過去のエルニーニョ/ラニーニャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 13:14 UTC 版)
「エルニーニョ・南方振動」の記事における「過去のエルニーニョ/ラニーニャ」の解説
期間El/La天候異常の例1949年夏 - 1950年夏 ラニーニャ 1951年春 - 1951/1952年冬 エルニーニョ 1953年春 - 1953/1954年冬 1954年春 - 1955/1956年冬 ラニーニャ 日本で冷夏。ただし、1955年は猛暑で、1950年代では高温な夏、秋は寒秋。1956年は全国的に冷夏で秋は寒秋 1957年春 - 1958年春 エルニーニョ 北・東日本を中心とした暖冬。 1962年冬 - 1963年春 ラニーニャ 北米、欧州、日本を含む東アジアで大寒波(特に日本では記録的な豪雪(昭和38年豪雪)) 1963年夏 - 1963/1964年冬 エルニーニョ 1964年春 - 1964/1965年冬 ラニーニャ 1965年春 - 1965/1966年冬 エルニーニョ 1967年秋 - 1968年春 ラニーニャ 1968年秋 - 1969/1970年冬 エルニーニョ 1970年春 - 1971/1972年冬 ラニーニャ 1972年春 - 1973年春 エルニーニョ 1973年夏 - 1974年春 ラニーニャ 1975年春 - 1976年春 1976年夏 - 1977年春 エルニーニョ 日本で夏は大冷夏だが、冬は大寒冬1977年2月に沖縄県で霙を観測 1982年春 - 1983年夏 日本で春は暖春・夏は冷夏(1983年の8月〈ただし関東以北は除外〉を除く)、秋は暖秋(11月のみ)、冬は並冬。 1983年秋 - 1984年春 ラニーニャ 日本で寒冬・寒春(この寒さは1984年の5月上旬まで続いた) 1984年夏 - 1985年秋 12月下旬から1月を中心とする寒冬 1986年秋 - 1987/1988年冬 エルニーニョ 北日本を除く全国で暖冬・少雪 1988年春 - 1989年春 ラニーニャ 1991年春 - 1992年夏 エルニーニョ 日本で暖冬・猛暑。ただし、1992年は暖冬・冷夏 1993年夏 - 1993/1994年冬 日本で大冷夏(この時、日本の稲作はほとんどの地域で不作となった(1993年米騒動))・暖冬 1995年夏 - 1996年冬 ラニーニャ 日本で1994年に過去最高・観測史上1位の猛暑・暖秋。1996年は北海道を除く寒冬・寒春 1997年春 - 1998年春 エルニーニョ 奄美沖縄は超暖冬、東日本、西日本で大暖冬、北海道で寒冬、欧州東部で洪水、北米で豪雨、東南アジアで少雨、全世界で高温 1998年夏 - 2000年春 ラニーニャ 1999年の東日本〜北日本で猛暑と暖秋、中国で旱魃、インドネシアで大雨、欧州で寒波 2002年夏 - 2002/2003年冬 エルニーニョ 東・東南アジア・欧州で大雨、インドで低温、インド・豪東部で干ばつ、北日本で寒冬、東・西日本で平冬、南西諸島で暖冬 2005年秋 - 2006年春 ラニーニャ パキスタン・インド・モンゴルで少雨、欧州・東アジアで低温・寒波、北米で多雨、日本で大寒波(2月後半除く)・大豪雪(平成18年豪雪) 2006年夏 - 2007年春 エルニーニョ (5か月間NINO.3の基準値を0.5°C以上上回った)豪で干ばつ、ボリビア・ペルー・東アフリカで洪水、日本で1949年と並ぶ大暖冬 2007年春 - 2008年春 ラニーニャ 西日本〜北日本の日本海側で8月を中心に猛暑・暖秋・寒波、北米で干ばつ、中国で大雪、欧州で寒波、2008年の冬は並冬、2月のみ寒冬 2009年夏 - 2010年春 エルニーニョ アジア全土で多雨、西日本で長期的な豪雨(平成21年7月中国・九州北部豪雨、平成21年台風第8号、平成21年台風第9号)、夏は南西諸島で猛暑の他は平年並み。9月は北・東日本で寒秋。欧州・北米・中国・韓国・インドで記録的な大寒波。日本では全国的な平均気温は高く気象庁は暖冬だったと発表したが、西日本〜北日本で一時的に強い寒波、北日本では寒春など寒暖差が大きかった。一方冬季オリンピックが開催されたバンクーバー ではサクラが咲いていた。 2010年夏 - 2011年春 ラニーニャ 21世紀日本で観測史上1位の猛暑、9月を中心とした暖秋。熱中症による死亡多数。 2011年秋 - 2012年冬 2014年夏 - 2016年春 エルニーニョ 2014年の夏は西日本で冷夏。8月を中心とした集中豪雨が発生した。秋は西日本〜北日本で平年並み、および12月 - 翌年(2015年)の1月上旬までを中心とした寒波スリランカで長期的な大雨2015年夏は南西諸島を除き6月のみ冷夏、7月後半から8月上旬は記録的猛暑だった。しかし、8月(立秋以降)は冷夏だった(全体的に見ると西日本が冷夏である)。北海道、および東日本〜西日本で8月 - 9月を中心とした長期的な豪雨(例:平成27年9月関東・東北豪雨(主に栃木県・茨城県・宮城県)など)、北海道を除く北日本で平年より10日 - 14日以上遅い初雪・初冠雪、沖縄では12月に長期的な夏日を観測した12月は日本国内のみならず、国外の多くで北半球最大規模の大暖冬となった。しかし2016年1月下旬には一転して西日本を中心とした大寒波が襲来、また鹿児島県の奄美大島では1901年以来115年ぶりの降雪、沖縄県では1977年2月以来39年ぶりの霙をそれぞれ観測し、更に北米・東アジア・欧州では大寒波が襲来した 2016年夏 - 2017年春 ラニーニャ 北海道を中心とした8月の長期的な大雨・豪雨1951年に気象庁が統計を取り始めて以来、初めて東北地方の太平洋側に台風が上陸した(平成28年台風第10号)また北日本では平年より7日 - 10日早い初雪・初冠雪を観測し、関東甲信越では2016年11月に初雪・初冠雪を観測した(関東甲信越で11月に初雪・初冠雪が観測されたのは1962年11月以来、54年ぶりとなる)このほか、2017年1月中旬と2月中旬、3月上旬は日本国内(平成29年の大雪)のみならず、国外の多くで10数年に1度の北半球最大規模の大寒波が襲来した。 2017年秋 - 2018年春 日本でこの冬(2017年12月〜2018年2月)の平均気温は約1°C程度低かった。そして冬の積雪は平年よりかなり多く(平成30年豪雪)、全国規模で寒冬となった。 2018年秋 - 2019年春 エルニーニョ 2018年9月4日に近畿地方にかなり台風が接近して危険な暴風となった(平成30年台風第21号)。9月7日〜9月10日10日は秋雨前線が近づいて西日本では断続的に雨が降り続いた。冬はほぼ全国的に暖冬で、南西諸島は記録的暖冬、西日本や東日本でも顕著な暖冬となり、西日本の日本海側は記録的少雪となった2019年5月〜7月は北日本を中心に記録的な長期高温・長期日照・長期少雨となった。7月中旬までは冷夏傾向だったが、2019年8月は平年並みか平年より高い夏だった。6月は南米で大量の雹が局地的に降り、欧州で長期的な異常高温になるなど異常気象が発生した。 2020年夏 - 2021年春 ラニーニャ 2020年初冬より日本国内を中心に、数年に1度の最大規模の大寒波が襲来し(奄美沖縄を除く)、12月14日から21日までの7日間の総降雪量が200センチ(2メートル)を超えた地点が数地点と、主に東日本と北日本の各日本海側、および山陰地方と九州北部の長崎を中心に記録的な大雪を観測した(令和3年の大雪)。特に2021年1月から2月中旬にかけて日本では北日本、および西日本の各日本海側を中心に、2006年1月 - 2月当時を上回る記録的な大厳冬となった(しかし2月後半は暖冬傾向だった)2021年1月上旬には日本のみならず、中国や韓国などの東アジアや一部の北米、欧州でも数年に1度の最大規模の大寒波が襲来し、特にスペインの首都マドリードでは半世紀(50年)ぶりの大雪となった 2021年秋 - 2022年1月上旬には日本(令和4年の大雪)のみならず、海外のパキスタンでも記録的な大雪となった ※季節は気象庁が定義する「北半球の季節」による区分(春:3 - 5月、夏:6 - 8月、秋:9 - 11月、冬:12 - 2月)。※発生有無の基準は経緯度1度四方精度の1891年からの表面海水温(SST)月平均値を基礎データとし対象となる月の前年までの30年間の月平均海水温を「基準値」としてNINO.3(後述)海域において基準値と対象月の5か月移動平均値を比較し基準値を0.5°C以上上回った状態が6か月以上続いた場合「エルニーニョ」、基準値を0.5°C以上下回った状態が6か月以上続いた場合「ラニーニャ」としている(期間が太字のもの)。 定義に満たなかった場合でも海水温が上昇・低下し、エルニーニョ・ラニーニャのような異常気象が発生した事例もいくつかある(文字の太さが普通のもの)。
※この「過去のエルニーニョ/ラニーニャ」の解説は、「エルニーニョ・南方振動」の解説の一部です。
「過去のエルニーニョ/ラニーニャ」を含む「エルニーニョ・南方振動」の記事については、「エルニーニョ・南方振動」の概要を参照ください。
- 過去のエルニーニョ/ラニーニャのページへのリンク