構造・運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 08:00 UTC 版)
橋の両端部はアーチ橋となっており、中央部が上方に開く構造となっている。開く角度は最大70度、約70秒で全開になる。片側だけ開く操作も可能である。開閉機構を駆動する電動機は速度制御の容易な直流式を採用したが、当時は大電力の整流手段が未発達であったため、電力網から供給される3300Vの交流で電動機を回転させて直流発電機を駆動し、任意の電圧の直流を得るワード・レオナード方式が用いられた。モーターは、出力が125馬力で2台あり、使用状況は通常は1台ずつ、強風や降雪など天候・環境の悪化した時は2台ずつで行った。開閉機構の機械は中央部の橋梁内部に収められており、前述の交流電動機と直流発電機は専用の変電設備(現:かちどき 橋の資料館(wikidata))に設置されていた。 本橋の開閉部はヒンジ構造となっているため比較的揺れや振動が生じやすく 、その機構や特徴ゆえに勝鬨橋はこの規模の交通量の橋としては強度が弱く、特殊車両の通行許可は40tまでに限定されている。開閉部の合わせ目は、運用当時から電動式のロックピン機構が備わり、現在もこのロックピンによって固定されているので、合わせ目に立ったとしても振動によるズレが感じられることがない。 橋の中央を通行していた東京市電の架線もまた橋の開閉に即すべく、橋脚の可動基部前後の架線には三つのヒンジのついた剛体構造の特殊な架線が使用されていた。 橋梁の歩道の上部には、4つの小屋が設けられており、それぞれ運転室、見張室、宿直室などとなっている。橋の操作は運転室で行う。 橋の可動部は、軸上に載せられた橋本体(片側だけで重量900t)と軸を挟んで乗せられているカウンターウェイト(重量1,100t)で構成されている。これを橋梁内部にある直流モーターとギアで動かすようになっている。橋が開く際は、警報サイレンの後、跳開部分と両岸アーチ部の中間にある灯火信号器が赤になり、橋上の往来を停止させていた。
※この「構造・運用」の解説は、「勝鬨橋」の解説の一部です。
「構造・運用」を含む「勝鬨橋」の記事については、「勝鬨橋」の概要を参照ください。
構造・運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 03:08 UTC 版)
「M20 75mm無反動砲」の記事における「構造・運用」の解説
本砲は、M18と同様、アメリカが独自に開発したクロムスキット式を採用している。無反動砲であることから砲身は非常に薄く軽量であり、また、比較的軽量で反動もほぼないことから、砲架としてはブローニングM1917重機関銃の三脚架が流用され、また、ジープに搭載しての運用も行われた。 既存の機関銃用銃架にそのまま搭載できることから、本砲を供与された国の中には、軽戦車の砲塔上銃架に搭載し、手軽な火力増強策としている例がある。フランスでは、1956年にイタリア製のスクーター(ベスパ)にM20 75mm無反動砲を搭載した、ベスパ 150 TAPが空挺部隊用の即製戦闘車両(英語版)として開発され、配備されていた。 詳細は「ベスパ_150_TAP」を参照 1944年には第一次試作モデルである"T21"のテストが行われ、翌1945年の3月より量産モデルである"T21E12"が"RIFLE (Recoilless), 75-MM M20"として制式採用されて生産が開始され、ヨーロッパおよび太平洋の戦場に順次配備されたが、欧州戦線では程なく戦争が終結したこともあり、少数が使用されたのみに終わった。太平洋戦線でも同年6月の沖縄戦より実戦投入されたが、やはり配備数が揃わないまま終戦を迎えている。 大戦後も配備は継続され、歩兵大隊の無反動砲小隊に4門が配備されたが、朝鮮戦争では、北朝鮮軍のT-34戦車に対して有効な打撃を与えることができなかった。成形炸薬弾を使用しても装甲貫通力はRHA換算で100mmに過ぎず、有効な対戦車火力とは言えなくなっていたため、大口径化されたM40 106mm無反動砲、あるいは対戦車ミサイルによって代替されて退役した。ただし、ベトナム戦争中においても、アメリカ陸軍特殊部隊群の指揮下に編成された民間不正規戦グループ(CIDG)や、タイ王国軍・フィリピン軍など同盟国軍においては運用が継続されていた。 なお、アメリカ軍から全ての砲が退役した後も、雪崩予防(アバランチコントロール)に用いるため、アメリカ合衆国国立公園局においては1990年代に弾薬の備蓄が尽きるまでは運用が継続されていた。
※この「構造・運用」の解説は、「M20 75mm無反動砲」の解説の一部です。
「構造・運用」を含む「M20 75mm無反動砲」の記事については、「M20 75mm無反動砲」の概要を参照ください。
構造・運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 02:35 UTC 版)
弾道ミサイル潜水艦では、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の搭載・発射のため、艦体に垂直発射筒を装備している。アメリカ海軍では、このミサイル区画をシャーウッドの森と俗称している。オハイオ級原子力潜水艦においては、SLBMはコールド・ランチ方式により水中発射される。ロケット式燃焼器により、水タンクの水を加熱し、発生した水蒸気を用いてミサイルを艦体から上方に射出、その後、ミサイルは本体のロケット推進機に点火し、飛翔する。 弾道ミサイル潜水艦の主要任務は報復核戦力の確実な保持であり、そのために戦略パトロール(核抑止哨戒)を行う。作戦中の正確な位置は潜水艦隊の司令官にも知らされていないなど、位置の秘匿が徹底されている。哨戒の際は、仮想敵国をSLBMの射程に収め、できれば敵対潜部隊の脅威が少なく、味方部隊の支援が得られる地域で行動することが望ましい。このような哨戒海域は軍事的な聖域とされ、ソ連・ロシア海軍におけるオホーツク海等がそれにあたる。そのような中でも、特に冷戦期のアメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦は、ソ連海軍のSSBNの追尾を行っており、戦時に入れば直ちに撃沈し、核戦力の無効化することを図っていた。そのため、1993年3月にはコラ半島沖で、アメリカ海軍のUSSグレイリング(SSN-646)がロシア海軍のK-407との衝突事故を起こしているコラ半島沖潜水艦衝突事件(英語版)等、水中での衝突事件も発生している。 弾道ミサイル潜水艦を恒常的に哨戒配備につけるためには、哨戒・訓練・整備のローテーションの都合上、最低3隻が必要とされ、予備も含めれば少なくとも4隻が必要とされる。アメリカ海軍とイギリス海軍では、哨戒効率の向上を図るため、艦ごとに2チームのクルーを準備しており、それぞれチーム名はブルー及びゴールド(Blue and Gold)、ポート及びスターボード(Port and Starboard)と呼ばれる。アメリカ海軍では、ジョージ・ワシントン級の時点より2チーム制であるが、これは当時のSLBMの射程が短くソ連近海での哨戒配備の必要があり、アメリカ本土まで戻らずにホーリー・ロッホ(スコットランド)やロタ(スペイン)、グアム等の前進基地において、潜水母艦を用いて補給・乗員交代と軽度の整備を行い、移動時間の節約を図っていたことでもあった。 世界の弾道ミサイル原子力潜水艦955型(ボレイ型)094型(晋級)ル・トリオンファン級ヴァンガード級オハイオ級船体水中排水量24,000 t 12,000 t 14,335 t 15,900 t 18,750 t 全長170 m 135 m 138 m 149.9 m 170.67 m 全幅13.5 m 12.5 m 12.5 m 12.8 m 12.8 m 吃水9.0 m 不明 12.5 m 12 m 11.1 m 主機機関原子炉+蒸気タービン+発電機 原子炉+蒸気タービン+発電機+電動機 原子炉+蒸気タービン 方式ギアード・タービン ターボ・エレクトリック ギアード・タービン 出力不明 41,500 hp 27,500 shp 60,000 shp 水中速力25 kt 20 kt以上 25 kt 24 kt(推定) 兵装水雷533mm魚雷発射管×6門 533mm魚雷発射管×4門 SLBM3M14×16基 JL-2×12基 M51×16基 トライデントD5×16基 トライデントC4/D5×24基 同型艦数8隻予定 6隻予定 4隻 4隻 18隻
※この「構造・運用」の解説は、「弾道ミサイル潜水艦」の解説の一部です。
「構造・運用」を含む「弾道ミサイル潜水艦」の記事については、「弾道ミサイル潜水艦」の概要を参照ください。
- 構造・運用のページへのリンク