『テトリス』・『テトリス2』に登場するキャラクター
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「ぷよぷよシリーズの登場人物 (フィーバー以降)」の記事における「『テトリス』・『テトリス2』に登場するキャラクター」の解説
『テトリス』のオリジナルキャラクターはいずれもテトリスの世界出身であり、スペースシップ「テト号」の乗組員。過去の『テトリス』シリーズには一切登場しない本作オリジナルのものである。なお、このキャラクター達は『テトリス』のキャラクターとしてデザインされており、版権は『ぷよぷよ』(セガ)側ではなく『テトリス』(テトリス・ホールディング)側の方にある。『ぷよぷよテトリス』のプロデューサー細山田水紀によると、セガから出すゲームに限らず『テトリス』の続編が出た際にそのソフト内で登場する可能性はあるとコメントしている。後に全員とも『ぷよぷよ!!クエスト』にコラボキャラクターとしてゲスト出演している。 ティ(Tee) 声:水原薫(日)/ マックス・ミッテルマン(英語版)(英) 登場作品:テトリス | クエスト | テトリス2 『ぷよぷよテトリス』のテトリス側のメインキャラクター。 宇宙船「テト号」の艦長にして、若くしてテトリスの絶対王者に君臨するリーダー。薄紫色の髪の青年。一人称は「オレ」。真面目な性格の常識人で乗組員からの信頼も厚いが、個性的なメンバーの多い中で自分が少し地味であることを気にしている。ストーリー上は『テトリス』側のメインキャラクターにあたり、「アドベンチャー」モードでプレイヤーが最初に操作することになるのも彼である。 テト号のメンバーは名前の元になったテトリミノがデザインのどこかに付けられており、彼の場合は服の両肘と両膝の辺りに「Tミノ」が描かれている。時々ドーナツ状の円盤を手にしていて、勝負時は武器として使用している。 連鎖ボイスはテトリスの技がいくつか出てくる。 『ぷよぷよテトリス』のパーティーモード・とことんちびぷよでの組ぷよパターンは『20th』以降のりんごと同じ。ぷよテトミックスではりんごと異なるそれぞれ個別のものになっている(他のテト号メンバーも同様)。CPUの場合、アドベンチャーの序盤はホールド機能を使用しない(VSでは難易度を上げると使う)。 オー(O) 声:冨永みーな(日)/ シンディ・ロビンソン(英) 登場作品:テトリス | クエスト | テトリス2 ティの相棒にして、宇宙船「テト号」のマスコット的存在。「ピ」または「ビ」しか喋れないが、可愛らしい仕草でみんなを癒す他、様々な機能を搭載している。その容姿とのんきな性格からどことなくカーバンクルを連想させる。そのカーバンクルとは出会った時からすぐに息が合った。 黄色く丸い球体状の体の左右から手が生えた姿で、下半身が雲のようになっており、両耳が「Oミノ」の形状になっている。 『ぷよぷよテトリス』のパーティーモード・とことんちびぷよでの組ぷよパターンはおにおん、『7』のりすくませんぱいと同じ。CPUでぷよぷよの場合、ぷよを回さない。 エス(Ess) 声:堀江由衣(日)/ エデン・リーゲル(英語版)(英) 登場作品:テトリス | クエスト | テトリス2 宇宙船「テト号」の乗組員を務める緑髪の女の子。一人称は「エス」。その可愛らしい見た目とは裏腹にかなりの毒舌家かつ我儘、加えて相当な負けず嫌い。ただし内弁慶な部分もあり、仲間のいない孤立した状況では泣き出すこともある。「パパ」はゼットのことであり、実父であるエックスに対しては何かと反抗的な態度で罵る。連鎖ボイスは美容関係の用語。 スカート系ワンピ。腰に「Sミノ」のデザインがあしらわれたベルトを巻いている。 『ぷよぷよテトリス』のパーティーモード・とことんちびぷよでの組ぷよパターンはリデル、『7』のドラコケンタウロスと同じ。 アイ(Ai) 声:泰勇気(日) / ジョー・J・トーマス(英) 登場作品:テトリス | クエスト | テトリス2 宇宙船「テト号」のシステム構築と点検を請け負うエンジニアを務める獣人の男性。犬(チワワ)のような風貌で、眼鏡をかけている。一人称は「ボク」。普段は知的で礼儀正しい紳士なのだが、ジェイ&エルのいたずらなどのちょっとしたことで怯えるほどのかなり臆病な性格で、その際は狭い場所に隠れて鳴きながらプルプル震える。テト号の修理を通じて同じ動物の姿を持つりすくませんぱいの技術力に感銘を受け、彼と意気投合する。なお、りすくま同様にこのような姿はティ達の世界でも普通ではない存在とのこと。 連鎖ボイスはりすくまと同じく、全く同じ意味の言葉を言語を変えて言うもので、彼の場合は「美しい」である。 ブーツに「Iミノ」が描かれている。 『ぷよぷよテトリス』のパーティーモード・とことんちびぷよでの組ぷよパターンはどんぐりガエル、『7』のまぐろと同じ。 ジェイ&エル(Jay & Elle) 声:美幸キャスリーン (日)/ ウェンディー・リー(英) 登場作品:テトリス | クエスト | テトリス2 宇宙船「テト号」の乗務員にして双子のきょうだいコンビ。双子の一人称は「ジェイ」「エル」。双子だけあってコンビネーションも抜群で、隙あればところ構わずいたずらを仕掛ける一方、敗北すると互いに互いを責める一面もある。薄紫髪で紺色の服を着ている方がジェイ、黄緑髪で臙脂色の服を着ている方がエルである。 連鎖ボイスは、左右対称や協力に関係するもの。 他のメンバー同様「Jミノ」、「Lミノ」が描かれているとのことだが、イラストでは服装にテトリミノのデザインは確認できない。なお、それぞれ指のポーズがジェイは「J」、エルは「L」のように曲げていることが多い。 『ぷよぷよテトリス』のパーティーモード・とことんちびぷよでの組ぷよパターンはユウちゃん&レイくん、『7』のりんごと同じ。そのためか、CPUの場合ぷよぷよに設定するとユウちゃん積みをする。逆に、『テトリス2』のアップデートで登場したユウちゃん&レイくんはユウちゃん積みをしなくなった。 ゼット(Zed) 声:綿貫竜之介 (日)/ ジョー・J・トーマス(英) 登場作品:テトリス | クエスト | テトリス2 宇宙船「テト号」の乗組員でハウスキーパーを務める大柄なロボット。世話好きで甲斐甲斐しいが外見がかなりいかつく、融通が利かない一面もあるため、初見ではアルルをビビらせた。エスに「パパ」と呼ばれ慕われているが、これはエスの実父でありゼットの設計者であるエックスが彼女の父親代わりになるようプログラムしたためである。 体の中央に大きく「Zミノ」が描かれている。連鎖ボイスは健康に関係するもの。 『ぷよぷよテトリス』のパーティーモード・とことんちびぷよでの組ぷよパターンはさかな王子と同じ。 エックス(Ex) 声:矢尾一樹(日)/ マシュー・マーサー(英) 登場作品:テトリス | クエスト | テトリス2 テトリスの先代王者。宇宙船「テト号」の先代艦長でもあり、ティがオーを通じてパトロールの報告をしていた人物。真面目で優しい性格。 現在は「時空の番人」として、常人では立ち入ることのできない「時空の果て」で、一人きりで様々な世界の境界線を保つ役目を持っているが、人々の記憶に残りにくい存在になることから、内心では自らの仕事に不安と寂しさを抱えている。 実はエスの父親であり、ゼットの設計者。しかし、当のエス本人がそれを知らないために彼女からは「だめだめ番人」「ただのかまってちゃん」などと言われ相手にされず、さらに「自分の代わり」として作ったゼットの方を「パパ」と慕っていることに落胆し、ゼットに「堂々と父親ヅラするな!」と嫉妬の目を向けている。また、幼少時代のアイを拾ったのも彼である。 図らずも「ぷよぷよ」と「テトリス」の世界が混ざり合う事件を起こした張本人で、「テトリス」における事実上の最終ボス。この為、隠しキャラとなっている。 テトリミノの形の名称と関係していないが、髪の毛に白い「X」の字が描かれている。タイトル背景にも同じものが描かれている。 『ぷよぷよテトリス』のパーティーモード・とことんちびぷよでの組ぷよパターンはアコール先生、『7』のエコロと同じ。 マール 声:河実里夏(日) 登場作品:クエスト | テトリス2 ほわほわとした雰囲気の不思議な少女。登場当初は黒、ピンク、紫を基調としたワンピースを纏い黒い手袋をしており、目が黄色くジト目状でとげとげしい髪型の上に黒い雲状と稲妻の形の飾りをつけている。また、楽しいことを求めてさまよっているが、喋り方がおぞましく、出会った人を怖がらせている。 その正体は、あらゆる『セカイ』を見守っていた存在が意志を持ったもので、いわゆる『時空の意志』と呼ばれているもの。彼女自身は「時空を遥か彼方から見下ろす場所」に一人で暮らしていたが、その孤独感から、相棒として自身の体を削り取り、スクエアスを作り出したとされる。彼女自身の「楽しさ」と、スクエアスの「正しさ」それぞれを司り、スクエアスと共に『セカイ』を見下ろしていたが、ある時、あるはずのない2つの『セカイ』が混ざってしまう。マールはそのことを「楽しそう」とうらやましがったが、それを「正しくない」と思い始めたスクエアスに反感を買われ、力を奪われて操られてしまう。操られし姿のまま放浪し、その都度出会うりんごやアルル、アミティ、ティ達との勝負を繰り広げるが、勝負の「楽しさ」が次第に分からなくなり混乱、その後、本来の姿を取り戻す。 本来の姿は、白、水色、黄色を基調としたワンピースと白い手袋を身に着け、目が青くなりふわふわした髪型の上に白い雲状の飾りをつけている。本来の姿を取り戻した後も記憶はほとんどない状態であったが、スクエアスを追う手がかりを探すうちに徐々に取り戻し、最終的に主人公たちと共にスクエアスを止めに向かう。 ストーリーのメインキャラクターとして登場するが、ストーリーの都合上隠しキャラクターとなっている。また、ボイスチェンジが最初から解禁されており、ボイスチェンジを行うと本来の姿から操られた登場当初の姿に変更される。シリーズ初の一人二役のキャラクターである。名前の由来はぷよぷよの形を象徴する「丸」から。連鎖ボイスも丸や輪、球に関係するものである。 スクエアス 声:佐原誠(日) 登場作品:クエスト | テトリス2 きっちりとした雰囲気の不思議な青年。他のキャラクターに比べて背がとても高く、全体的に角ばった黒と白、赤の衣装と黒い手袋をまとい、紺色のボブ状の髪型に先端が水色に光ったアホ毛がある。髪は普段は短いが、本気を出した時は後ろ髪が急激に伸びてロングヘアーになり、まるで別人のような姿になる。 その正体は、「時空を遥か彼方から見下ろす場所」に長いこと暮らしていた意志を持ったマールが、その孤独感から自身の体を削り取って作り出されたもので、『セカイ』中の勝負が「正しく」行われているかを見守ってきた存在。マールの「楽しさ」と共に『セカイ』を見下ろしていたが、ある時上記の事件が起こった際にそれを「楽しそう」と思い込んだマールに反感を買い、力を奪って操り、「正しくない」ものを消すという横暴に出る。 マールが記憶を取り戻してもなお、「正しくない」ものを消すという策は進行しており、止めに入ったマールや主人公たちを「時空から遥か彼方から見下ろす場所」に引きずり込み、消しにかかった。なお、エックス達からは『時空のバグ』と呼ばれているが、本人はそれを主人公たちであると言い張る。また、マールから作り出されたばかりの存在であり、本人の「正しさ」をひたすら貫いたり、自分が強いと言い張るなど、精神的には幼いところがある。その強さを見せつけるべく主人公らに幾度の勝負をするが、敗北と説得に気を改めるようになる。その際に使わずにため込んでいた力が爆発して一時暴走状態になるが、最終的にティに抑えられ、力を解放され眠りにつく。 『テトリス2』における黒幕のため、最後に解禁される隠しキャラクター。名前の由来はテトリスの形を象徴する「四角」を意味する英語「square」から。連鎖ボイスも四角や箱に関係するもの。
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