刀を獲物にして勝負を挑んできたが、トト丸(と精神が入れ替わっていた伊世)に倒される。 下僕ナンバーは、苗字の「さとう」に数字をあてて310号。 牧瀬陵(まきせ りょう) 岡山県の小学校でアリサのクラスに教育実習に来ていた男性理科教員。謎の手紙に導かれ復讐のためありさのクラスの副担任に就いた。登場する中で教師の下僕は彼のみである。 眼鏡をかけ長めの髪を束ねており、女子生徒からは美形だともてはやされた。マッドサイエンティストであり、実験に使うため何十匹もの犬を飼育していたが、アリサのイタズラとそれに乗じた伊世に犬を逃され、アリサを恨んでいる。伊世からは犬を実験道具扱いする人物だと思われて嫌われていたが、実際には伊世同様の強烈な愛犬家であり、「人を犬に変える」という奇想天外な実験を試みている。しかし、たまたま通りかかった猫が前述の薬をなめたら犬の鳴き声に変わったので、科学者としての腕は本物の様子。 番外編では実は以前島根にて伊世が落書きをした茶々丸に出会ったことがあり、その犬を「人面犬」と勘違いしていた。その時近くにいた暁名は不審者と勘違いし、茶々丸と逃げて行った。 小花美穂の漫画『パートナー』に登場するマッドサイエンティスト・東条光臣が彼のかつての研究仲間としてカメオ出演するが、あまりにも非現実的な研究内容のため東条にはあっさりと見限られた。アリサからは「マッキー」と呼ばれている。 下僕ナンバーは、犬が大量に出てくる映画『101匹わんちゃん』にちなみ101号。 錦琴若(にしき ことわか) 青森出身の少年。謎の手紙に導かれてありさのクラスに転校してきたのは他の下僕たちと同じだが、彼は復讐のためではなく求愛のために訪れた。そのため、下僕たちの中で唯一アリサに敵意を持っていない。 全日本中学相撲で横綱である力士で、太った体で髷を結っている。小学生の時からかなりの肥満体型で、アリサに憧れてつきまとっていたが「強い男」でなければ彼氏にしないとあしらわれたため、強さを求めて相撲の中学生部門でナンバーワンの座にまで上り詰めた。再会してみれば「強かろーがブサイクな男はキライ」とやはり嫌がられたが、厚い脂肪のおかげかアリサに暴力を奮われてもあまり効かないのでめげない。ありさの手作りケーキを食べて体調不良になり激しく痩せた際には美少年に変身するが、すぐにリバウンドして元に戻った。 下僕ナンバーは、小学生当時の体重から97号。 ケン大杉(ケン おおすぎ) 番外編のみに登場。ロサンゼルス出身の少年。謎の手紙に導かれてありさの学校へ転校してきたが、運動会でアリサと競うために他の下僕のように同じクラスではなく、A組に転入した。ところどころ「~するんダ!」など、ひらがな部分がカタカナになった独特な話し方をする。 ちなみに彼は結果的にではあるが曲りなりにも運動会の二人三脚でアリサに勝利し、(優勝したのは地道に得点を稼いだF組であるが)下僕の中では唯一彼女へのリベンジに成功したことになる。 下僕ナンバーは、モデルとなったケイン・コスギの誕生日から取って1011号。 赤兜コウジ(あかかぶと コウジ) 島根出身の少年。謎の手紙に導かれ復讐のためありさのクラスに転校してきた。暁名とも元同級生であったため知人。特撮戦隊オタクで、劇中作の『天誅戦隊ニンジャー5』を特に敬愛している。そのタイトルから取って下僕ナンバーは005号。指無し手袋を愛用している。 主人公が愛のために単身で敵の根城に乗り込み戦う作中アニメ『ドラゴン拳白書』を愛好するアリサから、「集団で一人の敵を相手にする戦隊物は卑怯なだけ」と馬鹿にされ、あげくに大切にしていたレアフィギュアをうっかりと壊されてしまい、アリサを恨んでいる。 今までどの下僕もアリサに敵わなかったのは個別に立ち向かったためだと分析し「復讐戦隊リベンジャー7」なる下僕たち(和解した人物や敵意のない琴若も含み、番外編に登場した大杉と佐藤は除く)による戦隊をつくったが、ありさは全ての性格を結合したARISAに目覚め、結局返り討ちにされた。 卑怯者と呼ばれるのを避けるため7対7のドッジボール対決を申し出た時は、リベンジャー7(男6、女1)に対しアリサ側(男2(伊代、先生)、女4(亜里沙、松田、ナオミ、松田の取り巻き)、犬1(トト丸))にハンデが大きすぎる上、アリサも事情を知らない記憶を失った亜理沙の状態であったため松田たちからも卑怯者と罵られることになった。その際ちびまる子ちゃんの藤木か俺は!』とツッコんだことがある。
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