腹心直属の部下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 01:14 UTC 版)
「スレイヤーズの超常的存在」の記事における「腹心直属の部下」の解説
獣神官(プリースト)ゼロス 声 - 石田彰 獣王ゼラス=メタリオムが創り上げた唯一の側近。神官の格好をした黒髪の男性の姿をしている。常に笑顔を振り撒き、温厚そうな雰囲気を漂わせているが、その性質は冷徹で残酷。ガイリア・シティを焼き尽くした他、自らの娯楽の為に同族の魔族を滅ぼしたり、『TRY』では負傷したヴァルガーヴの右腕に錫杖を打ち付ける等かなりの残虐性を見せた。リナ曰く「談笑しながら相手の首をかき切るタイプ」。都合の悪い質問は「それは、秘密です」といなし、嘘は言わないが本質は話さず相手が誤解しやすい話し方をして自分の思うように動かす。 「異界黙示録(クレアバイブル)」の写本を処分する命令を受けており、各地の写本を燃やしている。クロツ率いる邪神崇拝教団が持つ写本を追っている道中リナと出会い、一時的に手を組む。その後、冥王からリナの護衛と「異界黙示録(クレアバイブル)」までの案内の命を受ける。この際、獣王配下のセイグラムが魔竜王に付いた事を理由に無理やり計画に参加させられた為、冥王を嫌っており、彼が短慮から滅ぼされた事も気に留めなかった様子(元々魔族には滅んだものを想うような感情はない)。新たな魔王が復活して魔族がルーク派と北の魔王派に分かれた時は、魔王として目覚めたルークに会った際のリナとガウリイの反応に興味があったため中立(他人事として見物させてもらう)の立場を取った。アテッサで作られた量産型ザナファアーマーの破壊も請け負っていたが、複数のザナファを相手にするのが面倒だったので、偶然居合わせたリナ達に任せ、多少手助けはしたもののほとんど傍観に徹していた。 精神世界の本体を複数の漆黒の錐にして、この錐を敵に叩き付けるのが得意技である。アニメ版ではタリスマンによる増幅版の暴爆呪(ブラスト・ボム)や杖による攻撃を行っていたが、『EVOLUTION-R』でズーマを殺す際や魔王の亡霊相手に漆黒の錐による攻撃を使用した。 魔王の5人の腹心は基本的に「神官」「将軍」の複数の側近を従えているが、獣王は神官たるゼロスのみを創った。その為、魔族の中では魔王とその腹心に次ぐ実力を誇り、他の神官・将軍達とは一線を画す。降魔戦争では単身で竜族をほぼ壊滅させた事から「竜を滅せし者(ドラゴン・スレイヤー)」の異名を持ち、竜族から恐れられている。しかし当の本人は猛々しい名を嫌い「正体不明の好青年」と呼ばれたいと口にしているが、リナからは「パシリ魔族」と呼ばれる。 魔族の中間管理職的存在で、お役所仕事を旨とし、ペット禁止のカタート山脈でペットを飼っていたラギアソーンを庇ったりと一見お茶目な行動もしている。「後ろ姿がゴキブリ似」と言われて嫌がったり、決め台詞をガウリイに先に言われて拗ねたりすることもあった。『NEXT』では、ケーキやソフトクリームを初め、誰も見ていないところでもコーヒーをすすったりと、嗜好品を楽しんだりもしている(ただし、魔族に味覚はない)。また、間接キスをしたり、ほっぺにキスといった女性に慣れている言動が多く見られる。そういった人間的な行動をとるのは人間社会での生活の長さからくるカモフラージュであり、魔族という存在柄、恋愛感情のようなものはない本質的には魔族の中でも屈指の冷酷なタイプである。 『NEXT』ではアニメスタッフの解釈もあって[要出典]「お茶目な中間管理職」としての面が強調されていたため、最終回の時点でもリナたちとの間にはある種の仲間意識が存在していたが、『TRY』以降では次第に「魔族らしさ」の描写が増えていった。 覇王将軍(ジェネラル)シェーラ 覇王グラウシェラーが創り上げた直属の部下の一人。長い黒髪を一本の三つ編みにした少女の姿をしている。覇王の企みのため、人間の娘のフリをして、魔力剣の噂を流し有力な人間をおびき出し、ドゥールゴーファで心に魔王を封印している人間を探していた。しかし、上手くいかず15年近く成果ゼロであった。冥王が滅んだため、デーモンを大量発生させるなど、本格的に動き出すが、無計画な面があり、リナ達を調べようとして失敗。その腹いせでガルヴァをデーモン化させ暴れさすなど、かなり短気な性格である(リナからは名前が安直なら作戦も安直といわれる)。ベゼルドでは自分の名前が「グラウシェラー」の後半から安易に命名されたことをリナに指摘され、動揺し撤退する。その後、覇王から道具の名前にこだわる必要は無いと言われ精神的余裕がなくなり、ディルスではかなり追い詰められた様子であった。ディルス王国でリナ達に滅ぼされるがルークに魔王が封印されていることを知り、そのことを覇王に伝え会心の笑みを浮かべ滅びる。ドゥールゴーファ シェーラにより生み出された魔族にしてシェーラ自身のための武器。片刃の黒い剣の姿をしている。人間と同化する能力をもち無理やり同化すると巨大なデーモンに、人間側が望んで同化すると全身漆黒の姿になる。デーモンなら触手で相手の生命力を奪い、全身漆黒なら傷つけた相手の能力を奪える。シェーラがいる限り無限の再生力をもちルークの「魔王剣(ルビーアイ・ブレード)」やリナの「神滅斬(ラグナ・ブレード)」さえも防ぐことができる。破壊されてもシェーラの手により何度でも復活するが、シェーラと共に滅びた。 覇王将軍(ジェネラル)ノースト 原作小説のあとがきが初出の覇王グラウシェラーの部下。第三回人気投票では部下Sの命令でアメリアにインタビューすべくセイルーンの図書館を訪れるが、図書館員達に魔族であることがばれたため、叩き出されてしまった。 原作17巻で本編に登場。見た目三十歳ほどの細身かつ長身の男性の姿をしている。ラトカで何らかの策謀を巡らせていたところでリナと遭遇し、数々の高位魔族を滅ぼしたリナと関わるのを本気で嫌がり、神封じの結界の外へ転送した。 グラウシェラーの命名センスからして、名前の由来は「ダイナスト」の後半からと思われ、これが原因でリナに覇王将軍であることを看破されている。 覇王神官(プリースト)グルー 原作小説のあとがきに名前のみ登場している覇王グラウシェラーの部下。本編では、リナがシェーラの名前の安直さを指摘した際に存在のみが示唆されている。 覇王神官(プリースト)ディー 原作小説のあとがきに名前のみ登場している覇王グラウシェラーの部下。 竜神官(プリースト)ラルターク 魔竜王ガーヴの創り上げた側近。白い髭と髪を生やした老年の男の姿をしている。ラーシャートと二人がかりならゼロスとも互角に戦える。リナ=インバースという人間が冥王の立案した計画の核となるという情報を手に入れ、念のためにとリナを殺そうとしたカンヅェル、マゼンダがやられ、情報が正しいことを確信し、抹殺しようと付け狙う。だがゼロスが護衛についていた為、思うように動けず失敗し、竜たちの峰でゼロスにより滅ぼされた。漫画『超爆魔道伝』では魔竜王が滅んだ後、冥王配下になり鎧の姿でガウリイを操り、リナの魔力を回復させようとする。 竜将軍(ジェネラル)ラーシャート 魔竜王ガーヴの創り上げた側近。武人風の男の姿をしている。カタート侵攻の準備のため、ディルス王国内部に将軍として取り入り、ディルス王国の戦力を手に入れ、エルフや竜族に共闘をもちかける。ガイリア・シティを訪れたリナに兵士たちに呪文のレクチャーをさせた後に殺そうとするが、ゼロスがガイリア・シティを焼き尽くしラルタークの忠告を無視して戦うもダメージを受け撤退する。ガーヴが滅んだ後は冥王の命令でガーヴの敵討ちと偽ってリナを襲い「重破斬(ギガ・スレイブ)」を使わせようとするが、冥王配下になり、リナを殺せなくなった事を見破られ「神滅斬(ラグナ・ブレード)」で滅ぼされる。 設定ではシェーラより強く、実際「崩霊裂(ラ・ティルト)」を何発も受けても平気だったり、「竜破斬(ドラグ・スレイブ)」と「崩霊裂(ラ・ティルト)」を同時に防ぐなど、かなりの実力を持つが、周りの魔族がさらに強いことや、リナを襲った時の大根役者ぷりから、二流魔族に見られがちであり、リナからは「あんたじゃ役者不足」、魔竜王にダメージを負わされたゼロスからは「これじゃラーシャートさんと戦ってさえ、勝てるかどうか」、冥王からは「あんなのが部下やってたんじゃ、ガーヴもだいぶ苦労しただろう」と散々な言われようであった。 海将軍(ジェネラル)リクスファルト 漫画『水竜王の騎士』にのみ登場。海王ダルフィンの創り上げた直属の部下の一人。右目に大きな刀傷を持つ筋肉質な女性の戦士の姿をしている。力押しタイプで、策を立てるのは苦手(上記のシェーラ、ラーシャートといい将軍は神官に比べて策を立てるのは苦手のようである)。性格的にはかなりの熱血派で、面倒くさい事、嘘、隠し事が嫌いという真っ直ぐな思考回路の持ち主。大剣の使い手で、圧倒的な力を誇るが、正々堂々とした戦いを好む。 海神官(プリースト)ヒュレイカー 漫画『水竜王の騎士』にのみ登場。海王ダルフィンの創り上げた直属の部下の一人。ローブと帽子に身を包んだ一見おっとり、のほほんとした女性の姿をしている。策士タイプで、物事をチェスに例えて話すことを好む。力押しではなく策略で勝利するのが自身のスタイルだが、戦いそのものを苦手としているわけではないらしい。『水竜王の騎士』には第1話から天然ボケ気味の謎のキャラとして登場し、リナが結界の外側の地域に出るきっかけを作った。その後も物語の節々に登場し、意味深かつ不穏な発言を残しつつ暗躍する。同作品の最終的な敵であり、凶悪な本性を曝け出している。
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