竿釣り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 18:46 UTC 版)
釣り竿は、釣り糸に細かな制御を与える。竿には通常、釣り糸を保存して出し入れを行う機能があるリール (釣具)が装着されている。浮き (釣具)も使われることがあり、これはあたり(魚の食いつき)を判断する指標として機能する。釣り針はルアーや餌の中に潜ませることができる。 船釣り - 一般的に釣りは船上から、又は海岸線や川岸から行われる。船から魚を獲る場合は網から罠まで概ね大半の漁法を使用可能だが、(遊漁者は)何らかの釣りという形が非常に一般的である。陸地からの釣りと比較して、船釣りは異なる漁場や異なる魚種により多く近づくことができる。船釣りに特化した漁具(船竿など)も幾つかある。 堤防釣り - 河川の土手および海岸の防波堤からの魚釣り。通常は釣り竿とリールで行われるが、網、罠、突具も使える。堤防釣りの人達よりも、時には船釣りの人達のほうが一等地にある魚の沢山いそうな場所に容易く接近可能だったりもする。とはいえ多くの人は船を所有しておらず、堤防釣りには独自の利点があることが分かっている。堤防釣りには独自の秘訣があり、現地の知識(水深、堤防の構造、魚のいる場所や時間帯、食いつく餌やルアーの種類など)をはじめ様々な事が成功をもたらす。 磯釣り - 海に隣接する岩場からの釣り。オーストラリアやニュージーランドで人気の遊漁法。時には激しい波が打ち付けるなど身の危険がある遊漁で、毎年多くの命が奪われている。 投げ釣り- 柔軟な釣り竿を使って、沖に向けて釣り糸を飛ばす釣りの方法。竿を後方から素早く前方(水のある方向)に振り出すのが、一般的な技法である。投げ釣りの動作自体 (Casting) がスポーツ競技にもなっており、正確さと距離の世界記録が認定される国際キャスティングスポーツ連盟の監督による大会も実施されている。この技法には竿の振り方や糸の落とし方などで幾つかのバリエーションがある、。ピッチング- 投げ釣りでルアーを遠方の水面上で静かに着水させる技法。ピッチングでは竿を下から振り上げてルアーを送り出し、多少の水飛沫は起こるものの上手くいけば魚を警戒させない。 浜辺での投げ釣り (Surfcasting) - 竿を使って海岸線から波間に糸を投げ入れる釣り方。一部例外はあるが海に入った状態や浜辺ですることが多い。概ね基本的な考え方は、岸からターゲットの魚に届くよう必要な限り遠くへと、海に向かって餌やルアーを振り出すことである。 ここでは長いキャスティング距離と筋肉的な技量が必要な場合とそうでない場合がある。浜での投げ釣りは、適切なリールやガイド(または中通し)を備えた長さ2-4mの投げ竿で行うことができる。浜釣りに熱心な人達は通常、竿やリールやルアーなどの各種釣り具(タックル)を複数持っており、釣り場の環境およびターゲットの魚に応じたタックルに調整して投げ釣りをする。リールなどの機器は、塩の腐食や砂の研磨に耐性があるもので揃えておく必要がある。 フライ・フィッシング - ルアーとして、飛回る虫を模したフライ (釣り)という専用の毛針を使うもの。この釣り用に特注された竿(フライロッド)や糸(フライライン)を使って、投げ釣りが行われる。ターゲットにフライを送る目的でフライラインは幾度となく投げられる。フライ毛針は、大きさ、重量、色が劇的に異なる。フライフィッシングは、西洋だとマスやサケを獲るための方法として独特かつ古代からの最も知られた釣り方法であるが、現在では幅広い種類の魚(フライパン調理できる大きさの淡水魚のほか、海水魚も含む)で採用されている。虫が飛んでいるように見せかけるフライフィッシングには独自の投げ技術(スペイキャストやリーチキャスト等)がある。 テンカラ釣り - 200年以上前に日本で始まった伝統的なフライフィッシングの一種。元々は3-6mの竹竿の先端に直接糸を結だもので、リールを使わずに行われていた。現代のテンカラ竿は通常グラファイト製で伸縮竿であるが、やはりリールを装着せず竿の先端に糸を結わえる。西洋式フライフィッシングとは異なり、テンカラでは先へ行くほど細くなる糸(テーパーライン)を使ったり太さ均一の糸(レベルライン)も使用する。典型的な標的はマスやイワナなどだが、最小の淡水魚種もこの方法で釣ることができる。 ジギング - ジグと呼ばれる釣りルアーで行う釣りの実践法。ジグとは、釣り針のある金属のオモリ (釣具)で構成され、通常は魚を誘引する軟体で覆われている。ジグは垂直方向に繰り返しカクカク動くことを意図しており、水中を水平移動することを意図したスピナーベイトとは対照的である。ジガーポール (Jigger pole) - 欧米の古いバス釣りの方法。竹みたいに節のついた竿(cane pole)の前端に、長さ30cm未満の太い糸(最低30lb)を結んだもので行われる。リールは無く、糸の端にはスイベルが付いている。典型的なやり方は、竿の先端までしっかり水中に落とす。魚のいそうな場所でルアーを前後に動かして竿先で水面を軽くたたき続けると、発生した水音や波紋に誘われたバスが水中のジグに食いつく。 スラビング - バス釣りの技法で、釣り人が魚群探知機で捉えた魚群に餌を積極的に撒きつつ平たいルアー(通常は餌魚みたいに描かれた1-2.5オンスの鉛製または金属の重い板状)を繰り返し持ち上げては落としたりをする。アメリカ南部の貯水池にてホワイトバスやストライプバスを狙うのに使う。
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「竿釣り」の例文・使い方・用例・文例
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