水循環変動観測衛星
別名:水循環観測衛星、水観測衛星
英語:GCOM-W satellite
地球上の水の循環を観測する人工衛星。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が推進する「地球環境変動観測ミッション」(GCOM)のプロジェクトにおいて開発されている。
2012年1月10日に、水循環変動観測衛星の1号機「しずく」(GCOM-W1)がJAXAにより公開された。「しずく」はマイクロ波放射計を使用し、上空約700キロメートルと比較的低空を周回する人工衛星で、海水温や土壌中の水分量を計測することができる。
水循環変動観測衛星によって、世界中の海水温の変化や気候変化、降水量、水蒸気量、積雪量などを観測することが可能になる。地球温暖化に関する研究や気候変動メカニズムの解明をはじめ、気象予報、海水温から魚群の位置予測などの用途への利用が期待されている。
2012年1月現在、水循環変動観測衛星の打ち上げ予定は2013年度中とされている。
GCOMでは水循環変動観測衛星と合わせて気候変動観測衛星の利用も計画されており、開発が進められている。
関連サイト:
GCOM-W1 - 宇宙航空研究開発機構(JAXA)人工衛星プロジェクト
すいじゅんかんへんどう‐かんそくえいせい〔スイジユンクワンヘンドウクワンソクヱイセイ〕【水循環変動観測衛星】
地球環境変動観測ミッション
(水循環変動観測衛星 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 13:50 UTC 版)
地球環境変動観測ミッション(GCOM : Global Change Observation Mission、ジーコム)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進めている、人工衛星を利用した地球環境の変動を長期的に観測する計画。国際プロジェクトの全球地球観測システム(GEOSS)10年計画に沿い、10~15年程度の期間、全地球上の降水積雪量や水蒸気量、雲、エアロゾル、植生などの物理データを観測し、そのデータを気候変動予測や気象予測、水や食料資源管理などに利用し、その有効性を実証することを目的としている。
- ^ 気候変動観測衛星「しきさい」と試験衛星「つばめ」打ち上げ成功 産経ニュース 2017年12月23日
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