有機化合物 有機化合物の概要

有機化合物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/28 08:00 UTC 版)

下記の歴史的背景から、炭素を含む化合物であっても、一酸化炭素二酸化炭素炭酸塩青酸シアン酸塩チオシアン酸塩等の単純なものは例外的に無機化合物と分類し、有機化合物には含めない[1][3]。例外は慣習的に決められたものであり[注 1]、現代では単なる「便宜上の区分」である[4]有機物質(ゆうきぶっしつ、: organic substance[5])あるいは有機物(ゆうきぶつ、: organic matter[6][5])とも呼ばれる[1][注 2]


注釈

  1. ^ 『デジタル大辞泉』[1]には、「炭素を含む化合物の総称。ただし、二酸化炭素・炭酸塩などの簡単な炭素化合物は習慣で無機化合物として扱うため含めない。」と書かれている。
  2. ^ あくまで別の単語であり、同一の概念ではない。
  3. ^ これは生気説と呼ばれる。一般に、生物学は機械論の立場を採用しており、生気説は認められていない。

出典

  1. ^ a b c 山口良平、山本行男、田村類『ベーシック有機化学』(第2版)化学同人、2010年、1頁。ISBN 4759814396 
  2. ^ 『岩波 理化学辞典』岩波書店
  3. ^ 宮本真敏、斉藤正治『大学への橋渡し有機化学』化学同人、2006年、45頁。ISBN 4759810218 
  4. ^ 広辞苑第五版(版:岩波書店)
  5. ^ a b 『新英和大辞典』研究社
  6. ^ 『ジーニアス和英辞典』大修館書店
  7. ^ ロバート・J・ウーレット『ウーレット有機化学』高橋知義(訳)、橋元親夫(訳)、堀内昭(訳)、須田憲男(訳)、化学同人、2002年、1頁。ISBN 4759809147 
  8. ^ パウラ・Y・ブルース『ブルース有機化学』 上、大船泰史(訳)、香月勗(訳)、西郷和彦(訳)、富岡清(訳)(第5版)、化学同人、2009年、2頁。ISBN 4759811680 
  9. ^ 川端潤『ビギナーズ有機化学』化学同人、2000年、3頁。ISBN 4759808582 
  10. ^ 碧山隆幸『Quizでわかる化学』ベレ出版、2005年、178頁。ISBN 4860640799 
  11. ^ ベルセリウス著(田中豊助、原田紀子訳)『化学の教科書』6頁 内田老鶴圃 ISBN 4-7536-3108-7


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