ムツとは? わかりやすく解説

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ムツ

別表記:鯥、鱫

ムツ科ムツ属一種白身魚で、刺身煮付けなどにして食用になる高級魚である。ムツと似た性質を持つ肉食深海魚中には、ムツとの類縁関係はなくても、標準和名通称に「ムツ」がつくものが多い。例えば、アカムツバラムツがそれに該当する

むつ【×鯥】

読み方:むつ

スズキ目ムツ科海水魚深海にすみ、全長60センチ。体は細長くて側扁し、目と口が大きく全体黒紫色。東北地方以南産し産卵期の冬が美味卵巣もムツの子といって賞味。《 冬》

ムツの画像

むつ


む‐つ【六つ】

読み方:むつ

数の名。ろく。むっつ。

6歳。むっつ。

昔の時刻の名。むつどき

㋐今の午前6時ごろ。明けむつ。

㋑今の午後6時ごろ。暮れむつ。

「六つ」に似た言葉

むつ


むつ【陸奥】

読み方:むつ

[一]旧国名の一。現在の青森岩手宮城福島各県秋田県一部にあたる。明治元年1868)陸奥・陸中陸前岩代磐城(いわき)の5国に分割後の陸奥は、現在の青森県岩手県一部にあたる。

[二]みちのく

[三]旧日本海軍第二次大戦時主力戦艦大正10年1921竣工改装後排水量43580トン


襁褓

読み方:オシメ(oshime), ムツキmutsuki), ムツ(mutsu

赤ん坊の股に挾んで用便を受けるきれ


陸奥

読み方:ムツ(mutsu

旧国名の一


カツオ

学名Katsuwonus pelamis 英名:Arctic bonito
地方名ガラ、ムツ 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目サバ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D 料理

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
カツオの体形は紡鐘形で、丸み強く太い。胸甲側線部分のみにうろこがある。体色は背方は暗青色腹側に数条の青黒色の縞があるが、これは死後現れるもので生時には明瞭な縞はなく、むしろ背側後方に4本の紫色斑紋がある。カツオの種族2つあり、大洋の島周辺生息する瀬付き群と、大群をなす回遊群である。回遊群は季節的に南北東西方向に大回遊を行う。回遊群も2通りあり、黒潮にのって北上する黒潮系のカツオと小笠原海流にのり北上する小笠原系のカツオである。日本海にはほとんど入らない幼魚エサは主の甲殻類などで、成長するしたがいイワシ類などになる。

分布:全世界熱帯温帯海域 大きさ:1.2m
漁法:竿釣り巻き網 食べ方:刺身、たたき、缶詰

ムツ

学名Scombrops boops 英名:Japanese bluefish
地方名メバリクジラトウシ 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目ムツ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
幼魚浅め岩礁域・藻場などに群生するが、成魚水深200〜700mの起伏富んだ岩礁域や急崖でよく見られる幼魚口内白く淡い黄褐色の体ははがれやすいうろこでおおわれる成魚ではうろこははがれにくく、口内青っぽい黒色である。ハダカイワシなどの小魚、イカ・エビ類を食べる。103月産卵期浅所来遊し浮性卵を産む。孵化した小魚藻場生活する。脂がのった冬が旬で、卵巣おいしく食べられる

分布:北海道南部以南台湾北部東シナ海 大きさ:1m
漁法:底曳き(そこびき)網 食べ方:刺身煮付け鍋物塩焼き

ムツゴロウ

学名Boleophthalmus pectinirostris 英名:Bluespotted mud hopper
地方名:ムツ、ホンムツ 
脊椎動物門硬骨魚綱スズキ目ハゼ科
色 形 長崎・日本・世界 住みか 3D

※出典:長崎県水産部ホームページ

特徴
第1背びれは帆のように大きく発達した胸びれ干潟の泥上をはい回る。眼は、陸上遠目がきく。体色はほぼ褐色で、青色小さな班点が体や背びれ尾びれ多数散らばっている。巣穴掘りその周辺縄張り作成する昼間の干潮時に活動し満潮になると巣穴に戻る。主に干潟の泥上のけい藻類食べる。産卵期は5〜7月で、この時期求愛ジャンプなど雄の様々な求愛行動見られる

分布:有明海八代海一部台湾 大きさ:18cm
漁法:タカッポ、ムツかけ 食べ方:蒲焼き

読み方:ムツ(mutsu

ムツ科海水魚

学名 Scombrops boops


石鮅魚

読み方:ムツ(mutsu

ムツ科海水魚

学名 Scombrops boops


読み方:ムツ(mutsu

やや深海にすむムツ科

季節

分類 動物


ムツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/27 04:21 UTC 版)

ムツ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: ムツ科 Scombropidae
: ムツ属 Scombrops
Temminck et Schlegel,1845
: ムツ S. boops
学名
Scombrops boops
(Houttuyn, 1782)
和名
ムツ(鯥)
英名
Gnomefish

ムツ(鯥、鱫、学名 Scombrops boops) は、スズキ目ムツ科に分類される魚の一種である。肉食性の大型深海魚で、食用に漁獲される。

漁獲された際は同属のクロムツ S. gilberti との違いは鱗など判明しづらく、混同されることがある。しかし、ムツとクロムツは同じ科の魚で、外にも和名に「ムツ」とつく魚は多い(後述)。 「平成19年7月 水産庁 魚介類の名称のガイドラインについて」[1]で、ギンムツのムツという表現を禁止している。他のムツについての記載はない。

特徴

成魚は全長60cmほどだが、1mを超えるものもいる。体は紡錘形の体型で、目と口が大きく発達する。吻は前方に尖り、下顎が上顎より前に出て、顎には鋭い犬歯状の歯が並ぶ。幼魚の体色は赤褐色-黄褐色だが、成魚は全体的に紫黒色となり、腹側が銀灰色を帯びる。また、幼魚の口の中は白いが、成魚の口の中は黒い。

インド太平洋アフリカ南部沿岸の大西洋に分布し、日本でも北海道以南で見られる。成魚は沿岸から沖合いまでの水深200-700mほどの深海の岩礁域に生息し、海山大陸棚斜面などの傾斜地に多い。食性は肉食性で、小魚・頭足類甲殻類など小動物を幅広く捕食する。

日本での産卵期は生息域の水温が上昇する10-3月で、この頃には成魚が水深100m付近の浅場まで移動する。分離浮性卵を産卵し、孵化した仔魚は流れ藻につく。稚魚は海岸部の岩礁や内湾の藻場で見られ、タイドプールに入ることもあるが、成長につれ深場に移る。生後3年・全長40cmほどで性成熟する。

日本における地方名

ロクノウオ(仙台)、ムツメ(神奈川)、オキムツ、カラズ(富山)、モツ(高知)、クジラトオシ(福岡)、メバリ(長崎)、ムツゴロウ(鹿児島)、クルマチ(沖縄)、アカムツ(幼魚)、キンムツ、ツノクチなど、地方名は数多い。

仙台での地方名「ロクノウオ」は、領主の陸奥守仙台藩)に遠慮し、「ムツ」を「6」に置き換えて呼ぶようになったと伝えられる。

日本での利用

釣りや深海底引き網などで漁獲される。大型魚で引きも強いため、深海釣りの対象として人気がある。釣り場が重複するメバル類などを釣る際に、鋭い歯でハリスを切られることもある。

繁殖を控えて浅場に移るとされ、この時期は「寒ムツ」と呼ばれる。身は脂肪が多い白身で、脂が多い様を表す「むつっこい」「むっちり」などの言葉が転じて「ムツ」という名前がついたともいわれる。刺身煮付け鍋料理、味噌漬けなどに利用される。また、卵巣はムツゴといい、たらこに似た味で珍重される。

食料として見た場合、クロムツの体内に含まれる微量の水銀に注意する必要がある。 厚生労働省は、クロムツを妊婦が摂食量を注意すべき魚介類の一つとして挙げており、2005年11月2日の発表では、1回に食べる量を約80gとした場合、クロムツの摂食は週に2回まで(1週間当たり160g程度)を目安としている[2]。ただし、EPA, DHA, タウリン, アスタキサンチンといった抗酸化作用 予防物質を含んでおり、栄養士・医師などに相談しながら適切な量を取る事も促している。

近縁種

ムツ科は全世界でも1属・3種(4種とも)が知られるのみである。

クロムツ Scombrops gilberti (Jordan et Snyder,1901)
全長1mほど。和名はムツよりも体色が黒っぽいことに由来し、「カラス」という地方名もある。他にも上顎の歯の数が少ないこと(ムツ13-15・クロムツ9-12)、が細かいこと(側線鱗数ムツ50-56・クロムツ60-68)でも区別できる。北海道南部から本州中部までに分布し、ムツよりも北に偏った分布を示す。また、産卵期は3-5月でムツより遅い。成魚はムツと同様に水深200-500mほどの深海に生息し、漁法や用途もムツと同様である。
S. oculatus
S. oculatus (Poey, 1860)
全長1mほど。大西洋西部に分布する。

脚注

  1. ^ https://www.maff.go.jp/j/heya/pdf/guide_line.pdf
  2. ^ 厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課 (2003年6月3日). “妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて(Q&A)(平成17年11月2日)”. 魚介類に含まれる水銀について. 厚生労働省. 2013年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月15日閲覧。

参考文献

  • Scombrops boops- Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2008.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version(09/2008).
  • 蒲原稔治著・岡村収補『魚』保育社 エコロン自然シリーズ 1966年初版・1996年改訂 ISBN 4-586-32109-1
  • 岡村収・尼岡邦夫監修 山渓カラー名鑑『日本の海水魚』(ムツ科執筆者 : 望月賢二)ISBN 4-635-09027-2
  • 藍澤正宏ほか『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』講談社 ISBN 4-06-211280-9
  • 檜山義夫監修 『野外観察図鑑4 魚』改訂版 旺文社 ISBN 4-01-072424-2
  • 永岡書店編集部『釣った魚が必ずわかるカラー図鑑』 ISBN 4-522-21372-7
  • 菅野徹『自然観察シリーズ8 海辺の生物』小学館 ISBN 4-09-214008-8
  • 内田亨監修『学生版 日本動物図鑑』北隆館 ISBN 4-8326-0042-7

関連項目

ムツとは分類が異なっていても、よく似た深海性の大型肉食魚の和名に「ムツ」がつく場合がある。また、ムツに似なくても和名や地方名に「ムツ」がつく魚もいる。

外部リンク


ムツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 04:33 UTC 版)

蒼き鋼のアルペジオ」の記事における「ムツ」の解説

旧帝海軍長門型戦艦二番艦・陸奥形状模すナガト麾下艦艇コンゴウ不在の間の巡航艦隊の指揮を執っていたイセ401との戦闘海域転送されることとなり、その穴埋めハルナキリシマ用いようとされたことに対し現在のハルナキリシマ行動中断されたくないナガト思惑からイセ穴埋めとして急派されることとなった

※この「ムツ」の解説は、「蒼き鋼のアルペジオ」の解説の一部です。
「ムツ」を含む「蒼き鋼のアルペジオ」の記事については、「蒼き鋼のアルペジオ」の概要を参照ください。

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